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2023年3月11日-Cooper Hewitt, Smithsonian Design Museum

先週NYでは、NYと東北六県と北海道出身者の方々で作る「ほくほく会」主催で2011年3月11日に発生した東日本大震災の十三回忌の祈りの追悼式が行われました。当時東京に住んでおりましたので、2011年3月11日のことを鮮明に覚えています。追悼式の中で出席者の方が「今なおいろんな形で闘っている大勢の人がいることを何年たっても語り継いでいかなくてはならない」と述べられたと知り、次の世代に伝えていくことの大切さを改めて実感しました。私の子供たちにも、もう少し大きくなったら伝えていきたいと思います。

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NY時間の3月11日、主人が行ってみたい、ということで、アッパー・マンハッタン(Upper Manhattan)にあります、歴史的および現代的なデザインに特化した米国で唯一の美術館のクーパー・ヒューイット・スミスソニアン国立デザイン博物館(Cooper Hewitt, Smithsonian Design Museum)にみんなで行ってまいりました。入館料は大人$16.00、18歳以下の子供は無料です。ちなみに現在、閉館時間まぢかの5時から6時までの間、毎日自分の好きな金額を支払うことで入館できます。

現在のクーパー・ヒューイットの建物は、鋼鉄王と知られるアメリカの実業家、アンドリュー・カーネギー(Andrew Carnegie)の元豪邸でもある、NYCのランドマークであるカーネギーマンションです。外観内観ともに豪華絢爛で当時のアンドリュー・カーネギーの財力に圧倒されます。

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ちょうど、その日は10am~3pmまで、ファミリープログラムが開催中でした。子供たちが参加したいとのことで先に立ち寄りました。お題は「日常生活に関する楽しい事実をどのように視覚化できますか?」 です。「何をしている時が楽しい?」などの日常生活に関するアンケートに参加し、カラフルなマーカーや、紙や、手芸用品を使ってデザインを通じて収集したデータを視覚化する創造的な方法を試します。小さい息子は自分の好きな絵を描いて遊んでいましたが、娘は丸いシールを使って統計を表現していました。アートが大好きな子供たち、長い時間ここで制作を楽しんでいました。

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当日は、パリの植物ような美しい曲線のメトロ駅入口のデザインを手掛けた、フランスで最も有名なアール・ヌーヴォー建築家、エクトール・ギマール(Hector Guimard)の展示もあり、優雅な曲線のデザイン・・・、アール・ヌーヴォー建築の美しさに見入っていました。

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各フロアにデジタルで作品の歴史や詳細が確認できるテーブル型のモニターがあり、その中のプログラミングで自分の好きなようにデザインしたオブジェが3Dで具現化されるプログラミングがあり、子供たちが大変気に入り、長い時間色や形を変えたオブジェを制作していました。

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Immersion Roomという体験型の展示では、独自のデザインしたスケッチをフルスケールで壁に投影できます。SNS映え間違いなしなので人気の展示でした。娘も似顔絵を描いて投影させ喜んでいました。

個人的に今回の展示の中で一番見入った展示は、レバノン出身の建築家リナ・ゴットメ(Lina Ghotmeh)が建築という形で、生と死、美しさと野蛮さを表現した建築「Stone Garden」を縮尺1/30で制作した「Stone Garden Architectural Model」です。実際にこんなすごい建築物がベイルートにあるのか! という驚きと共に、精巧にできたミニチュアにも驚きました。室内の中のTVなど本当に動画が流れるモニターでした。

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館内のショップのセレクションもオシャレです。

モダンなデザインや最先端のテクノロジーのアイコンまで、クーパー・ヒューイットのコレクションは、あらゆる種類の創造的な作品のインスピレーションとなり、世界をより素晴らしい世界にするためにデザインが最も重要であることを物語っています。作品制作においてアーティストの方の情熱や思いだけなく、同じことをキュレーターの方にも感じる展示が多い印象でした。

NYには企画から展示から子供だけではなく、私にとっても勉強になり刺激を受ける素晴らしい美術館や博物館が多いので、毎回目的を持ってお出掛け出来ます!

  • 12月1日生まれの射手座
    東京都浅草出身
    ニューヨークと東京を行き来する生活を送る、OK! JAPAN編集長。
    アメリカ人の夫と一緒に、NYで生まれた娘と息子、2人の子供の子育てに日々奮闘中。

    2006年にサンフランシスコから帰国後、2009年にスタートした「OK! JAPAN」の編集長を務め、2013年の「OK! JAPAN 改訂版」 からは編集、ブログを担当。
    そして、2017年の「OK! JAPAN リニューアル」から再び編集長を務めます。

    NYでの暮らしで学んだ経験をはじめ、NYが発信するファッション、ジュエリー、ビューティー、エンターテインメントの最新情報から、子育てや学校事情、NYの近況報告まで多岐にわたり、リアルなNYのライフスタイルをお届けいたします。

    チームユニフォームを着てジジ・ハディッドとベラ・ハディッドも熱烈観戦していたNYを本拠としているナショナルホッケーリーグ(NHL)所属のニューヨーク・レンジャース(New York Rangers)のファン。

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