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恵まれないコミュニティーを刺激し、改革するために設立されたイギリスのスカボロー(Scarborough)の『ザ・ストリート』(The Street)にも現地時間11月3日にウィリアム皇太子と共に訪問しコミュニティー自体を直接支援する活動をするキャサリン皇太子妃。

キャサリン皇太子妃:「私たちにもっと何かできたら良いのに!」

戦争の恐怖から逃れてきたウクライナの母親を慰めるキャサリン皇太子妃。

現地時間11月17日。キャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)の出身地として知られるレディング(Reading)にあるウクライナコミュニティーセンター(The Ukrainian Community Centre)へ訪問した際、ウクライナ紛争により壊滅的な被害を被っている家族の悲惨な姿を目の当たりにして心を揺り動かされたというキャサリン皇太子妃!
なかでも夫や家族を残し、突然故国ウクライナを離れることを余儀なくされた数多くの女性たちの勇気を称賛するキャサリン皇太子妃は、自身の思いを次のように語っている。

「まだ紛争が続いているウクライナには愛する人や家族がいて、その人たちは今もなお、恐怖の中で生活しています。でも、そうした厳しい現状の中も既に回復の兆しを見せ始めているあなたたちの姿を垣間見て、私はただただあなたたちのその強さに圧倒されています。」

当日、エルケーベネット(LKBennett)デザインによるブルーとイエローの水玉模様ドレスとマックス・アンド・コー(Max&Co.)のキャメルコートというコーディネートで現地に到着したキャサリン皇太子妃は、訪問の前に歓迎の意を表すウクライナの伝統的なギフト“パンと塩”を贈られている。

キャサリン皇太子妃の生まれ故郷、レディングにあるこのセンターは、長年に渡りバークシャーに住むウクライナ人コミュニティーの拠点として知られていて、今回の紛争が始まって以来、英国に避難してくるウクライナ人を支援し、さらに最前線で戦う人々のために医療機器や人道援助を提供する支援活動に力を注いでいる。
訪問の際、グループと語り合ったキャサリン皇太子妃は次のようなコメントを残している。
「家族が日常的に経験しているトラウマを考えるにつけ、このようなコミュニティーセンターを持つことは生命線の確保のためにも絶対に不可欠なことだと思っています。」

また、母親のアイリーン(Iryne)と3歳になる息子のレナト(Renat)と共にイギリスに到着したガリーナ・ボレブルク(Galina Bolebrukh)(39歳)をはじめ、センターの支援で生活している家族と話をしたキャサリン皇太子妃は、家族と共にほんの数枚の服を持って東ヨーロッパにある自宅からどのように逃げ出してきたかを涙ながらに語るガリーナの話に真摯に耳を傾けている。
そしてキャサリン皇太子妃は、ガリーナの胸に自分の手を差し伸べながら「私たちに何かもっとできることがあれば良いのに。」と優しく語りかけている。またその後も、ロシアとの戦いのためにウクライナに夫を残してきたというガリーナの母親に向かって「今回のような危機に直面した際、あなたが取った行動に共鳴していますし、私もきっとあなたと同じような選択をしていたと思います。」と話しかけている。

そしてガリーナはキャサリン皇太子妃との会話について次のような感想を述べている。
「私は今回の体験が、恐ろしさや家族を残して故郷を去るという苦渋の選択をせざるを得なかった状況について、キャサリン皇太子妃に話をしました。とにかく、迅速な決断を迫られる中、着の身着のまま住み慣れた故国を後にしたことを伝えると、キャサリン皇太子妃は私たちの心の内を理解し、悲しみを分かち合ってくれたんです。キャサリン皇太子妃は非常に気さくで寛容に満ちた方だと思います。悲しみに打ちひしがれる思いで毎日を過ごしている私たちに、今すぐにウクライナに戻ることができなくても、イギリスで仕事を見つけて生活する手段があると言って私たちを励ましてくれました。」

また、自身も3人の子供たちの母親であるキャサリン皇太子妃は、母親としての側面を垣間見せ、ガリーナの息子を膝の上に乗せて写真を撮影したり、アートセッションで虹の絵を描き、その絵の中に“ケイト(キャサリン皇太子妃の愛称)、愛してる”(Kate, I love you)という言葉を添えたズラータ(Zlata)(5歳)とも一緒に写真撮影をしている。

そしてキャサリン皇太子妃もまた、子供たちの思いや経験を創造的に表現できる感情の出口を与え、コミュニティーの中で友達を作ることを手助けするアートワークショップに参加している。

さらに、センターが提供するサービスをいかに迅速かつ効果的に軌道させるかについてボランティアスタッフとの話し合いの場に参加したキャサリン皇太子妃!
ちなみに、センターでは子供向けのクラスだけではなく、毎週コーヒーを飲みながらセッションできる場所を作り、雇用や住宅問題をはじめとする生活支援を通して実践的なサポートを提供している。
また、セッションの中には、コミュニティーとの繋がりを通して、苦境の中でも前向きな希望を持ち続けるメンタルヘルスの問題にも特化した活動も含まれている。

キャサリン皇太子妃は常日頃からメンタルヘルスという課題に関心を寄せ、今年9月に行われたウクライナのファーストレディであるオレーナ・ゼレンシカ(Olena Zelenska)との会談後には、ウェールズ公夫妻が設立した王立財団(The Prince and Princess of Wales’ Royal Foundation)がオレーナのメンタルヘルス戦略を支援し、紛争に巻き込まれ多大なる被害に遭っているウクライナ人のための幅広いメンタルヘルス支援活動を展開し始めているという。

これは、センターで働くスタッフ全員が懸命に取り組んでいる課題で、現在2人の幼子を持つ母ナディア・シチェルビーナさん(Nadia Shcherbyna)(39歳)は“メンタルヘルス対応”について次のように語っている。
「私は丸2日に渡り子どもたちと共に防空壕で生活をし、それはまさに絶望的な体験でした。でも、このセンターに来たとき私は再び希望を取り戻し、生きようとする気持ちを取り戻すことができたんです。メンタルヘルスは本当に重要な課題だと思います。ましてや、あのような過酷な体験の後、メンタルヘルス支援なくして昔と同じような普通の生活に戻ることはできないと思います。」

Words © Jenny Kyte /OK! Magazine
Photo © Mirrorpix

END.

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