NY時間の3月5日。3月5日~7日までの期間、Jacob K. Javits Convention Centerで開催しました、食品および飲料製品、機器、サービス、ディストリビューター、テクノロジー、レストラン及びフードサービス関連企業が携わる北東部最大とも言える“食”の見本市、International Restaurant & Foodservice Show of New York(IRFSNY)と、前年と同様に同フロアで同時期に開催しました、1992年にスタートしましたコーヒーをメインとした飲料業界の最前線となる見本市のCoffee Festに行ってまいりました。(過去の関連ブログ記事:2022年3月6日-International Restaurant & Foodservice Show of New York(前編)(後編))
また、同日ジャビッツセンターの違うフロアでは、IBS New York & IECSC New Yorkも開催され、そちらにも行ってまいりました。大きな規模のイベントの開催が重なり、会場を行ったり来たりと、歩き回っていました。(関連ブログ記事:2023年3月5日-IBS New York & IECSC New York)
IRFSNYは、東海岸の主要な業界イベントで、レストランやフードサービス事業者から多くの参加者が集まり、新製品を発表するのに最適な場所です。来場者の約70%が購入権限を持ち、来場者の約85%がリピートして何度も訪れるイベントです。IRFSNYブースの出展社数は昨年に続き約170です。
IRFSNYでは、チーズ、ピッツァ、ジェラート、パンなど食品および飲料製品のブースで試食や試飲が出来ます。
IRFSNYでは、食品を製造する機器や、日本も見たことがありました配膳ロボットや経営に便利なデジタルツールなどの最新の機器や、食器を販売するブース、食のエコビジネスを紹介するブースなども多く出展しています。
調理で使用した油をリサイクルし、リサイクル後また販売するエコビジネスのブースもありました。
IRFSNYの会場内の一部に大きさが異なるセミナー会場があり、時間帯に区切ってトピックに合わせたセミナーを開催しています。 新しい規制への適応、新しいテクノロジーの実装、提供するメニューの刷新、顧客ロイヤリティへの注力など、セミナーを通じて学ぶことの意欲が高まっています。レストランオーナーや、フードサービスの専門家、シェフ、マネージャーの方など、セミナーを利用して、メニュー開発、マーケティングとソーシャルメディア、従業員と人員配置、バーと飲み物、ホットな話題など、様々な角度から食に関わるビジネス学ぶことが出来ます。
IRFSNYと同じフロアで開催のCoffee Festは、昨年に続き約100のブースが並んでいます。コーヒーや飲料関係の業界に関わる人たちが多く集まり、新しい製品やサービスを発見するために参加するバイヤーの割合は、84.1%と高く、その内、製品購入の最終決定者であるバイヤーの割合は、39.7%となっています。ネットワークに参加し、専門的なつながりを増やしたと来場者の88.3%が答えリピーターも多いイベントです。
コーヒー豆や機器以外のブースの多くは、キャラメルやヴァニラや抹茶など多種のコーヒーフレーバーを販売するブースや、アーモンドミルクやセサミミルクなど、カフェラテなどに使うミルクを販売するブースや、多種の紅茶やフレーバートニックなど飲料を扱うブースでした。
コーヒーの機器や豆を販売する企業の中にバリスタスクールを開講している企業がありました。お話を聞くと、資格が取れて、豆の買い付けや機器の購入など、同企業内で完結できるのでショップも開きやすいとなどの理由からニーズが高まっているとのことでした。
チョコレートと一緒にダークローストを飲むことが多く、カプチーノ大好きな私・・・。淹れたてのカプチーノを頂きました。クリーミーで美味しかったです。
Coffee Festの会場内でも小さめのセミナー会場がいくつかあり、人気バリスタの方やコーヒーショップオーナーの方らが事業運営や、ロースティング&グリーンコーヒーやスキルトレーニングなどについてなど講義します。受講者の方が真剣にトークに耳を傾けていました。
Coffee Festへ30代、40代の来場者が多かった印象で活気がある市場との認識です。80時間以上の無料のセミナーをはじめ、 2時間までの有料ワークショップへの無制限アクセスなど最も費用対効果の高いトレーニングと教育の3日間アクセスパスのお値段は$450です。「ベンダーとの関係を築き、ショップで革新的であり続けるためにどのような新製品が出ているかを確認するために来場した。」と来場者の方はコメントしています。
別の日に、Coffee Fest内で一番盛り上がる目玉イベント、大勢のライバルがコーヒーの注ぎ方からラテアートの完成まで得点を競う“Latte Art World Championship Open”を開催する予定となっていました。
飲食するということでマスク姿をあまり見かけず、今年のIRFSNYとCoffee Fest開催は、昨年と違いほとんど新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を感じない開催でした。飲食のビジネスの活気が少しずつ戻っているような印象です。
大きくまとめると飲食業界となりますが、会場内を歩いて回り、その中でも、さらにコーヒー業界、チーズ業界、オイル業界、生地パン業界などの個々の食品の業界や、目的を別に持った機器の業界など、細かく分かれる業界によって、経営のアプローチが全く異なってくるんだなと思いました。その難しさに対応するために日々情報をアップデートし、新しいことへ挑戦することを目的としたり、新しいネットワークを得るためにも、リアルイベントに多くの人イベントに参加していることから、ある部分リモートで対応することも出来ますが、リアルイベントの必要性を感じました。私も実際に関係者の方にお会いしてお話をお伺いし、空気感を感じるのが好きなので、業界問わず、リアルイベントが好きです。
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12月1日生まれの射手座
東京都浅草出身
ニューヨークと東京を行き来する生活を送る、OK! JAPAN編集長。
アメリカ人の夫と一緒に、NYで生まれた娘と息子、2人の子供の子育てに日々奮闘中。
2006年にサンフランシスコから帰国後、2009年にスタートした「OK! JAPAN」の編集長を務め、2013年の「OK! JAPAN 改訂版」 からは編集、ブログを担当。
そして、2017年の「OK! JAPAN リニューアル」から再び編集長を務めます。
NYでの暮らしで学んだ経験をはじめ、NYが発信するファッション、ジュエリー、ビューティー、エンターテインメントの最新情報から、子育てや学校事情、NYの近況報告まで多岐にわたり、リアルなNYのライフスタイルをお届けいたします。
チームユニフォームを着てジジ・ハディッドとベラ・ハディッドも熱烈観戦していたNYを本拠としているナショナルホッケーリーグ(NHL)所属のニューヨーク・レンジャース(New York Rangers)のファン。