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どんな役柄でも演じることができることを証明し続け数々の受賞に輝くイギリスの俳優イドリス・エルバ(Idris Elba)(50歳)!

OK! インタビュー☆イドリス・エルバ:『ビースト』(後編)

スリラー映画『ビースト』で演じた家族を救うために戦う医師ネイトに共感を抱いたイギリスのアイコン的な存在のイドリス。

━━あなたが演じる、ネイト・サミュエルズ(Dr. Nate Samuels)医師が、娘たちと一緒にこのアフリカの狩猟保護地区に足を踏み入れた理由は何なのでしょうか?

それはそこが彼の妻であり、娘2人の母親の出身地だからなんです。でも、映画の作りとして、彼と彼の娘の間で繰り広げられるストーリーだけではその展開に限りがあるので、その上に“敵対する獣(ライオン)”が追加されたんです。

妻を失ったネイトは既に戦う意思や気力が失せ、人生をあきらめかけている。そして、自分の心の中にある“深い喪失感”が2人の娘たちへの罪悪感と重なり、父と娘たちの関係は昔ほどうまくいってはいないわけです。でも、数々の脅威との戦いを繰り返すうちに、深く分かち合う家族の絆がネイトにかつての“男として、父親としての強さ”を呼び起こし、彼は自らの内なる強さを再び発見していくわけです。

━━“心が打ちひしがれた男”を演じることへのあなたなりの“思い入れ”について少しお話していただけますか?

彼は父親であるにも関わらず、次に何をするかわからないタイプの男で、でも男として、父親としてやるべきことはやらなければならないわけです。そうした複雑な多面性を持つ役柄という観点からみると、非常に難しい演技を要求されたと言えると思います。でも、そうした多面性を現実味が帯びた“生き生きとした”方法で表現してみたかったんです。ですからバルタ(バルタサール・コルマウクル(Baltasar Kormakur)監督)と私は脚本の読み合わせをするとき、ネイトの繊細で壊れやすい一面と、勝利を手にした強い一面をマークしながらその微妙なバランスに特に注意しながら作品作りをしたんです。

━━「人間対獣」の比喩的な側面についてのご自身の観点は?

本質的には互いに相反する場所に住む2つの役柄の象徴的な戦いとして受け止めていました。ライオンは密猟者によって自分の家族から引き裂かれ、現在は自分たちの領土を守るために戦っていて、そういう点ではネイトも同じ戦いをしています。妻を失い、嘆き悲しんでいる彼は、娘の愛を失うかもしれないという不安の上に、娘たち2人がライオンからの攻撃の犠牲になるかもしれないという恐怖も抱えている。そうした状況をどのように乗り越え、いかに良い方向へ展開させていくのかということを映画の中で表現する過程を楽しませてもらいました。

また、制作の過程を通して、ライオンとしての獣と人間の中に潜む野獣性との間にある複雑な戦いを演じることを楽しませてもらいました。映画作りの観点からは、ライオン対人間の戦いをどのようなメカニズムで現実的に表現するのかという点が非常に難しい点であったと思います。

━━映画で娘を演じる2人の若い女優との関係について少しお話していただけますか?

女優としての職業意識に徹しているノラ(Nora)役のリア・ジェフリーズ(Leah Jeffries)とメレディス(Meredith)役のイヤナ・ハーレイ(Iyana Halley)との仕事はとても楽しく、素晴らしい経験をさせてもらいました。彼女たちはとても開放的でさまざまなことを受け入れる多様性を持ち合わせた素晴らしい女性だと思います。撮影中はできる限り多くの時間を共有し、お互いを知り合う努力をしていましたし、そうした思いが良い意味でスクリーン上に反映されていたのではないかと思います。撮影のあとも皆で親交を深めていますし、まるで小さな家族になったような感じがしています。

私たち人間は、ライオンがライオンとして生き残ることを望む一方、ライオンとの関係を修正したいと願う一面もあるわけです。そして、アクションとカットの境界線が曖昧になったのは、私たちとライオンが撮影の過程を通してとても親しくなったからだと思います。

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写真左から:カナダ出身の妻でモデルで女優のサブリナ・ダウア(Sabrina Dhowre)、イドリス。

━━アフリカでの撮影はいかがでしたか?

あの環境が映画の象徴そのものだったと思うし、それに私はただそこにいるのが大好きでした。朝3時に起きて、1日がただただ美しい朝日の光を浴びることから始まるだけでした。太陽の明かりで暖かいと思うかもしれませんが、実は周囲は凍えるように寒いんです。そこでは私は誇り高いアフリカ人であり、その光景の一つ一つがアフリカの真の美しさをものがたり、偽りのないアフリカの象徴であると思いました。

そして私はここで密猟や動物や土地についても話しをしたいと思います。ライオンは人間が自分たちの住処や家族の安全を脅かさない限り、執拗に人間を追いかけるような動物ではないのです。そしてこのことだけは、はっきりと指摘しておきたいと思います。

━━仕事面でのあなたは同じことを繰り返すのを嫌い、常に新しいジャンルで異なるタイプの役柄に挑戦を続けていますが、そのような選択を心掛けている理由は何なのでしょうか?

すべての俳優は自身の演技がマンネリ化し停滞することを恐れ、常に新鮮さを心掛けていると思います。そして、映画の中で自分が発する言葉やセリフが“二番煎じ”であることを嫌い、新鮮であることを望みます。だからこそ、監督や他の俳優とは互いを理解し合う安全な空間を共有することがとても大切になるのだと思います。

━━あなたは家族思いだと伺っていますが、奥様やお子さんたちと過ごす理想的な1日の青写真を少し教えていただけますか?

それは眠っているとき!おいしい物を食べているとき、そして家族と一緒に過ごす時間。何をするでもなく、ただ家族と過ごす時間が私にとっては“至福のとき”なんです。私は忙しい毎日を過ごす中で、いかに静寂な“時間と空間”を持ち、そうした時間に感謝することが大切かと言うことを学びました。ですから、休みの日は家族や友人と共に過ごす時間をつくったり、ソファに座って新しい音楽のアイディアを練ったりしていますが、それが私にとってまさに“至福の時”なんです。

━━(インタビュー当時)9月6日に50歳を迎える感想はいかがですか? そしてエルバ家で何か大きなバースデーパーティーを企画したりしているのでしょうか?

私自身は何も計画を立てたりしていませんが、妻(モデルで女優のサブリナ・ダウア)はパーティーを催したいと思っているようです。いずれにしても、家族や友人が一堂に会して、お気に入りの音楽に耳を傾けながらリラックスするカジュアルなパーティーだと思いますよ。

━━長年にわたって学んできた人生の教訓の中で、何か私たちと共有していただけるような素晴らしいメッセージはあるのでしょうか?

若い頃はどこか心の奥底で感じていることでしたが、今は自らの経験を通して「善良な人間が、善良な人間を引き寄せる」ということを確信しています。そして、それはあなた自身が発するがエネルギーに関連しているのだと思います。あなたが良いエネルギーを発信すれば、そのエネルギーはブーメランのごとく、あなたの元に返ってきます。

上記のインタビューのコメントは、現地時間8月8日に行われた、スリラー映画『ビースト』(原題:Beast)のプレミアでズームチャットを通して記録され、編集されたものです。

Interview © Jan Janssen / Wenn
Photos © WENN.com

END.

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