NY時間の10月16日。ブロンクス(Bronx)のNew York Botanical Garden(NYBG)で現在開催中の草間 彌生展、“KUSAMA: Cosmic Nature”に行ってまいりました。世界で最も人気のあるアーティストの1人とされる日本が誇る芸術家の草間 彌生。NYでも、もちろん大人気です。
このNYBGの“KUSAMA: Cosmic Nature”は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響の為、開催の時期に変更があり、最終的に今年の4月10日~今月の終わりの10月31日までの開催となりました。人気の草間 彌生展ということで、チケットが取れるかな・・・と思っていたのですが、無事に購入出来ました。行きたい! と思っていたイベントでしたので、今回家族みんなで行くことが出来て嬉しいです。
NYBGの敷地内の全ての草間 彌生のARTを鑑賞できるチケットは大人$35、子供(2歳から12歳)は$15です。今年はNYBGの大人気のHoliday Train Show(ホリディ・トレイン・ショー)に行きたいと考えているので、お得な$145のFamilyのメンバーシップに入りました(1年間有効の大人2人子供5人が無料になるメンバーシップ)(過去の関連ブログ記事はこちら)。
園内へ入る前にワクチン接種証明書の提示をして入園します。園内はマスク着用はもちろん、至る所にサニタイザーが設置され新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策をしています。草間 彌生のパンプキン作品とは別に、ハロウィンシーズンということもあり、沢山の色や形のパンプキンが園内に飾れられ、NYBGはパンプキン一色です。
ベイサイド(Bayside)に引っ越す前はブロンクスに住んでいたので、小さかった娘を連れて毎日のようにお散歩しにNYBGに来ていたことを思い出します。懐かしい~。NYBGは私がNYでオススメするお気に入りスポットの1つです。
“KUSAMA: Cosmic Nature”は、草間 彌生の永遠の植物への愛を探ることが出来る展示会で、草間 彌生の芸術的な消滅、無限、そして永遠の概念は、植物や花の色、パターン、ライフサイクルとの親密な関わりに触発されていることを感じ取ることが出来ます。
NYBGに到着後、一番はじめに“Mertz Library Building Gallery”内の展示されているARTを鑑賞しました。列に並びますが、長い時間待つことはありません。エントランスにはガラス繊維の強化プラスチックのカラフルなタイルで制作された“Life”というタイトルのARTが展示されています。この“Mertz Library Building Gallery”のART作品の撮影はNGでしたが、直に黄色と黒で彩られたパンプキンを鑑賞することが出来ました。嬉しい。
園内のイーニッド A. ハオプト・コンサバトリー(Enid A.Haupt Coservatory)の中に入ると・・・。“My Soul Blooms Forever”のカラフルな作品が目に飛び込みます。作品のモチーフが植物なので見事に植物や池と調和されている印象を受けます。
コンサバトリーの中には外に出れる空間があり、そこの屋外池(Courtyard Hardy Pool)にはカラフルなドットのチューリップ、“Hymn of Life-Tulip”が展示されています。
コンサバトリー内の自然光でキラキラと輝くパンプキンもインパクトがあります。
コンサバトリーを出たら敷地内を散歩します。至る所でKUSAMA ARTが展示されています。大きなスカルプチャー “I Want to Fly to the Universe“。
園内の木にも赤地に白のドットのKusama World. “Ascension of Polka Dots on the Trees“。
1966年に第33回ヴェネツィア・ビエンナーレ(Venice Biennale)で初めて披露され大きな話題になった、草間 彌生の代表作品の一つでもある、沢山のステンレスミラーの球体がディスプレイされたインスタレーション“ナルシスの庭“(Narcissus Garden)も園内のNative Plant Garden近く池の空間に一体となって展示されています。
記念撮影に列が出来ていました、“Dancing Pumpkin“。確かに踊っているパンプキンです。
“Dancing Pumpkin“と “I Want to Fly to the Universe“は2020年に制作された新しいArt作品でこのNYBGのランドスケープでデビューしました。子供たちが楽しめる、Everett Children’s Adventure Gardenでは、粘土を使ってパンプキンを作ったり、草間 彌生について学ぶ事が出来ます。
ミラールーム“Infinity Mirrored Room—Illusion Inside the Heart”は人数制限があるため、内部にアクセスする為に必要なチケットが完売となり、入ることが出来ませんでしたが、それでもNYBGの250エーカーという広大な敷地内に展示された見応えありのKusama Artを十分に鑑賞することが出来ました。
長い時間NYBG内を散歩しながら草間 彌生アートを鑑賞し、パンプキンやお花などの自然モチーフに派手な色彩にドット模様の草間 彌生のアート作品は自己主張しながらも、絶妙に自然と調和している印象を受けました。園内をNYBGの美しい自然のエネルギーに加え、草間 彌生のエネルギッシュに作品を生み続けている生命力の強さと明るさは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で疲れている来場者を大いに励ましてくれました。私も元気を分けていただきました。素晴らしいNYBGの企画展でした。
来月予定を立てている、子供たちが大喜び間違いなしのNYBGの大人気Holiday Train Showも楽しみです。
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12月1日生まれの射手座
東京都浅草出身
ニューヨークと東京を行き来する生活を送る、OK! JAPAN編集長。
アメリカ人の夫と一緒に、NYで生まれた娘と息子、2人の子供の子育てに日々奮闘中。
2006年にサンフランシスコから帰国後、2009年にスタートした「OK! JAPAN」の編集長を務め、2013年の「OK! JAPAN 改訂版」 からは編集、ブログを担当。
そして、2017年の「OK! JAPAN リニューアル」から再び編集長を務めます。
NYでの暮らしで学んだ経験をはじめ、NYが発信するファッション、ジュエリー、ビューティー、エンターテインメントの最新情報から、子育てや学校事情、NYの近況報告まで多岐にわたり、リアルなNYのライフスタイルをお届けいたします。
チームユニフォームを着てジジ・ハディッドとベラ・ハディッドも熱烈観戦していたNYを本拠としているナショナルホッケーリーグ(NHL)所属のニューヨーク・レンジャース(New York Rangers)のファン。