━━特に『アウターレンジ ～領域外～』(原題:Outer Range)のシーズン2ではよりクリエイティブなコントロールができるようになった今、番組での経験をどのように評価していますか?
シーズン1には、視聴者が喜ぶような、もっとうまくできた点や、別の方法で探求できた点がいくつかあったと思います。このシリーズは、登場人物が対処する謎や説明のつかない現象に大きく依存しているというアイデアは気に入っていますが、何が起きているのか理解するのに十分な情報も視聴者に提供する必要があります。視聴者が長い間、完全に暗闇の中にいるわけにはいきません。
━━シーズン2について教えてください。
ストーリーを別の方向に進めて、より興味深く、より説得力のあるものにしたということは言えます。今、シリーズは私が最初のシーズンで望んでいたものへと進化しています。
これまで見た限りでは、信じられないほど素晴らしい作品で、とても満足しています。最初のシーズンに完全に失望したわけではなく、自分たちが自分たちを見つけているように感じました。そして今、自分たちを見つけたように感じています。
━━あなたの演じるロイヤル・アボット(Royal Abbott)というキャラクターをどのように表現しますか?
彼は家族のために生きています。牧場を守り、どんな犠牲を払ってでも家族を守ることが自分の義務だと考えています。しかし、過去に起こったことや明かすことのできない秘密のせいで、彼の世界にはある程度の脆弱性があります。そして、この空虚さ、この未知のものを発見すると、彼が築こうとしていたすべてのものの基盤が崩れてしまいます。
━━このシリーズでは非常に才能のある俳優たちがあなたと一緒に働いています。あなたにとってそれはどれくらい重要ですか?
それが私がこの作品に熱心で、全力を尽くしたい理由のひとつです。私は関わる人たちが大好きです。イモージェン・プーツ(Imogen Poots)、リリ・テイラー(Lili Taylor)、ウィル・パットン(Will Patton)、ルイス・プルマン(Lewis Pullman)、そしてショーン・サイポス(Shaun Sipos)( ルーク・ティラーソン(Luke Tillerson) 役)。彼はシーズン1では良かったと思いますが、ちょっと美少年っぽかったです。シーズン2では彼にたくさんの仕事を任せましたが、素晴らしい演技をしたと思います。つまり、彼は本当に存在感がありました。
特に、一切の妥協を許さないウィル・パットンと仕事をしていたときは。つまり、彼は役柄に1000％入り込んでいる男であり、気まぐれと本能で生きている男なのです。俳優としては、大好きです。でも、新人俳優としては、きっと怖いでしょうね。胸を殴られるのか、鳥のように振舞うのか、服を脱ぐのか、全く分からないんです。
━━ストーリーにSFの要素が加わることで、さまざまな可能性が生まれ、次に何が起こるのか観客には分からないのが『アウターレンジ ～領域外～』のようなシリーズの魅力のひとつですか?
[それが『アウターレンジ ～領域外～』の素晴らしいところ]は、番組がそれを許しているところです。番組はそういうふうに作られていて、何でも起こり得るんです。最近は『デューン 砂の惑星 PART2』(原題:Dune: Part Two)の宣伝をしていて、これも同じように作られているので、とても興奮しています。人々が見ている限り、シーズン3は避けられない、という感じです。
そして、同じことが『アウターレンジ ～領域外～』にも当てはまると思います。シーズン3をやる必要はありません。契約上、シーズン3をやる義務はありません。しかし、人々がシーズン3を見たいのであれば、シーズン3は実現するでしょう。そして、人々が望むなら、私は喜んでそれを実現させます。
━━あなたの娘のエデン(Eden)(29歳)は、たまたま『イエローストーン』(Yellowstone)で出演している女優です。それはすごいことですね。
(ほほ笑みながら)お互いのロープの才能について何度も言い合った中で、面白い話があります。私が育った牧場からそう遠くない牧場で育った彼女に、ロープの使いかたを教えたんです。そして、私が『アウターレンジ ～領域外～』でロープを始めたとき、私がロープを使っているビデオを彼女に送ったら、彼女はもっと上手にロープを張る方法を教えるビデオを送ってくれたんです!
━━『アウターレンジ ～領域外～』の皮肉な点は、あなたのキャリアを再開させるきっかけとなった映画が、同じくカウボーイを演じた『ノーカントリー』(原題:No Country for Old Men)だったことです。その思い出は何ですか?
私がこの映画に出演できたのは奇跡でした。バイク事故で鎖骨を骨折したばかりで、出演は無理だと思っていました。でも、イーサン(コーエン)(Ethan Coen)が脚本の19ページでルウェリン・モス(Llewelyn Moss)(演じた役)が肩を撃たれると言ったので、結局はうまくいきました。
そして結局、私はその映画でとても楽しみました(笑)。私たちはずっと笑っていました。おそらく、私が映画で経験した中で最も楽しいことでした。ハビエル(バルデム)( Javier Bardem)と私は、彼の髪型、私のマレットヘア、映画の4分の3の間、私が血まみれでいなければならなかったことなど、お互いをからかっていました。埋め合わせをしなくてはなりません。そんな空間に長時間いるなんてありえない。気が狂ってしまうでしょう。
ジョシュ・ブローリンによる上記のコメントは、彼が『アウターレンジ ～領域外～』シーズン2のプロモーション中に、カリフォルニア州モンテシト(Montecito)の自宅からZoomチャットで3月20日に行われたものです。彼のコメントは、長さと明瞭さを考慮して要約および編集されています。
Words © Jan Janssen / WENN
Photo © Phil Lewis / WENN
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