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 OK! インタビュー☆アンジェリーナ・ジョリー☆"居心地の良いライフスタイル"(2012年8月号特集)

  2012.08.01

Angelina JolieTop.jpg


OK! インタビュー


ANGELINA JOLIE
“In the Land of Blood and Honey

By Veronica Parker/FAMOUS


 


Brad Pitt1.jpgアンジェリーナ・ジョリー


“居心地の良いライフスタイル”

 



世界で最も有名なセレブ・カップルとして、その名を指名するとしたら、恐らくこの地球の半分以上の人達は“アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)”を挙げるに違いない!

 

 

常にカメラのフラッシュにさらされ、メディアの注目を浴びる彼女は、常にホテルが用意した秘密のバック・ドアから出入りし、子供達とランチに出かける時は“おとり”を使って、予め用意されたリモに乗って出かけると言う生活を余儀なくされている。ここ数年、映画プロモーションの為に6人の子供達を引き連れて世界中を飛び回るアンジーとブラッド・ピット(Brad Pitt)にとっては、どうやらそれがメディアの追跡から逃れる為に2人が編み出したベストな戦略のようだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

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アンジー曰く:
「今の私達の生活は、とても冒険に満ちた素晴らしいものだと思うわ。でもそれが出来るのは、ブラッドのおかげでもあるの。彼は“まるでそれが日常生活のゲームの一部のように感じさせる魔法の小槌”を持っていて、どこへ行くにも子供達の緊張を解きほぐす術を心得ているのよ。私たち一家は、本当に興味深い生活を送る幸運に恵まれていると思うわ。でも、このライフスタイルを維持する為には、それなりの効率的な方法を見つけ出さなければならないの。そして出来る限り子供達に安全で幸せな生活を与えてあげるのが親としての務めだと思っているわ。子供達と一緒に毎日の小さな冒険を分かち合って、彼らの成長を見守る毎日が今の私にとっては、一番満ち足りた生活なの。子供を持つようになってから私の人生観は完全に変わってしまったし、今までクヨクヨ考えて心配していた事など“どこ吹く風”とばかり、どこか彼方に飛んで行ってしまったという感じよ! とにかく、ブラッドと子供達に囲まれて生活する家庭は、私にとって何物にも代えがたい“安らぎの場”なの。心の奥底では、いつもどこかで、こうした穏やかな生活を望んでいたのかもしれないけれど、少なくとも若い頃は、自分がこのような人生を歩むなんて全く予想もしていなかった事だわ。」

 

 

 

 

Angelina Jolie0.jpgブラッドとアンジーは、今年のベルリン国際映画祭(Berlin International Film Festival)に出席し、その際、アンジェリーナは同地で開催された、アニュアル・シネマ・フォー・ピース(Annual Cinema for Peace)で“栄誉ある賞”を授かっている。又、ベルリン市内では、自身が監督を務めた映画「原題:イン・ザ・ランド・オブ・ブラッド・アンド・ハニー(In the Land of Blood and Honey)」が公開されているが、ちなみに、この映画は、旧ユーゴスラビアを背景に、紛争によって引き裂かれたセルビア人将校と強制労働収容所に収監されたムスリム女性の悲恋を描いたもので、戦争のむごさを無意味さを訴えた、ヒューマニアン・タッチの内容! アンジーに連れ添って出席したブラッドは、どんな小さな“褒め称え”のコメントにも、まるで自分の事のように喜びを隠そうともせず、会場にいる出席者は改めて“二人の強い絆”を見せつけられるような思いがしたと言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IN THE LAND OF BLOOD AND HONEY1.jpg写真上:映画“In the Land of Blood and Honey”撮影時。

 

世界中の注目に晒されながら自分達の生き方を貫き、幸せな家庭を築く彼らは将に“成功したカップル”のお手本のようなもの! そして、このインタビューの中でアンジェリーナは、“ブラッドとの関係”、“母親としての自分”そして、一家が一年の半分近くを過ごす“南仏の別荘改装計画”などについてオープンに語ってくれた。又、ここ2年間女優生活を休んでいるアンジェリーナだが、近くお伽噺の“眠れる森の美女(Sleeping Beauty)”をもとにしたディズニー映画「原題:マレフィセント(Maleficent)」への主演が決まっていると言う。

 

 


 

Angelina Jolie5.jpg---今回初めて監督した映画、そして作品を通して伝えたかったメッセージについて、ご自分なりに満足していらっしゃいますか?

いつも自分の心の奥底に潜めていた課題を映画化する事が出来て、今まで携わった仕事の中で最も満足感を味わった仕事だったわ。この物語は、紛争の悲劇や無意味さを訴えかけたもので、世界中の人達がこうした問題に注目して、少しでも悲劇をなくす努力をする事が大切だと思うの。

 

 

---次回はディズニー映画「原題:マレフィセント」への主演が決まっているとの事ですが、出演に対する動機は何なのでしょうか?

常日頃から、自分の子供達の為に何かやってみたいとは思っていたの。ある時、子供達の為に「カンフー・パンダ(原題:Kung Fu Panda)」を読んであげると、彼らはこの話が大のお気に入りになってしまって、何とかこの映画に出演して欲しいとしきりにおねだりをするようになっていたの。「原題:マレフィセント」について、“いつ始めるの?”と聞かれた事があって、私自身今まで経験した事がないような“お伽噺”を題材にした映画に出演する事を今からとても楽しみにしているわ。

 

 

 

 

 

Angelina Jolie3.jpg写真上:現地時間2012年6月27日、イギリスで撮影中の映画“Maleficent”の様子。

 

 

---今回のディズニーのような“子供の為の映画”を監督してみたいと思われますか?

勿論、大いに関心はあるけれど、先ほども言ったように監督業は“女優”として映画に携わるのに比べるとかなりの時間と労力を要求されるの。特に女優として、映画に関わる時には要求されない、“撮影に至るまでの周到な準備”や“細部を検討する打ち合わせ”など撮影前に費やさなければならない時間は並大抵のものではないし、それは大変なものなの。でも、自宅からでも出来る仕事と言う観点から、ブラッドも私も今後の“監督業”にはとても関心を持っている事は確かよ!

 

 

 

IN THE LAND OF BLOOD AND HONEY3.jpg写真上:映画“In the Land of Blood and Honey”のワンシーン。

 


---先程の発言でも、現在は“女優としての活動”はご自分の優先事項ではないとおっしゃっていますが、その理由は?

今回の映画監督としての仕事は、途轍もない時間と労力が必要だったの。その間、長い間、子供達の世話を出来なかった事や、その為にブラッドにかける負担を考えると、“断るには惜しいと思われるような画期的な作品”に巡り合わない限り、ここ暫くは家庭中心の生活をしていきたいと考えているの。家族への負担を考えると、どうしても撮ってみたいと思うような“運命の作品”に出会わない限り、次回の監督作品は、殆どあり得ない事だと思うわ。

 

 

 

 

 

Angelina Jolie4.jpg---つまり、それは家族と共に過ごす時間の方が今のあなたにとって最も大切だと言う意味なのでしょうか?

確かにその通り!(笑) 勿論、子育ては自分の時間が殆ど持てず、相当なエネルギーを費やされる“一大事業”だとは思うけれど、私にとっては子供達と一緒にいる時間の方が自分らしくいれて、今ではかつての女優時代の生活と比べたりする事さえなくなってしまっているわ! 現在のブラッドと私にとっては、子育てが何にも増して優先事項で、“仕事の量を減らす”事でストレスを感じたり、心配をしたりすると言った事は殆どないわ。ブラッドは、今まで同様に映画の仕事に携わっているし、勿論私もブラッドを支援しているけれど、私に限って言えば、かつて程“女優業”に魅力を感じる事がないの。それよりも今は、子育達と一緒に過ごす時間の方がはるかに興味深くて、とにかく大いに“子育て”を楽しませてもらっているわ。そんな訳で今の私は、全ての面で満ち足りた生活を送っているけれど、唯一の難点は“睡眠不足”!(笑) でも一番下の双子も大きくなって今までのように手がかかる事はなくなると思うし、パパとママの“休息”と“二人だけの時間”もやっと手に入りそうな感じよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Brad Pitt2.jpg---ブラッドが“寝室のドアに鍵をかけなければならない状況”と言うような事をおっしゃってましたが・・・。

全くその通り!(笑)

 

 

---どうやらあなたは、ブラッドと6人の子供達と共に自分が理想とする“居心地の良いライフスタイル”を築いているようですが、子供達が成長した今は多少穏やかで普通の生活を楽しむ事が出来るようになったと言う事なのでしょうか?

双子の子供達がまだ小さくて、常にママの手を必要としていた頃に比べると、多少は楽になったと言う事だけで、今でも子育てに追われる毎日である事に変わりはないわ。今、振り返ってみると、双子の子供達がまだ赤ちゃんの頃が一番大変だったけれど、それと同時に私達にとっては、幸せに満ち足りた時だったとも言えるの。私にとって母親となって得た喜びは、将に想像以上のものだったし、子供達は私の人生を本当に豊かな物もしてくれたと思うわ。子育ては“真の幸福とは何か?”と言う事を発見する為に神様が私に授けたミッションのようなものかもしれないわ! でも、そこには人間の営みの真実が隠されているような気がしてならないの。

 

 

 

 

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---きっとそれがあなたにとって必要な事だったのでしょうね?

かつての自分を振り返ってみると、外見的な変化を含めて自分の中の何かを変えてみたいと言う想いに駆られた時期があったの。そして国連の仕事に携わるようになった時、それまで抱えていたちっぽけな問題や悩みは捨て去って“命の尊さ”を世界中の人達に訴えかける、意義のある活動に自分の時間を費やすべきだと言う“想い”に目覚めたの。更に私生活で言えば、ブラッドと共に子供達を育てあげ、両親として家族の絆を築く事が私達2人を含めて子供達にとって何よりも大切な事だと言う事に気が付いた時期でもあったわ。子育てをするうちに改めて、1人ひとりの子供達がそれぞれの個性を持っていると言う当たり前の事に気付かされたし、それぞれの子供達が私とブラッドへ全く違った接し方をすると言う事も面白い発見だったわ。

 

 

 

 

 

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 ---今年はもっと多くの時間をヨーロッパで過ごすおつもりですか?

そうなの。今年は南仏の別荘改装を計画していて、建築やインテリアが大好きなブラッドが先頭に立って計画を実行するらしいのよ。まだ詳しい事は決めていないけれど、子供達にとってとても素晴らしい経験になるに違いないわ!

 

 

 

 

Shiloh1.jpg---あなたは、地球上でもっとも有名な女性の1人だと思いますが、今までの人生経験を通して“自分とセレブリティーとの関係”に関して、どのような変化を遂げてきたと思いますか?

若い頃は、それがどう言う意味かも分からずに、逆に強迫観念にとらわれる事も多かったような気がするわ。でも、人の心をもてあそぶようなゲームをしたり、感情を隠して自分に嘘をついたりしないよう、自分なりに努力をしていたと思うの。少なくとも仕事や私生活に関するプレス・インタビューでは、一人の大人として出来るだけ意義のある発言をするように努力してきたつもりよ。強いて言えば、それが私とセレブリティーの関係だと思うわ。でも国連で人道的な活動を始めるようになってからは、逆にセレブリティーである事を上手に利用して世界の貧困及び、紛争地域を訪問する度にメディア・インタビューを通して、悲惨な現状を伝えてきたつもり。特にいたいけな子供達の命を救う訴えを世界に向けて発信出来たのは、セレブリティーと呼ばれる立場にあるからこそのメリットだったと思うの。私個人に対する関心を世界の貢献に結びつける事で、少しでも住みやすい世界を作り上げる努力を続ける事は、とても意義のある大切な事だと思っているわ。

 

 

 

 

 

 

 

Shiloh2.jpg---お子さん達にもしっかりとした“世界観”を持った大人として成長して欲しいと願っているのでしょうね?

それは、勿論素晴らしい事だと思うけれど、それぞれの子供達が自分達の意思で人生の生きがいを見つける事が大切な事だと思うわ。でも、6人の子供達の世界意識は、既に育ち始めていると思うし、特に今のマッド(Maddox)の社会や政治への関心は、ちょっと進み過ぎているのではないかと心配している位なの。そういう時は、ブラッドが出来るだけ分かり易く話をしているけれど、でもやはりまだ若い彼には、理解しきれない事が沢山あるようよ! いずれにしても、ブラッドと私は子供達に“世界に大きく目を向ける”地球市民として育って欲しいと思っているの。

 

 

 

 

 

 

IN THE LAND OF BLOOD AND HONEY2.jpg 写真上:映画“In the Land of Blood and Honey”撮影時。

 

 

---“大家族との生活”、“映画の仕事”、“慈善活動”等など、数多くの責任を背負って毎日ハードなスケジュ—ルをこなしていらっしゃいますが、時々疲れを感じたりするような事はありませんか?

今は、自分が置かれている立場と幸運に心から感謝しているの。例えば、初めて監督を務めた作品では、子供達が学校から帰って来るまでの間に脚本に目を通したり、出来るだけ時間を有効に使うようにして、忙しさを苦にしないように心掛けているの。勿論、時間に追われる生活に時々プレッシャーを感じる事はあるけれど、今の私は自分に正直で、信念を持って人生を送る事が1番大切な事だと信じているし、何よりも家族を大切にして、何事にも出来る限りの努力を惜しまないと言うのが現在の私の心情なの!

 

 

 

 

Angelina Jolie6.jpg---時々、撮影現場の雰囲気や映画を作る独創性などを懐かしいと思うような事は? それとも映画制作やセレブとして注目されるような生活に疲れを感じていらっしゃるのでしょうか?

確かにそう言う事もあるわ。でも20年以上もこの仕事に携わっていると、今更、他の仕事をすると言う事も出来ないし、今はただ1人の善良な人間と人生の様々な深淵を学びたいと思っているだけ! 勿論、ハリウッド生活は、私達の一部ではあるけれど、人生そのものではないの! 沢山の旅を通して様々な事を学び、その体験を通して子供たちにも学びの場を与えていければ、人間として、そして母親としてこれ以上の喜びはないと思っているわ。朝起きるとまず第一に母親としての仕事が始まる訳だけれど、でも私の“母としての想い”は、自分の子供達だけではなく、いつも他の国の子供たちとも繋がっているの! きっと“母性本能”は、女性の身体の底に流れている人生の一部なのかもしれないわね。勿論、女優としての仕事は大好きだし、数多くの感動をもたらしてくれる、とても素晴らしい仕事だと思っているわ。でも、それは世界の中のほんの一部の出来事であって、私の人生をかけた理想はもっと違った深遠な所にあるのだと思うわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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---現在は6人のお子さん達の世話や慈善活動の為に世界中を飛び回るなど、かなりの労力と時間を“母親業”と“慈善活動”に注いでいるようですが、時々疲れを感じて、もう少しゆったりとした生活をしたいと思ったりする様な事はありますか?

私は、いつもエネルギーに溢れていて、映画の仕事が入っているなしに関わらず、“自分が疲れているか?“とか、“次の仕事に影響するのではないか?”とか言う事をあまり考えた事がないの。だって自我を抑えなければ母親業は成り立たないし、いつも自分の事は、二の次に考えて行動するのが母親の常だと思うから! 勿論、殆どの場合は選択の余地はないし、まずは子供を中心に物事を考えて、それに合わせて後の事を決めるようにしなければ子育ては出来無いわ。そう言う意味でも、私の母は、全てを犠牲にして私と兄を育てあげてくれた“母親の鏡”のような女性で、私は1人の人間として心から尊敬しているわ。 私も自分の母親と同じように子供達に惜しみない愛情を与える母親でありたいと思っているけれど、どんなに頑張ってもきっと私の母の“母性”には叶わないのではないかと思うわ。でも、そうした“無償の愛”を受けて育ててもらった事が、きっと自分の子供達の育て方へと繋がっていくのではないかしら? 子供達は私の“宝”だし、彼らと一緒に過ごす時間の大切さが分かれば分かる程、映画の仕事に関わる事が難しくなってくると言うのが今の私の現実なの。









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