イギリス人監督クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan)は、大作映画の巨匠としての地位をすでに確立しています。
『インセプション』(原題:Inception)、『インターステラー』(原題:Interstellar)、『オッペンハイマー』(原題:Oppenheimer)は彼の代表作に数えられますが、『TENET テネット』(原題:Tenet)については触れない方が良いでしょう。
アメリカ公開は現地時間2026年7月17日、日本公開日は現地時間2026年9月11日に観客はノーラン監督のキャリアの中でもおそらく最も野心的な大作である『オデュッセイア』(原題:The Odyssey)を見る機会を得ます。
これは、ホメーロス(Homer)の同名の物語を映画化した最新作で、ギリシャの王オデュッセウス(Odysseus)がトロイア戦争で戦いながら、妻と息子のもとへ帰るために10年間の旅に出る物語であり、彼は数々の神話上の怪物たちと戦うことになります。
オデュッセウス役には、ノーラン監督はマット・デイモン(Matt Damon)を選びました。
この役はこれまで多くの名優が演じてきた役であり、例えば『ユリシーズ』(原題:Ulysses)(1954年)のカーク・ダグラス(Kirk Douglas)、『トロイの木馬』(『大城砦』)(原題:La guerra di Troia)(1961年)のジョン・ドリュー・バリモア(John Drew Barrymore)、『トロイ』(原題:Troy)(2004年)のショーン・ビーン(Sean Bean)、そして最近では『原題:The Return』(2024年)のレイフ・ファインズ(Ralph Fiennes)などが挙げられます。
55歳のデイモンがノーラン監督とコラボレーションするのは今回で3度目となり、過去には『インターステラー』(2014年)と『オッペンハイマー』(2023年)に出演しています。
「この映画は私に大きな影響を与えました。」とデイモンは語りました。
「昨年『オデュッセイア』を制作したことは、デヴィッド・リーン(David Lean)監督のような映画を作る人生で唯一のチャンスだと感じました。フィルムで撮影する最後の大作映画を作れるような気がしたんです。」
「あの仕事をするために必要だったことを客観的に見てみると、まさに人生の適切な時期に巡り合ったと思います。20年前にあの仕事をやろうとしたら、きっと惨めな思いをしていたでしょう。毎日が不快な思いばかりでしたから。
濡れて、寒くて、お腹も空いて…キャストやスタッフのみんなと同じように、ありえないような場所を転々としながら…でも、私はその全ての瞬間を心から楽しんでいました!」
ノーラン監督は『オデュッセイア』のために、トム・ホランド(Tom Holland)、アン・ハサウェイ(Anne Hathaway)、ゼンデイヤ(Zendaya)、ルピタ・ニョンゴ(Lupita Nyong’o)、シャーリーズ・セロン(Charlize Theron)、ジョン・バーンサル(Jon Bernthal)、ベニー・サフディ(Benny Safdie)、ジョン・レグイザモ(John Leguizamo)、エリオット・ペイジ(Elliot Page)、ミア・ゴス(Mia Goth)といった豪華なキャストを集めました。
この映画は3ヶ月かけてIMAXフォーマットで撮影され、キャストとスタッフはギリシャ、シチリア、モロッコ、スコットランド、アイスランドなど様々な場所で撮影を行いました。
『オデュッセイア』は、7月17日にイギリスやアメリカをはじめとする世界各国で、日本公開日は現地時間2026年9月11日、通常版とIMAX版の両方で公開されます。
━━『オデュッセイア』について、そしてそれがクリストファー・ノーラン監督がこれまで手掛けた中で最も野心的な作品である可能性について、あなたの見解をお聞かせください。
彼がキャリアの初期の頃から『オデュッセイア』と『イーリアス』(Iliad)を映画化したいと思っていたことは知っていましたし、彼がこの作品に長年深い思い入れを持っていることも知っていました。
制作中は、彼にとって個人的にどのような意味を持つかということよりも、彼がこの作品を通して成し遂げようとしていたことへの野心の方が、より重要でした。
━━撮影現場の状況は、オデュッセウスが経験したとされる状況とほぼ同じくらい過酷だったようですね?
この映画はまさに探検のようでした。みんなボートに乗って、海に出ていました。座って休めるような快適な部屋なんてどこにもありませんでした。誰にもそんなものはありませんでした…。
撮影場所に到着すると、私は思わず笑ってしまうんです。「こんな場所で撮影したい人なんていないだろう」って。でももちろん、ノーラン監督はそういう場所で撮影するつもりだったんです!
そして撮影最終日の夜を迎えたときの気持ちは今でも鮮明に覚えています。まるで祝祭のようでした。毎日、撮影が終わるたびに「わあ、今日は最高の1日だった」という達成感に浸っていました。
そして金曜日になると、周りを見渡して「ああ、今週も最高の週だった」という喜びを感じるのです。週を重ねるごとに、「本当にこれをやっているんだ、もしかしたら本当に実現できるかもしれない」という実感が湧いてきました。
Words © Jan Janssen / WENN
Photo © Nicky Nelson / WENN
後編へ続く・・・。




























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