引退を宣言したデイビット・ベッカムの男泣き
サッカー界での華々しいキャリアに
別れを告げ、涙をためたベッカム
引退宣言と共にサッカー界でのキャリアに幕をおろし、大粒の涙を流したサッカー界の英雄、デビッド・ベッカム(David Beckham)。
フランスのサッカーチーム、パリ・サンジェルマンFC(Paris Saint-Germain F.C.)でのプレーを終え、ファンからスタンディングオーベーションを受けたベックス(Becks(ベッカムの愛称))は、涙ながらにピッチを去った。
「ここで自分のキャリアを終えるこのは本当に特別な事です。」と感動気味にファンへ語ったデイビット(38歳)。
「これ以上特別に感じる事は他にありません。引退するのに良い時期だと感じています。自分のキャリアの中で得られるものは全て手にしました。チャンピオンになりたかったし、僕のことをずっとここでプレーしていたかのように扱ってくれたチームで自分のキャリアに終わりを告げる事が出来ました。22年間サッカーをやり続けた後で、家族と楽しむ時間を数ヶ月とりたいと思います。」と語った。
ヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)やフランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)前大統領らも見守る中、ミッドフィルダ—のデイビッドのアシストもあり、パリ・サンジェルマンが3対1で勝利した試合の後には、チームメイトに何度も胴上げされていたデイビッド。
息子のブルックリン(Brooklyn)、ロメオ(Romeo)、そしてクルーズ(Cruz)もピッチ上に上がった。ヴィクトリアと4人の子供達がロンドンへ帰国する中、パリ・サンジェルマンでプレーをし「僕が払わなきゃいけない犠牲なんだ・・・。毎日子供と離れて過ごすことがね。」と家族とは離れるのは大変なことと話していた彼は、パリ・サンジェルマンからの報酬をチャリティーへ寄付し「僕は、皆から良く働くサッカー選手だと思われたいんだ。ピッチに上がった時には持っているものを全て出し切る選手だってね。そうやって自分のキャリアを振り返りたいし、周りからもそう思われたい。」ともコメントしている。
ピッチには別れを告げたものの、彼の引退が彼の活躍を目する最後のチャンスというわけではなく、自身のキャリアにおいてサッカーと“ベッカム”としてのブランドの確立に余念のなかった彼。
「その甲斐あって、今は自分がやりたい事が出来ると思う。」とOK!に語ったのは、デイビットのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のユース時代のチーム・メイト、ロビー・サヴェージ(Robbie Savage)。
「ファッションにコメンテーターに俳優に・・・でも歌手はないかな!」と話すロビーは、彼の華々しい活躍について「全ては、ヴィクトリアとの結婚から始まったと思うよ。彼女はあの時、世界でも最も有名な女性の1人だったし、2人で1つなんだ。彼らは思ったことは何でも出来るし、首相が自分のことをツイート(Tweet)(つぶやき)していたら、やってることは間違ってないってことさ!」とコメントしている。
写真上:デビッドとヴィクトリアが一緒に表紙を飾った過去に発売されたOK! UK(一部)。
マンチェスター・ユナイテッドのほか、レアル・マドリード(Real Madrid)でも成功を収めた後で、2007年にロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)でのプレーを目的に家族と共にカリフォルニアへ移ったデイビッド。
トム・クルーズ(Tom Cruise)やウィル・スミス(Will Smith)、そしてジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)らと並んで、レッド・カーペットの上でポーズをとる以前には、デイビッドとヴィクトリアは、飛行機からも滅多に姿を見せることはなかった。ロビーは「デイビッドは、どんな人にでも影響を与える人だと思う。東ロンドン出身の謙虚な男だから億万長者とも、もっと厳しい環境にいる人とも上手くやれるのさ。」
アメリカでプレーする間、2012年のオリンピック開催実現のために定期的にロンドンへ帰国していたデイビッド。多くの人が、ロンドンが開催地となったのは彼の活躍のおかげだと信じている。
「デイビッドが英国のスポーツ界にしてくれたことは、ナイトの称号に値する。」と語るロビー。「たくさんの人がオリンピックに参加したことでオフィサー(OBE)やメンバー(MBE)(英国で与えられている勲章のこと)を貰っているけれど、彼はこの国のためにもっと多くの事を成し遂げているよ。」