2025年3月2日-Toy Fair®(前編)
会場内を歩き、ブースを回ります。アクションフィギュア、ポップカルチャーグッズ、アート&クラフト、本と音楽、赤ちゃんと幼児の教育玩具、ゲームとパズル、模型・ホビー・ラジコン、屋外で遊ぶ玩具、メーカーのデビュー製品、正真正銘のベストセラー、あまり知られていない逸品、持続可能性を重視したコンセプトの玩具など、多種のカテゴリの玩具が集まります。
会場内に設置された、ステージのToy Fair Universityでは、来場者は自由にセッションに参加することができ、ビジネス知識をさらに高めることができます。
セミナーやパネルプレゼンテーションでは、AI やトップマーケティングのヒントから、持続可能なパッケージングのガイダンス、おもちゃ、遊び、新しいトレンドに関する新しい消費者調査を発表する主催者、業界団体の玩具協会のThe Toy Association™の Toy Trends Briefingまで、あらゆるトピックが取り上げられます。
Toy Fair®では、一部の学生が来場し、業界についてさらに学び、将来のキャリアの目的地として考えることができるように玩具業界の未来にも目を向けています。Toy Fair Universityで学生たちが業界でのキャリアに関するパネルディスカッションや教育、ネットワーキングなどを学ぶことが出来ます。
会場の入り口付近には、メーカーのデビュー製品や注目の玩具が展示されています。
9歳の娘と5歳の息子との会話で、子供たちの好みや、周りで流行っている玩具やキャラクターを知ることが出来ます。そのことは、玩具に対しての考えや見方に大いに役立っています。会場内で見つけた、個人的に気になった・・・日本未入荷のアイテムも含めました素敵な玩具やプロダクトを少しですがご紹介したいと思います!! ご参考までに・・・。
収納バッチリ! 子供でも簡単に折りたたんでバックパックになる機能的な子供用寝袋を販売する、mimish。キャンプでも、お泊り会でも、お部屋の中でもどこでも簡単に使えます。有害物質を含まない OEKO-TEX®の非常に柔らかい生地にマルチカラープリント。様々なカラーや絵柄が揃います。洗濯機洗い、乾燥機使用可能でお手入れも簡単です。宇宙とロケットの絵柄が可愛い、Sleep-n-Packのアメリカ国内での販売価格:$70.00(送料・税別)。
玩具トレンドを感じます! 遊んだ後にスライムが固まり、容器として使えるスライムや、アイスクリームがコンセプトのスライム、甘い香りのスライムなど多くのブースがカラフルでPOPでデコラティブなスライムを販売しています。その中でも気になりました、ウーパールーパーの存在が可愛すぎる・・・デコラティブなスライムショップのDOPESLIMES。手作りで高品質でお手頃価格のスライムは、オンラインで50万個以上販売しました。ウーパールーパー(アホロートル)のチャーム付きのレインボースライム、Axolotl Rainbowのアメリカ国内での販売価格:$15.99(送料・税別)。
シンプルに的をめがけて投げるゲーム、どこでも遊べるゲームのTOSSIT。色鮮やかなダーツは、消費者が不要となったシリコーンをリサイクルした100%食品グレードのシリコン製、プラスチックは一滴も使用していません。片付けも簡単です。対象年齢3歳以上。2人用のゲームオリジナルスターターパックの日本国内での販売価格¥3,100(現在調整中:送料・税別)。
メイクが気になるお年頃の娘の影響で目に留まりました、子供たちのための安全でナチュラルなメイクアップブランド、Klee Naturals。パラベン、人工着色料、その他の有害な成分を一切使用せず最高かつ最も安全な天然素材を使用し、米国内で生産することにこだわっています。カラフルな子供のメイクアップセットは、見ているだけでも楽しい。アイシャドウ、ブラッシュ、リップシマー、水性ネイルポリッシュ、生分解性グリッタージェル、レインボーパウダーブラシ、アイシャドウアプリケーターと一式揃う、Pink Ballet Fairy – Play Makeup Setのアメリカ国内での販売価格:$39.99(送料・税別)。
会場内は多くの来場者で盛り上がっています。ブースを見て歩き、テック系の玩具よりも、手に取って遊べる玩具のラインナップが多かった印象です。多くの玩具が買いやすい価格帯の設定でした。
2023年の第118回Toy Fair®の閉幕時に、The Toy Foundation(TTF) のToy Bank℠は、数百の出展者から200万ドル近くの玩具、本、ゲーム、その他の遊び道具を集めました。これらの寄付は、ニューヨーク市、全米、そして世界中の30,000人以上の子供たちに贈ることが出来ました。
アメリカ国内の経済動向を踏まえ、The Toy Association™主導の関税タスクフォースと運営委員会が設立され、あらゆるレベルでおもちゃを包括的関税から除外するよう主張し、会員のコンプライアンス ニーズをサポートする倫理的サプライ チェーン プログラムを立ち上げました。
玩具業界の年間経済効果は、世界全体で1,042億ドルに上ります。これほど大きなビジネスセクターは無視できません。それを踏まえ、世界情勢や経済を見据えた計画、そして積極的な社会貢献。業界で働く人を守りつつ、ビジネスマインドを高め、米国玩具業界の健全性と成長をリードするThe Toy Association™の存在のすごさを感じます。
そのThe Toy Association™の判断で、Toy Fair®は2023年開催時には2026年から2028年にかけてショーを1月中旬にニューオーリンズで開催するとアナウンスしていましたが、今回の開催で2026年、2027年とNYでの開催と再アナウンスがありました。
大きな市場です。人気キャラクターやアニメなど、日本の企業もアメリカ市場に大きな存在感を示しています。今度の動向が気になります。NYでの開催となりましたので、来年の開催の様子も読者のみなさまにお伝え出来たらと思います。
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12月1日生まれの射手座
東京都浅草出身
ニューヨークと東京を行き来する生活を送る、OK! JAPAN編集長。
アメリカ人の夫と一緒に、NYで生まれた娘と息子、2人の子供の子育てに日々奮闘中。
2006年にサンフランシスコから帰国後、2009年にスタートした「OK! JAPAN」の編集長を務め、2013年の「OK! JAPAN 改訂版」 からは編集、ブログを担当。
そして、2017年の「OK! JAPAN リニューアル」から再び編集長を務めます。
NYでの暮らしで学んだ経験をはじめ、NYが発信するファッション、ジュエリー、ビューティー、エンターテインメントの最新情報から、子育てや学校事情、NYの近況報告まで多岐にわたり、リアルなNYのライフスタイルをお届けいたします。
チームユニフォームを着てジジ・ハディッドとベラ・ハディッドも熱烈観戦していたNYを本拠としているナショナルホッケーリーグ(NHL)所属のニューヨーク・レンジャース(New York Rangers)のファン。