そして2005年、ジョージは『シリアナ』(原題:Syriana)でアカデミー助演男優賞、さらに2012年には『アルゴ』(原題:Argo)でプロデューサーとしてアカデミー賞作品賞を獲得するという栄誉に輝いている。
しかし、1997年に制作した『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』(原題:Batman & Robin)を自ら“駄作”と認める彼は、この作品に対して次のようなコメントを残している。
「あれは僕が制作した映画の中でも最悪といえる作品で、あの作品に関しては今でも“大きな恥から大きな教訓を得た”と思っているよ。」
そして、数多くの主演女優たちとロマンスの噂を流し続けた彼は、スクリーンを離れた場所でも数多くの女性たちと浮名を流している。
私生活においては、1989年から1993年に掛けてタリア・バルサム(Talia Balsam)と結婚していたジョージ! しかし、タリアとの離婚以降は、ルーシー・リュー(Lucy Liu)、リサ・スノードン(Lisa Snowdon)、セリーヌ・バリトラン(Celine Balitran)、ステイシー・キーブラー(Stacy Keibler)、エリザベッタ・カナリス(Elisabetta Canalis)たちとの関係が噂には上るものの、結局いずれのロマンスも結婚には結びついていないジョージ!
ハリウッド業界ではジョージのパートナーは、彼のペットのポットベリー・ピッグの“マックス(Max)”以外にはあり得ないと言われるほど、ジョージが結婚して子供を持ち、家庭を築くということは誰にも想像もできなかったらしい。
しかし、2013年、人権弁護士のアマル・アラムディン(Amal Alamuddin)と出会ったことから周囲のジョージへの目線は徐々に変わり、2014年、ついにアマル(43歳)と生涯の契りを結んだジョージは彼女との結婚について次のように語っている。
「51歳で生涯の伴侶と出会うことができて、これ以上の幸せはないと思っているよ。彼女は驚くほど素晴らしい人で、思いやりに溢れた人なんだ。」
そして2017年、エラ(Ella)とアレクサンダー(Alxander)の双子に恵まれたカップルだが、子供たちの命名にはひときわ神経を使ったらしく、その経緯について「彼らは成功した有名人を父親に持つことで既に大きなプレッシャーを抱えて生まれてきているんだ。とにかく、風変りでおかしな名前は付けたくないと思って、慎重に考えた結果決めた名前なんだよ。」と語るジョージは、2013年にシンディ・クロフォード(Cindy Crawford)の夫、のランド・ガーバー(Rande Gerber)と組んで立ち上げた「カサミゴス(Casamigos)」というブランド名のテキーラを、その後2017年になって日本円にして約1100億円(£850million:2017年当時)で大手飲料会社“ディアジオ(Diageo)”に売却するなど、ハリウッドだけではなく、ビジネスの世界でも大きな成功を納めている。
さらに、ゲイ・ライツ(gay rights:同性愛者の権利)のサポート、気候変動問題、さらに紛争問題などのスピーチを含め、政治的な問題にも深く関わる活動を続けているジョージ!
そんな彼が“アメリカ合衆国大統領選に立候補”することを考えても少しも不思議な話ではないが、その質問への彼の答えは“ノー!”
そして、ジョージいわく「今までたくさんの女性と浮名を流して、ドラッグの経験もして人生を遊びで謳歌してきた僕にそんな話はあり得ない!」
でも、もしかしたら2024年の大統領選に“クルーニー・キャンペーン”があったりするのかも!
Words © Lisa Marks
Photos © WENN.com
END.