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3年後に開催されるパリ大会でも金メダルの獲得を目指すデイム・サラ・ストーリー!

デイム・サラ・ストーリー:夏の東京パラリンピックで自身が持つ世界記録を更新! 15個目の金メダルを獲得!(前編)

最高の自分を生み出す挑戦をし続ける、英国が最も誇る女性パラリンピック選手のサラ!

今年の夏に開催された東京パラリンピックで自身が持つ世界記録を更新したデイム・サラ・ストーリー(Dame Sarah Storey)(*Dameとは大英勲章第一位および第二位を授与した女性に対する尊称)は最も成功したパラリンピック選手! そして英国が誇るサラが目指すゴールに限りはない!

ただでさえ驚異的な世界記録を打ち立てたパラリンピック選手デイム・サラ・ストーリー(43歳)だが、彼女以上の偉業を成し遂げた選手は恐らくそうはいないはず!

しかも、東京パラリンピックではサイクリング競技でも新たなゴールドメダルを獲得し、彼女のメダルキャビネットは、数々のメダルの重さに足場を補強しなければならいのではないかと思われるほどの活躍ぶりである。

サラのパラリンピックアスリートの旅は2016年に開催されたリオ大会の水泳個人競技への参加に始まり、このリオ大会で彼女は自身が持つ最高記録を4秒更新している。

今回、東京大会の勝利で15個目の金メダルを手にしたサラは、現在合計26個のメダル保持者となり、英国が最も誇る女性パラリンピック選手としてその名を知られる存在である。

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写真左から:サラとサイクリストコーチで夫のバーニー。

しかし、パンデミックの規制で人と人との密着を避けるため、東京を訪問することができなかったサイクリストコーチで夫のバーニー(Barney)、2人の子供のルイーザ(Louisa:8歳)とチャーリー(Charlie:3歳)と共に現地で勝利の瞬間を分かち合うことができなかったサラは、その寂しい思いについて次のようにコメントしている。

「レースが終わってメダルが首に掛けられた瞬間、ふとスタンドに目を向けると、そこには当然のこととはいえ全く観客がいなくて、あの瞬間は何か胸に込上げるものがあったわ。やはりパンデミックの中でのレースは友達や家族と一緒に喜びを分かち合うことができない難しさを改めて感じさせられたわ。」

自身が抱える肉体的なハンディキャップにも関わらず、サラはアスリートして素晴らしい成績を残している。エクルズ(Eccles)出身のサイクリストのサラは3人兄弟の長女。

そして、母親の胎内でへその緒が手に絡まり、左手が機能しない状態で生まれている。しかし、障害者支援サービスの仕事に関わる彼女の祖母でさえ、「恐らくサラの障害に気がつく人はいないのではないかしら!」とコメントしていて、障害をものともしないサラの活躍ぶりは、まさにその言葉を象徴している。

「小さい頃から住んでいた自宅には大きな裏庭があって、いつも裏庭でキャッチボールやキックボールをして遊んだものよ! とにかく、外で遊ぶことが大好きだったし、広い裏庭でさまざまなスポーツに慣れ親しむことができたのは、本当にラッキーだったと思っているわ。両親は2人ともボーイスカウトとガールスカウトのリーダーで、私も2歳頃からガールスカウトに入っていたの。だから、家族揃ってよくキャンプに出掛けたりしていたことを覚えているわ。」と幼少時からの自身のスポーツとの関りについてコメントするサラは、1992年のバルセロナ大会で、若干14歳にしてパラリンピック選手としてデビューを果たし、水泳選手として2個の金メダル、3個の銀メダル、そして1個の銅メダルを手にしている。

その後の3大会を通して水泳選手として活躍したサラだが、耳の病気が原因で2005年には水泳を諦めてサイクリング競技に転向せざるを得なかったという。

Words © Lisa Marks
Photos © WENN.com

後編へ続く・・・。

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