NEWS
NEWS

前の記事
次の記事

 OK! インタビュー☆ダニエル・クレイグ☆"SKYFALL" (2012年12月号特集)

  2012.12.01

DANIEL CRAIGTop1.jpg


 

OK! インタビュー 

ダニエル・クレイグ

 

 DANIEL CRAIG ‘SKYFALL’

BY ARIEL COEN/HOTFEATURES

 


“アデルの声は、ボンド映画にピッタリだ。彼女が引き受けてくれて本当に嬉しいよ。”


 

Skyfallmain.jpg映画「007 スカイフォール」
配給:ソニー・ピクチャーズ
■2012年12月1日(土)より、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー。

 

 


Daniel Craig1.jpg“007”のスター俳優ダニエル・クレイグ(Daniel Craig)が、ボンド・シリーズ最新作となる“スカイフォール(原題:Skyfall)”や、新たにボンドの敵役を演じたハビエル・バルデム(Javier Bardem)との共演について、また、世の女性を惹きつけてやまないジェームス・ボンド(James Bond)“の魅力や、英国のシンガーソングライター、アデル(Adele)が手掛けたサウンドトラックについて語った。

 


ボンド再来! 最新作“スカイフォール”の公開と共に祝われた、ボンドの銀幕デビュー50周年!

 

 

日本で現在、公開中の007の最新作では、自身の過去に苦悩するMへのボンドの忠誠心が試されることになる。
さらに、M16が攻撃を受けたことでその代償をかえりみることなく敵の追跡と破壊を命じられる007。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Naomie Harris1.jpg

 

現在44歳のダニエル・クレイグは、M役のジュディ・デンチ(Judi Dench)、新たなボンドの敵、シルヴァ(Silva)を演じるハビエル・バルデム、そして今作でのボンドガール、セヴリン(Severine)を演じたベレニス・マーロウ(Berenice Marlohe)らと共に007シリーズで3度目の主演を果たす。

 

更に今作には、レイフ・ファインズ(Ralph Fiennes)やナオミ・ハリス(Naomie Harris)の他、ヘレン・マックローリー(Helen McCrory)やベン・ウィショー(Ben Whishaw)も登場する。

 

 

 

Berenice Marlohe1.jpgオスカー監督(1999年・アカデミー監督賞(Academy Award for Directing)受賞)サム・メンデス(Sam Mendes)による最新作「007/スカイフォール(原題:Skyfall)」は、現地時間10月26日より英国の劇場で公開、米国では現地時間11月9日より公開、日本では、12月1日から公開となっており、アデルが主題歌を担当した。

 

 

前作の「007/慰めの報酬(原題:Quantum Of Solace)」や「007/カジノ・ロワイヤル(原題:Casino Royale)」でも主演を演じているがクレイグが、最新作の内容や今作でボンドの敵役を演じたハビエル・バルデムとの共演について、そして体を張った撮影について語った。
また、英国のシンガーソングライターであるアデルがサウンドトラックを担当したことについては、本当に嬉しいというダニエル。


 

 

 

 

 

 

Adele1.jpg---まず、アデルがボンド映画の主題歌を担当したことについてどう思われますか?

 
とても嬉しいよ。オープニングのクレジットを見たら、見事にマッチしている。ダニー(Danny)がオープニングのクレジットを担当したけれど、素晴らしい出来だ。それにアデルの声は、なんていうかボンド映画にピッタリで、彼女が引き受けてくれたことを本当に嬉しく思うよ。

 

 

---ジェームス・ボンドという名前を初めて聞いたのはいつでしたか?

 
思い出せないな。ジェームス・ボンドの事はずっと昔から知っていたような気がする。彼は、僕の人生の中にずっと存在しているんだ。彼のことを劇場で見たのは6歳か5歳頃だったと思うよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Skyfall2.jpg

---同じく舞台の経験があるサム・メンデス監督と仕事をした感想は?

 
一度映画を撮り始めたら、誰もが映画の担い手になるわけだから、そういった意味では特に違いがあるとは思わない。それが舞台であればとても明確に、皆が一緒になって協力し合うというプロセスを踏むけれど、どちらにでもなれるんだ。特に複数の俳優たちと仕事が出来ることは最高だと思うよ。サムはそうやって皆を巻き込んでいくタイプで、だからこそ皆と良い関係が築けるんだ。彼は、何かを隠そうとしたり、物事を複雑にしたりすることもないから、俳優たちとの折り合いが良いのさ。それに僕は、大勢と仕事をしたり、何か問題があればそれを解決していくのが好きだし、彼とは仕事がしやすいんだよ。

 

 

Skyfall1.jpg

---今後舞台にカムバックする可能性はありますか?

 
もちろんだよ。2年前にヒュー・ジャックマン(Hugh Jackman)とブロードウェイの舞台には立ったけれど、まだまだやりたいと思っている。舞台に立つと元気が出るんだ、ニューヨークの舞台となれば尚更さ。

 

 

 

 

Daniel Craig5.jpg---結婚して家庭を持ち、落ち着いたジェームス・ボンドの姿を想像できますか?

 
いいや、だって彼はスパイだし。絶対にありえないよ。彼は死と結ばれるんだ。


 

 

---今回の作品でジェームス・ボンドは、アナログな人物に描かれていますよね。インターネットやiPadみたいなモノも決して使わず。そういったジェームス・ボンドも若い人にとって魅力的に映ると思いますか?

 
どうだろう。それは、これからわかるんじゃないかな。でも彼は最新機器に手を付けないわけではく、きっと彼自身が第一線にいる兵士のようなものだと信じているんだと思う。コンピューターなんかを使って戦うのはきっと彼にとって退屈なことなのさ。でも、だからこそ僕は、Qというキャラクターが好きだし、Qは、ある種やり手のコンピューターオタクで、その2人が協力するんだ。


 

 

 

 

 

 

 

 

Daniel Craig4.jpg

---今作の中で、ジェームス・ボンドも年をとったという感覚はありますか?

 
そうだね。多少はあると思うよ。映画の冒頭で彼は、攻撃を受けて吹き飛ばされるんだ、でもそれは、ただ単にボコボコになって傷ついただけでしかない。ボンドは最後には再び立ち上がって復活するのさ。個人的には、レイフが演じるキャラクターが「まだ遅くない」って言うシーンが好きなんだ。逃げてしまえばそれまでなのに、逃げることは許されない。彼は闘い続けなければならないし、とても忠誠心が強いんだよ。僕の中でまた別のストーリーが出来あがっているね。

 

 

 

Daniel Craig3.jpg

---母親からの愛というのは誰もが必要とするものだと思いますか?

 
もちろん。間違いないよ。シルヴァに向かって彼の母親が言うのさ「私は、あなたを犠牲にしたの。食べていくために仕方なかった」ってね。ボンドもシルヴァも映画の中ではそういう状況で育てられたわけだけど、ボンドはその状況に納得している。もし自分が行かなければならないのなら、喜んで行く覚悟はあるって彼は言うんだ。とても難しい選択だとは思うけれど、シルヴァはその過去を乗り越えられなかった。そこが2人のキャラクターの違いなんだ。最終的にシルヴァは、育ての親に裏切られたと感じたのさ。

 

 

 

Skyfall3.jpg

---島での撮影のシーンでハビエル・バルデムと共演した感想は?

 
彼との撮影はとても楽しかったよ。彼がそういう雰囲気を作ったんだ。とても良い選択だったと思うよ。愉快だったし、リラックスした感じで、楽しかった。だから見ている人にも楽しんでもらえると良いな。僕は、見るたびに笑ってしまうからね。

 

 

Daniel Craig2.jpg

---ハビエルとの共演シーンについて聞かせて頂けますか?

 
彼こそセクシーさ。実は、僕自身ハビエルの大ファンなんだ。僕は、彼のちょっとしたストーカーでもあって、実際に彼にこの役をオファーするためにストーカーしたんだよ。彼がいるパーティー会場に顔を出して、直接オファーしたら引き受けてくれたんだ。嬉しかったよ。彼と仕事をするのが大好きなんだ。僕の事を笑わせてくれるし、とても楽しいんだよ。ハビエルは、面白くリアルに、時に“ゾッ”とさせるような芝居で役を演じあげたと思う。でも彼が演じたキャラクターで僕が1番面白いと感じるのは、彼が性というものにこだわりを持たないことなんだ。シルヴァがセヴリンと一緒にいるシーンで、ボンドを見た彼がこう言うんだ「君も好きだよ」ってね。シルヴァこそが性であり、彼は甘やかされた子供みたいにあれが欲しいこれが欲しいと言う。そこが興味深い部分なんだ。

 

 

 

Skyfall4.jpg

---トルコでの撮影はいかがでしたか?

 
本当に素晴らしかった。感動的だったし、美しかったよ。

 

 

---撮影のために色々な場所を封鎖したのですか?

 
そうだね。トルコの人たちは、とても協力的で僕らのために町の大部分を封鎖してくれたよ。本当に親切なんだ。ボンドはある意味トルコと深い繋がりがあって「007/ロシアより愛をこめて(原題:From Russia with Love)」もトルコで撮影されたし、またその地に帰るというのは素晴らしいことだった。それにグランドバザール(Grand Bazaar)の屋根の上でバイクに乗ったのは、1番印象的な出来事で、特別な経験だったよ。僕たちが建物の一部を壊したなんていう報道もあるみたいだけど、それは事実じゃないんだ。セットの一部を誤って壊してしまっただけなんだよ。実際は、皆がハッピーだった。トルコでは他の場所でも撮影をしたし、シリアとの国境付近での撮影は素晴らしいものだったよ。

 

 

 

 

From Russia with Love1.jpg

---確かに過度なアクションというのはなかったですよね。

 
そうだね。爆発だったり、見ていて飽きないような展開は十分にあるからね。でもそれだけでは映画は作れないんだ。映画は、あらゆる要素を必要とする。それが僕の自慢でもあるのだけれど、サムはそういった意味で素晴らしい仕事をしたと思うよ。アクション映画を期待している人も満足するアクションだし、ストーリー性も十分にある。成功する映画だと思うよ。

 

 

 

Dr. No1.jpg

---同じ装置やオフィスが登場したり、まるで「007/ドクター・ノオ(原題:Dr. No)」が蘇ったようですよね。別作品ではありますがそのように感じませんでしたか?

僕もそう思ったよ…。皆思っていた。でも昔のオフィスを使ったのは正解だったし、良い選択だったと思う。僕らは過去の作品への敬意を表したかったし、同時にアップデートもしたかったんだ。だから、コピー的なものは何もないよ。ほんの少しだけ昔の要素を取り入れて、願わくばその要素をアップデートして、かつてのボンドの雰囲気が漂う現代の作品にしたんだ。

 

 

 

 

Skyfall0.jpg

---ご家族もボンドの大ファンなのですか?

 
皆大好きだよ。彼らは何でも気に入るけど、特に僕がしていることを誇りに思ってくれている。だからボンドというよりも、僕自身がやりたい事をやっているということに満足してくれていると思うよ。

 

 

 

Daniel Craig0.jpg---どのくらいジェームス・ボンド役を続けられるのですか?

 
そうだな…どれくらいだろう。実は、あと2本分の契約をしているんだ。でも特に期待はしていないよ。今回の作品の調子をみて、それからわかるんじゃないかな。

 

 

 

---年をとることは怖いですか?

 
いいや。

 

 

 

---全然?

 
つまり、誰もが年をとるわけで…“さてどうする?”ってその時に考えるよ。それぞれが受け止めなければならないし、生きてるうちは楽しまないとね。

 

END









CATEGORYから記事を読む