OKJ.Ricky Wilson.3.1

新婚ホヤホヤのイギリスのロックバンド、カイザー・チーフス(Kaiser Chiefs)のフロントマン、リッキー・ウィルソン(Ricky Wilson)(写真右)とファッションスタイリストのグレース・ジト(Grace Zito)(写真左)。

OK! 独占ウエディング特集☆リッキー・ウィルソンとグレース・ジト:「親しい友達と家族だけを集めた心温まる挙式」Vol.3

「今はホッとしているよ。」と挙式の喜びを語る、カイザー・チーフスのリッキーとグレース。

━━挙式当日初めてグレースがウエディングドレスを身にまとっている姿を見たときの感想について一言聞かせていただけますか?

リッキー:グレースの親友のチェリー(チェリー・ウィリアムズ(Cherry Williams))がデザイン、制作したウエディングドレスだったので、ドレスのことについてはチラホラ耳に入ってきてはいたのだけれど、挙式当日までドレスを見る機会がなかったんだ。もちろん、きっと素晴らしいものだとは思っていたけれど、実際にドレスを目にしたときは“天にも昇るような思い”だったよ!

僕のバンドでのフロントマンとしての役割は、心の中で感じたことや頭の中にある考えを言葉に表して、外に向かって表現することなのに、私生活の僕は全く正反対! だからスピーチのときがいちばん大変だったよ。だから、グレースがバージンロードを歩く姿を実際に目にしたときの感想を聞かれても、あまり多くを口にすることはできないけれど、とにかく文字通り“言葉に表せないほど素晴らしい”の一言! 1日が終わるまでスマイルの連続で、顔の筋肉が引きつって痛くなるほど幸せな時間だったことを覚えているよ!

━━グレース、ウエディングドレスを身に着けたときはプリンセスになったような心境でしたか?

グレース:もちろんよ! 最初のチェリーとの打ち合わせで彼女が“どんなドレスを着たいと思っているの?”と聞いてきたんだけれど、自分でもはっきりとしたイメージが湧かなくて、逆に“どんなドレスが良いと思う?”と聞き返してしまったの。そうしたら数日後にチェリーが“この素材ではどうかしら?”と言ってスパンコール入りのようなキラキラと光沢のある生地を持ってきたの。チェリーは普段から私の洋服をよく作ってくれていて、私がスパンコール入りのドレスが好きだということを知っていたから!

でも内心、カトリック教会での挙式にこの素材はそぐわないと思っていた矢先に、私の頭の中を見越したのか、チェリーは“これはスパンコールのように見えるけれど、そうではなくて、ただ生地に光沢があるだけなの。”と説明してくれて、結局はチェリーお薦めの素材でドレスを作ってもらったというわけなの。

リッキー:これから先に計画しているビッグパーティー用のドレスは、もしかすると今の10倍のサイズになるのかな?

グレース:そう、きっと明るい光の中でキラキラと輝くようなドレスだと思うわ。

━━挙式当日はきっと緊張したのでしょうね?

リッキー:僕は元来“抑圧された緊張”には慣れていて、実際にその場面に直面するまで自分が緊張しているということさえ分からないことがよくあるんだ。でも挙式当日は“心ここにあらず”といった心境で、今でも朝から晩まで終日“宙に舞っている”ような感じだったことを覚えているよ!

グレース:私は何だかとても奇妙な感じがしたことを覚えているわ。だって、教会の中で話をするときの私たちは、丁寧過ぎて“まるで見知らぬ同士”というような感じだったから!

リッキー:だから、車の中に入って静かになったときは本当にホッとしたね。ああ、そうそう、ドレスの他に車もグレースのパパの友達のものだったよね!

グレース:それから、学生時代のアルバイト先のボスだったベンがメニューの選択を含めてケータリングの段取りをしてくれたの!

リッキー:それにジュークボックスでさえ地元のものだったんだ。式の数週間前にジュークボックスのことについて投稿しているツイッターを見て、確認してみたら何と作っている本人がハダースフィールドに住んでいるというわけ! それで彼に“ジュークボックスを借りることはできるかな?”と聞いてみたら、即OKの返事をもらったんだ。とにかく、何から何までスムーズにことが運んで、最高の気分だよ!

━━とても親しみがある家族的な挙式だったのですね?

リッキー:本当に素晴らしい挙式で満足しているよ。自分の経験から言えることは、“案ずるより産むがやすし”で、予定通りの完璧さを求めるより、とりあえず今できる範囲で式を挙げることが大切なのではないかな?

━━ファーストダンスの選曲はウォーターボーイズ(The Waterboys)の『ザ・ホール・オブ・ザ・ムーン(The Whole Of The Moon)』でしたが、これはお2人にとって何か特別な曲なのでしょうか?

リッキー:2人ともただ単純に“ザ・ホール・オブ・ザ・ムーン”が大好きだという単純な理由で選んだだけ! でも、あの曲を聴くといつも思い出すのは、2人でキューバに旅行したとき、夜中の2時頃グレースが突然この曲を大声で歌い始めたことなんだ。

グレース:最初はデイドリーム・ビリーバー(Daydream Believer)』でファーストダンスを踊る予定だったのに、なぜか分からないけれど、いつの間にか“ウォーターボーイズ”に変わってしまったの。

━━グレースの親友がウエディングドレスのデザインから制作までしてくれたと伺っていますが!

リッキー:実は、もっと大きなウエディングを考えていたときは、「The Whole Of The Moon」と書いた液晶表示装置のネオンサインで作った大きな月をバックライトで照らすという大掛かりな仕掛けも予定に組み入れていたんだ。でも、そうした大仕掛けな演出をしなくても、素晴らしい式を挙げることができたんだから、おかしなものだよね。

INTERVIEW © GEMMA MCCARTNEY
PHOTOS  © LORNA ROACH
ASSISTED BY: LOUISE BOASE GRACE’S DRESS MADE BY CHERRY WILLIAMS LONDON @CHERRYWILLIAMSLONDON RICKY’S SUIT BY THOMAS FARTHING FOOD FROM BEN FRANCO AT THE BARN HUDDERSFIELD FLOWERS FROM STEMS DESIGN JUKEBOX ON LOAN FROM SOUND LEISURE MARQUEE FROM YORKSHIRE MEADOW MARQUEES

Vol.4へ続く・・・。

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