パーティーアニマルから、起業家、さらに売れっ子DJへと翼を広げたリアリティー番組初のスーパースター、パリス・ヒルトン(Paris Hilton)(40歳)だが、その彼女は自身の最近の心情について「今までの“空っぽ頭”のイメージを返上して、そろそろ結婚して自分の家庭を築くときだと思っているところなの。」と語っている。
昨年自身のドキュメンタリー『ディス・イズ・パリス』(原題:This is Paris)がYouTubeで配信されたとき、多くの視聴者は彼女の“生の声”を耳にして驚きを隠せなかったという。
一瞬、固唾をのんだ表情で、自身のキャッチフレーズ “That’s hot(ザッツ・ホット:それってイケてる)”と叫ぶ“ちょっとガーリーで耳障りな声”とは程遠く、ドキュメンタリーの中で話をする実際のパリスの声は深く静かでごく自然な響きを放っていた。
「今までの私は、ただ単に役割を演じてきただけなの。だから、世間は本来の私のことを知らないと思うわ。だって本当の私は決して“ただのおバカなブロンド娘”ではないし、むしろ自分のことを“賢い女性”と自負しているわ。ただ、私はお芝居が上手なだけ!」と語る、ヒルトンホテルの継承者、パリス・ヒルトン!
2003年から5年間に渡り放映された連続リアリティー番組『シンプル・ライフ』(The Simple Life)に、当時の親友ニコール・リッチー(Nicole Richie)と共演して、瞬く間に名声を手にしたパリスだが、彼女の真の姿を知らないままに、パリスのような存在になってみたいという数多くのファンがいるのも事実!
そして、どうやらそれがパリス・ヒルトンの“美”の真骨頂のようだ。
ちなみに、この番組は、片田舎で繰り広げられるごく素朴なアメリカ生活を紹介するという企画で、番組の中では、“ショッキングピンクの派手なオートクチュールのドレス”や“ハイエンドデザイナー”のデニムファッションといったミスマッチな衣装で、お金持ちのボーイフレンドと一緒に葬儀社で働いたり、刑務所にいる受刑者を訪問したりというシーンを紹介している。
『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』(Keeping Up With Kardashians)を先駆けたリアリティー番組『シンプル・ライフ』は瞬く間に人気を博し、番組のヒットに伴ってパリスもスターの地位を手にしている。
ちなみにキム・カーダシアン(Kim Kardashian)は、番組が始まった初期の頃にパリスのスタイリストとして働いていたという。
1981年2月17日、母キャシー(Kathy)と父リチャード(Richard)の両親のもとに生を受けたパリスは、誕生以来、ビバリーヒルズで裕福な幼少期を過ごしている。
しかし、パリスが17歳の頃、彼女の反抗的な生活態度を問題視した両親は、生徒の行動を改善させることに力を入れているという、ユタ州にある私立の寄宿制私立学校にパリスを送っている。
その当時の生活を振り返り、「肉体的にも精神的にも迫害を受けて、実際にあんなことが自分の身に起こったなんて本当に信じられないくらい。今でもそのトラウマが残っているわ。だから、自分の中ではあの数年間の寄宿舎生活はなかったものと考えることにしているの。」とコメントするパリス!
Words © Lisa Marks / OK! Magazine
Photos © WENN.com
後編へ続く・・・。