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今回の『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』に登場するダニエル・クレイグは、“残酷さと繊細さ”を織りなす新たなジェームズ・ボンドの魅力を観客に訴えかけている。

OK! インタビュー☆ダニエル・クレイグ:『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』 Vol.1

「誰もが知るボンドを演じるには全身全霊をかけて役になりきることしかないんだ。」と語る、今回“ジェームズ・ボンド”を演じて5作目となるダニエル・クレイグ。

ついにボンド、正確には“ジェームズ・ボンド(James Bond)”としての限界に到達したといわれるダニエル・クレイグ(Daniel Craig)だが、その彼が“ジェームズ・ボンド”として登場する5作目にして最後の作品といわれる『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』(原題:No Time to Die)は、新型コロナウイルスのパンデミックのため3度に渡る延期を余儀なくされ、世界公開日は2021年10月8日(日本時間2021年5月7日現在時点で日本での公開日は未定)となっている。

そして、歴代のボンド役を務めた、ショーン・コネリー(Sean Connery)、ロジャー・ムーア(Roger Moore)、ピアース・ブロスナン(Pierce Brosnan)に引き続き、現在世界でも一番息の長い大作と言われるフランチャイズ作品に、見事自身の名を刻み、疑う余地なくボンドを演じ切ったといわれるクレイグ!

さらに、原作の著者、イアン・フレミング(Ian Fleming)が誇る洗練されたボンドを、スパイの語り草として映画の中で再演したといわれる彼は、自身が主演を務めた過去2回に渡るボンド超大作映画、2012年公開の『007 スカイフォール』(原題:Skyfall)及び、2015年公開の『007 スペクター』(原題:Spectre)で約2,178億円(US$2billion)を誇る収益を上げたといわれている。

キャリー・フクナガ(Cary Fukunaga)が監督を務める『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』は、今から約50年前『007 ドクター・ノオ』(原題:Dr. No)のデビュー作以来25作目となるボンド作品で、既に文化的にも私たちの生活の中に刻み込まれている。

そして、ボンドの神聖なパンテオン(神殿)を脅かす歴代の大悪党として名を連ねるのは、ゲルト・フレーベ(Gert Frobe)、ドナルド・プレザンス(Donald Pleasence)、アドルフォ・チェリ(Adolfo Celi)、テリー・サバラス(Telly Savalas)、マイケル・ロンズデール(Michael Lonsdale)、クリストファー・ウォーケン(Christopher Walken)、さらに最後の悪役、サフィン(Safin)を演じているのは、『ボヘミアン・ラプソディ』(原題:Bohemian Rhapsody)で知られる、ラミ・マレック(Rami Malek)である。

そして、ボンドはつかの間の引退生活を中断し、有能な科学者を誘拐して文明を脅かす、凶悪な最新技術を整えようとする謎の悪党から、科学者を救出する役目を引き受け、その黒幕であるサフィンを追うことになる。

さらに『007 スペクター』でドクター・マドレーヌ・スワン(Dr. Madeleine Swann)役を演じた、レア・セドゥ(Lea Seydoux)が再びその姿を披露し、アナ・デ・アルマス(Ana de Armas)が常にボンドのそばに寄り添う、新しいボンドガール、パロマ(Paloma)として登場して、世界に展開する物語の紆余曲折を複雑かつ面白いものにしている。ちなみに、アナ・デ・アルマスは、#MeToo(ミートゥー)運動に関する自身の発言で謝罪のメッセージを送った女優として有名。

さらに『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の他のキャストとしては、M役のレイフ・ファインズ(Ralph Fiennes)、マネーペニー(Moneypenny)役のナオミ・ハリス(Naomi Harris)、フェリックス・ライター(Felix Leiter)役のジェフリー・ライト(Jeffrey Wright)、Q役のベン・ウィショー(Ben Whishaw)、エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド(Ernst Stavro Blofeld)役のクリストフヴァルツ(Christoph Waltz)たちが、その名を連ねている。

クレイグはこの映画の中で、残酷さと繊細さを兼ね備え、キェルケゴール(Kierkegaard)哲学並みの域に達した実存主義的苦痛を自らに与えながら、かろうじて怒りを抑制するという、複雑かつ重みのあるボンドの性格を見事に表現している。

そして今回『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』に登場するクレイグは、エレガントなタキシード姿とそのカリスマ性で女性の心を惑わす伝説のボンド像を越えて、“残酷さと繊細さ”を織りなす新たなボンドの魅力を観客に訴えかけている。

美術教師の母親と複数のパブを経営するパブオーナーの息子として4歳までの歳月をイギリスのチェシャー(Cheshire)で育ったダニエル・クレイグは、1972年の両親の離婚を機に母と姉のリー(Lea)と共にリバプール(Liverpool)に移り住み、その後はホイレイク(Hoylake)へと住処を移し、ホイレイクのラグビー・クラブでラグビープレイを楽しみながら青年時代を過ごしている。

そして、母が連れて行ってくれたリバプールのエブリマンシアター(Liverpool Everyman Theatre)で演技を見たことがきっかけで演技に関心を抱いたダニエルは、既に6歳のときに役者になることを考えていたという。

ちなみに、彼の役者としてのデビューはフロッドシャム・プライマリースクール・プロダクション(The Frodsham Primary School production)で演じたオリバー(Oliver)だったという。

Interview © WENN.com
Photos © WENN.com

Vol.2へ続く・・・。

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