写真上:パリで披露した“人工的な色と自然の色を組み合わせた”という、假屋崎省吾氏の生け花作品。
OK! JAPANインタビュー☆華道家、假屋崎省吾氏☆パリでの展覧会
凱旋記念として11月1日(木)〜18日(日)の期間、目黒雅叙園にて展覧会開催
今夏、パリ市内ヴァンセンヌの森にある“パリ花公園”にてパリっ子から大絶賛の展覧会を開催した華道家、假屋崎省吾氏にインタビュー!
假屋崎氏といえば、流木や樹の根等を使い、大胆な作品を手掛けることで有名だが、今回のパリでの展覧会では、海外での制作にも関わらず、現地の素材を使い、その見事で大胆な作品をパリっ子たちに披露した。
「日本の華道、生け花を表現することにこだわりをもち、現地に相談したところ、ヴァンセンヌの森には何十年、何百年も経た樹木や竹が存在し、その中に、土に帰るのを待つ流木や、苔のついた根などがあり、それらを使用させていただきました。」と語る假屋崎氏。自然の中にある流木に美しさを感じる彼ならではの感性をヴァンセンヌの森は刺激したようで “まさしく、森の中は自然が生み出した美しい宝庫!”と絶賛した。
「今回は夏の開催で、実施期間中、生のお花を使用するのは難しいので、アートフラワーを使用いたしました」。と、従来の型にはまらず、斬新なアイディアで挑戦するのは、假屋崎氏ならではといえる。さらに、「展覧会では回遊式庭園のような形の会場にし、色々な角度から楽しめるように工夫しました。パーテーションには、ブルーやピンク、赤などヴィヴィッドな人工的な色に塗りあげ、あえてそこに自然の色を組み合わせたのです。」と假屋崎氏。パリっ子たちの目をくぎ付けにするような大胆な作品を作り上げ、多くの称賛を得た。
写真上:現地の雑誌でも特集として掲載された。(写真左上:假屋崎省吾氏)
そもそも、一昨年、パリのプチパレ宮殿で日本人初となる個展を開いたことがきっかけとなり、パリ市から今回の展覧会を提案されたとのこと! 今回の展覧会ではもちろん、現地の雑誌でも特集として掲載されている。
“今後、展覧会をどこで行ってみたいか?”との質問に「ドイツのノイシュヴァンシュタイン城で生けてみたい」とのこと。「ワーグナー(Wagner)を愛していたルートヴィヒ2世(Ludwig II)は、憧れの人なのです。彼の建築したノイシュヴァンシュタイン城で是非、生けてみたいです」。音楽を愛する假屋崎氏ならではの夢。実現する日が楽しみである。
「日本の文化とヴァンセンヌの森を融合させることが出来た」と本人も納得した展覧会。パリで活躍を果たした假屋崎氏が、その凱旋記念として11月1日(木)〜18日(日)の期間、目黒雅叙園にて「假屋崎省吾の世界〜華ルネッサンス〜」を開催するとのこと。
見どころを伺ってみると、
「今回で13回目を迎えます。まるで竜宮城のような百段階段のお部屋ごとにお花を生けているのですが、今年は、昨年ドイツで作られた私の名前のついた““SHOGO ELEGANT(ショウゴ・エレガン)”というバラをメインにしたお部屋、今年40周年を迎えた、漫画作品「ベルサイユのばら」の名がついたバラのお部屋、かねてから地域活性化支援ボランティア活動の一環として活動している「恋人の聖地」の部屋が登場いたします。さらに、私がデザインした着物の新作も展示もあるので、是非、楽しんでください!」
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