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今回の『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』に登場するダニエル・クレイグ(Daniel Craig)は、“残酷さと繊細さ”を織りなす新たなジェームズ・ボンドの魅力を観客に訴えかけている。

OK! インタビュー☆ダニエル・クレイグ:『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』 Vol.2

「誰もが知るボンドを演じるには全身全霊をかけて役になりきることしかないんだ。」と語る、今回“ジェームズ・ボンド”を演じて5作目となるダニエル・クレイグ。

その後、16歳でナショナル・ユース・シアター(National Youth Theatre)に所属することになったダニエルは1998年(日本公開1999年)に上映された『愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像』(原題:Love Is the Devil: Study for a Portrait of Francis Bacon)でフランシス・ベイコン(Francis Bacon)の愛人役を演じ、その演技をきっかけに徐々に俳優としての頭角を現し始めている。

彼の最初のハリウッドでのブレイクは『トゥームレイダー』(原題:Lara Croft: Tomb Raider)で、ダニエルはアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)演じるララ・クロフト(Lara Craft)の相手役を務め、その素晴らしい演技で脚光を浴びることになる。

その他にもイギリス制作ドラマでロジャー・ミッシェル(Roger Mitchell)が監督を務める『Jの悲劇』(原題:Enduring Love)や『パッション(The Mother)』(原題: The Mother)に出演し、その後も『ロード・トゥ・パーディション』(原題:Road to Perdition)、『レイヤー・ケーキ』(原題:Layer Cake)で演技を披露しているダニエルだが、何と言っても彼を一躍スターダムに押し上げた作品は、誰もが知るボンド作品であることは言うまでもない。

そして2016年、ピアース・ブロスナン(Pierce Brosnan)からボンド役を引き継ぎ、『007 カジノ・ロワイヤル』(原題:Casino Royale / You Asked for It)で演じたダニエルは、ショーン・コネリー(Sean Connery)、ロジャー・ムーア(Roger Moore)を有名にした“無慈悲な強さの中に微妙なニュアンス秘めた”ボンド役を見事に演じ、それを機に瞬く間にスターの座を手にするようになる。

ボンド映画以外にも、2011年のデヴィッド・フィンチャー(David Fincher)監督による『ドラゴン・タトゥーの女』(原題:The Girl with the Dragon Tattoo)のミカエル・ブルムクヴィスト(Mikael Blomqvist)役、さらに2017年のコーエン(Coen)兄弟が監督を務めた『ローガン・ラッキー』(原題:Logan Lucky)で見事な演技を披露したダニエルは、映画評論家をはじめ、各界から素晴らしい評価を手にしている。

ダニエルは現在、女優で妻のレイチェル・ワイズ(Rachel Weisz)と2人の間に設けた2歳になる娘(匿名)、そしてレイチェルの息子ヘンリー(Henry:13歳)と共にニューヨークで生活している。ちなみに、ヘンリーはレイチェルがダーレン・アロノフスキー(Darren Aronofsky)との間に設けた子供で、クレイグもまた先妻のフィオナ・ロードン(Fiona Loudon)との間に設けた、現在27歳になる娘のエラ(Ella)と良好な父娘関係を保っているという。

写真左から:アカデミー助演女優賞受賞女優で妻のレイチェル・ワイズとダニエル。

ダニエル・クレイグのボンド・ファイル

━━あなたの人生にとってボンドの存在とは?

ボンドは僕の人生を根底から覆した存在で、彼は僕が将来欲しいと思っていたものを手にする力を与えてくれたんだ。もちろん、この作品を通してたくさんのことを学ばせてもらったよ。僕はもともと、俳優としても作品作りの段階から映画に関わることを選んできたんだ。

だから、『007 カジノ・ロワイヤル』(原題:Casino Royale / You Asked for It)の制作が始まる前に、監督のバーバラ・ブロッコリ(Barbara Broccoli)やマイケル・ウィルソン(Michael Wilson)と打ち合わせをして「ジェームズ・ボンドになることは、僕自身が彼のイメージや、彼への献身ということに関して大きな責任を持つことになると思うし、だからこそ僕はこの作品の制作の段階から関わっていきたいと思っているんです。」と伝えたんだ。もちろん、彼らも僕の考えに賛成してくれて、全てがうまく運ぶという結果に終わったよ。

━━あなたが持つ全てのものをボンドに与える献身とは?

とにかく、世界中の誰もが知るボンドを演じるには全身全霊をかけて役になりきることしかないんだ。才能と力を結束して、皆が一丸となって制作に取り組むこと! だって何と言ったってボンド映画だからね。世界中の観客がこの映画を見て「ワオ! 」と、息つく暇もなく映画を楽しんでくれたら、それこそ最高の気分だね。

━━あなたが演じる「ボンド」に非難が湧き上がったことについて。

非難は歓迎だし、受けて立つつもりだよ。だって彼は、いつも大勢の敵に立ち向かって孤軍奮闘する完璧なエージェントだからね。そして、どのように厳しい状況に立ち向かっていくのか、その過程を皆が楽しんでくれたら、ボンド映画を作る価値があるのではないかな!

とにかくボンドは難局に立ち向かう勇者で、彼には真の意味での休息はないんだ。常に自分の感情を押し隠して、自らに自制を求めながら限界に挑戦し続けるボンドを演じていると、自分でもますます「ボンド」というキャラクターに興味が湧いてくるんだ。

━━『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』(原題:Knives Out)で共演したアナ・デ・アルマス(Ana de Armas)を『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』(原題:No Time to Die)のボンドガールとして抜擢することに一役を担ったのか?

ウーン、どちらとも言えないんだ。『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』の撮影の準備をしている途中、監督のキャリー・フクナガ(Cary Fukunaga)が僕のところにやってきて「アナという女優を、この映画に使いたいと思っているんだけれど、彼女のことを知っているかな?」と聞いてきたんだ。僕は「ナイブズ・アウト」で彼女と共演したばかりだったし、もちろん、彼女をボンドガールにするキャリーの案には大賛成だったというわけなんだ。

僕は今までボンドを十分に楽しませてもらったし、だからこそあと1作。『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』に出演するのは、僕にとって単に素晴らしいだけではなく、意義があることだと思ったんだ。ストーリーの内容も素晴らしいし、ところどころに意外な仕掛けがしてあるのも面白い! とにかく、ボンド映画はどの作品をとっても“素晴らしい”の一言で、ボンドはボンド以外の何ものでもないし、だからこそファンはボンドに惹きつけられるのではないかな?

Interview © WENN.com
Photos © WENN.com

Vol.3へ続く・・・。

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