それは私たち全員が待ち望んでいた瞬間でした。がん治療が「順調に進んでいる」というウェールズ公妃キャサリン(Catherine, Princess of Wales)からの報告でした。キャサリン妃が衝撃的な診断結果を勇敢に世界に伝えてからほぼ3ヶ月後の現地時間6月14日金曜日、歴代英国君主の誕生日を祝う英王室の伝統行事「トゥルーピング・ザ・カラー」(Trooping the Colou)への出席前夜、彼女は自身の経過について率直に報告しました。ケンジントン宮殿もウィンザー城で木の下に立つ彼女の美しい新写真を公開しました。
42歳の彼女は感動的な声明で、国民のお見舞いに感謝し、「この数ヶ月間、たくさんの温かいサポートと励ましのメッセージに感動しています。ウィリアム (ウィリアム皇太子(William, the Prince of Wales))と私にとって本当に大きな変化となり、2人とも困難な時期を乗り越える助けになりました。」と語りました。
「順調に回復していますが、化学療法を受けている人なら誰でも知っているように、良い日と悪い日があります。悪い日は体が弱って疲れを感じ、体を休めるしかありません。しかし、良い日は、体が強くなったと感じ、その調子を最大限に楽しみたいのです。」
キャサリン妃はその後、がんの種類を明かさずに治療を受け続けていることを明かし、幸せをもたらすことに時間を費やしていることを語りました。「治療は継続中で、あと数ヶ月は続く予定です。」と彼女は言い、「体調が十分良い日は、学校生活に参加したり、エネルギーとポジティブさを与えてくれることに個人的な時間を費やしたり、自宅で少し仕事をしたりすることが楽しいです。」と付け加えました。
「今週末(現地時間2024年6月15日)、家族と一緒にトゥルーピング・ザ・カラーのパレードに参加するのを楽しみにしていますし、夏の間にいくつかの公的な行事に参加したいと思っていますが、同時にまだ危機が去ったわけではないことも分かっています。私は、特に不確実な状況において、忍耐強くあることを学んでいます。1日1日をありのままに受け止め、自分の体に耳を傾け、回復に必要なこの時間を取ることを自分に許しています。皆さんの継続的な理解、そして勇気を持って自分の体験を私に話してくれた皆さんに、心から感謝しています。」
ウィリアム皇太子の広報担当者は、「皇太子は、皇太子妃が自分にとって大切な仕事やプロジェクトに関わり始めたことを喜んでいます。皇太子は今後も公務をこなしながら、妻と子供たちを支えることに時間を割くつもりです」と述べました。
一方、チャールズ国王(チャールズ3世:Charles III)は、キャサリン妃が土曜日の軍旗行進に参加することを「嬉しく思う」と述べ、「その日のあらゆる場面をとても楽しみにしている」と付け加えました。
キャサリン妃の声明には、写真家のマット・ポーティアス(Matt Porteous)が撮影した新しい彼女のポートレートが添えられていました。
その中で、彼女は思索にふけりながら楽観的な気分で空を見上げています。ウィリアム皇太子とキャサリン妃がマットと仕事をするのは今回が初めてではありません。マットは2020年のクリスマスカードに使われた写真のために、アンマー・ホール(Anmer Hall)で夫妻と子供たちを撮影しました。また、ルイ王子(Prince Louis)の洗礼式やジョージ王子(Prince George)の5歳の誕生日の写真も撮影しました。
3月22日に公開されたビデオで、クリスマス以来公務を休んでいたキャサリン妃は、自身の診断結果について語りました。彼女は、愛する人たちにそれが与えた影響について説明し、「私たち家族全員にとって、この数ヶ月は信じられないほどつらいものでしたが、素晴らしい医療チームが私をとても大事にしてくれました。本当に感謝しています。」と語りました。
1月に腹部手術が成功し、その後の検査でがんが存在していることが判明したため、キャサリン妃は「予防化学療法」を受けるよう勧められました。彼女は「これは大きなショックでした。ウィリアムと私は、私たちの幼い家族のために、このことを内密に処理し、対処するためにできる限りのことをしてきました。」と語りました。
キャサリン妃は、自分とウィリアム皇太子が子供たちにこのニュースをどのように伝えたかを打ち明け、「私は大丈夫よ。」と子供たちを安心させたと語り、「子供たちに言ったように、私は元気で、心と体と魂を癒すのに役立つことに集中することで、毎日強くなっています。」と付け加えました。
彼女はこう続けます。「ウィリアムがそばにいることは、私にとって大きな慰めと安心の源です。皆さんから示された愛、サポート、優しさも同様です。」
彼女は「スペースとプライバシー」を求めて訴えた後、次のように声明を締めくくりました。「この時、私はがんで人生に影響を受けたすべての人々のことも考えています。どんな形であれ、この病気と向き合うすべての人は、信念や希望を失わないでください。あなたは1人ではありません。」
トゥルーピング・ザ・カラーへの出席に続き、キャサリン妃は夏の間にいくつかの公務に参加することが期待されていますが、まだフルスケジュールに戻ることはないことでしょう。ガーターデー(Garter Day)とロイヤルアスコット(Royal Ascot)には出席しないと予想されていましたが、日本の公式訪問とウィンブルドンには出席するかもしれないという憶測もあります。キャサリン妃がまだ完全に回復するのに必要な時間を取ってくれることを願います。
Words © Rowan Erlam / OK! Magazine
Photos © Mirrorpix
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