ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)の存在なしに、現在のファッション業界を語ることはできない!
ロンドン南部生まれのスーパーモデル、ナオミは何と35年に渡りランウェイを飾り、ファッション業界に数えきれないほどの功績を残している。まさにファッション界の先駆者であり、彼女の後を追う次世代のロールモデルでもある。
さらに今年5月22日で51歳を迎える直前の5月18日、ナオミは、自身のインスタグラムで第1子を迎えたことを発表している。
数百冊にも及ぶ雑誌の表紙を飾り、数多くの全世界広告キャンペーンに登場しているナオミだが、そうした活躍だけでは物足りないとばかり、さらに自身の香水を発表し、女優やチャリティー親善大使として目覚ましい活動を展開している。
若干7歳にしてボブ・マーリー(Bob Marley)の音楽ビデオ「イズ・ディス・ラブ(Is This Love)」に登場したナオミだが、その顔は今もなお永遠の広告塔として輝き続けている。
その後10歳で「イタリア・コンティ・アカデミー・オブ・シアター・アーツ(Italia Conti Academy of Theatre Arts)に入学し、15歳で既にモデルとして活躍していたというナオミは、16歳にして初の雑誌の表紙にその姿を披露している。
そして、デビュー当時の人種差別をものともせず、アズディン・アライア(Azzedine Alaia)、イヴ・サン=ローラン(Yves Saint-Laurent)、ドナテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)など、ファッション界を牽引する重鎮デザイナーたちの支援を手にしたナオミ! もちろん、その後の彼女の活躍は衆目の知るところである。
また、スーパーモデル仲間のクリスティー・ターリントン(Christy Turlington)やリンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)もナオミのサポーターとして知られ、この2人がデザイナーのドルチェ & ガッバーナ(Dolce & Gabbana)に「もしナオミをモデルとして使わないなら、私たちとの契約もないものと思って!」と告げたという話は今でもファッション界の語り草になっている。
その当時を振り返り、ナオミは感謝の気持ちを込めて次のようなコメントを残している。
「リンダとクリスティーが、人種差別に反対して私を支援してくれたことが私に幸運をもたらしてくれたの。だって、今までそのような支援なんて聞いたことも経験したこともなかったもの。私たちは真の友情で結びついていたの。」
そして1966年以来、唯一の黒人モデルとして1987年12月号で『British Vogue(ブリティッシュ・ヴォーグ) 』の表紙を飾ったナオミは、その1年後には初の黒人モデルとして『VOGUE PARIS(ヴォーグ パリ)』の表紙も飾るという快挙を成し遂げている。
Words © Lisa Marks
Photos © WENN.com
後編へ続く・・・。