美しい髪、輝くスマイル、猫をなでるようなソフトな声と優雅なセクシーさ...。
「チャ—リーズ・エンジェル」シリーズで一世を風靡したファラ・フォーセットが6月25日、
62歳の若さでこの世を去った。
ファラは幼い頃、母親と頃一緒に買い物に出かけた際、
彼女を見かけた見知らぬ女性が立ち止まり、
「天使のように可愛い娘だわ!」と叫んだと言う。
ハリウッドのデビュー以来、「可愛い顔」だけが売りでない事を証明する為かなりの時間と労力を強いられたが、オフ・ブロードウェイ・ショーでの困難な役や、家庭内DVを描いたテレビ映画「バーニング・ベッド」では夫に立ち向かう妻という複雑な役に挑戦し、演技力を磨き、俳優としての評価を高めた。
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一方、私生活に於いてはまさに波乱万丈。
テキサス州立大学に在学中、同大学フットボールチームのスター選手とのロマンスに花を咲かせたが、ハリウッドに移り、その2週間後にリー・メジャーズと巡り合うことで大学時代のロマンスにピリオドを打つ。彼女はリーと結婚するが、リーの親友である俳優ライアン・オニールと恋に落ち、その後約30年間に渡りライアンと別れたり結びついたりの紆余曲折を繰り返す。
2人の間には現在24歳になる息子レッドモンドがいるが、彼は現在収監中の身で、母親の最後を見取る事が出来なかった。
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ファラは、例えそれまでの伝説的な美しいイメージを覆す事になろうと臆することなく、自分自身が癌と闘う姿をテレビで放映する事で、多くの視聴者達に癌の恐ろしさを伝えようとした。
1970年代に放映されたチャ—リーズ・エンジェルの共演者ジャクリーン・スミスは彼女の死に際し、「ファラは勇気と強さと信念を持ち合わせている女性でした。きっと今は、本物の天使達と一緒に静かで幸せな毎日を送っているに違いありません。」と、弔辞を述べている。
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