トランスジェンダーであることを自ら誇りを持って公表した、才能あふれる俳優であり、社会活動家でもあるエリオット・ペイジ(Elliot Page)が語る人生観。

OK! インタビュー☆エリオット・ペイジ:「やっと世界に向けて本当の自分を知ってもらうことができたと思っているよ」Vol.2

トランスジェンダーであることを自ら誇りを持って公表した、才能あふれる俳優であり、社会活動家でもあるエリオットが語る人生観。

━━ここ数年間、あなたは「ゲイの権利」だけではなく「女性の権利」を獲得する運動に積極的に関わっているようですね。

何か意義があることのために闘うことは、とても大切だと思うし、私が表に出ることで良い影響を与えることができれば、それはもっと素晴らしいし、栄誉なことだと思っているよ。
そういった社会的なキャンペーン活動に積極的に関わることで、自分が住む社会を守ってくれているわけだし、その他にも社会的な改革を促す意識をもったプロジェクトに側面から関わったりしながら仕事を続けていくつもりだよ。

自分に与えられた権利と、自分でつくりあげたプラットフォームは良い意味で利用するべきだと思っているよ。特に『ゲイケーション -世界のLGBTQ事情-』(原題:Gaycation)のような番組を制作した後は、世界中を旅して回り、正直言って有り余るほどの喜び、美しいもの、強さ、勇気などに出会い、たくさんの有意義な経験をさせてもらったよ。もちろん、その裏にあるたくさんのトラウマも感じたりしなければならないけれど。

それは例えば究極的には、揺るぎない“生と死”の選択であったりするわけ。特に現在は‟トランス・ライフ(trans life)”は社会的にも厳しい攻撃を受けたりして、本当に厳しい現実があると思う。
だからこそ、自分の意見を世界に向けて発信することができる場所をもった私たちのような存在の人たちが常に前に出て、より良い社会を築いていかなければならないと思っているよ。

━━人と違っていて、奇妙で風変りな存在であることを知られる恐れから、解放されてからの過去数年間のあなた自身の“心理的な解放感”や、そのことに対する仕事上の影響に関して少しお話ししていただけますか?

自分の真実の気持ちや願望を公表できたことは、私にとって何ものにも代えがたい喜びだよ。
だから、例えハリウッド業界で働く全ての人たちが、私の真実の姿を知って“私とは二度と一緒に仕事をしたくない”と言ったとしても、この私の気持ちは絶対に変わることはないと言い切れるよ。

でも、私が仕事をしている業界にはまだ偏見を恐れて、数多くのゲイの俳優たちが自分たちの“性に関する”秘密を隠し続けながら仕事をしていることも確かだよ!

━━あなたは10代の頃からお芝居、あるいは芸能界の世界で活動を始めているようですが、それはご両親の勧めですか、それともご両親はあなたのそうした活動に反対していらしたのでしょうか?

いいえ、私の両親はステージ・ペアレンツではなかったし、私に対して“ああしろ、こうしろ”と指示するような人たちではなかったよ。
ただ時々サッカーでも楽しみながら学生生活を送って、できれば良い成績を取ってくれれば良いというくらいにしか思っていなかったのではないかな?

俳優としての仕事も、もしうまくいけばそれで良し、でも勉強や他のことに関心があれば、そちらの方に方向転換すれば良いと思っていたようだよ。とにかく、いつも私を応援していてくれる理解ある両親だったよ。

━━あなたがゲイであることを知ったとき、ご両親はショックを感じられたと思いますか?

それが、混乱が生じたり、トラウマ的なことが全くと言ってよいくらいなかったよ。
ある日、私が自分のガールフレンドを両親に紹介しただけで、それっきり! だから私にとっては本当に助かたよ。

だって自分がゲイであることを両親に打ち明けることすらできない人たちがほとんどなんだから。
それから、俳優として少し名前を知られていたことでたくさんの人たちから数多くの支援をもらうことができたことも、とても幸運だったと思っているよ。

私の周りはそのようなサポートをもらっていない人たちがほとんどで、自分がゲイであることを明かそうとするときに、たまらない孤独と恐怖を感じたと言っているよ。

写真左から:エリオットと妻のエマ・ポーター(Emma Porter)。

━━現在は“解放された”気持ちでいるのでしょうか?

やっと世界に向けて本当の自分を知ってもらうことができたと思っているよ。
そして個人的には常に昔の自分と、今の自分を比較している自分がいるよ。

私の体の動かし方、エネルギーの使い方、毎日の過ごし方、そうした私の生活の全てが変化して、今は本当に解放されて、何て幸せなんだろうと感じているよ。

━━確かに、ご自身の“性的な問題”を隠し通すことは、ある意味で“耐えられない重荷”を背負うことではないかと思いますが。

人によっては、本当の自分を隠し通して、何とかうまく生きていける場合もあると思う。でも、私にとっては本当の自分を隠し通すことは毒を抱えて生きるようなものだった。人前で自分のパートナー(女性)と手を繋ぐこともできない、妻として紹介することもできないなんて、私には全く考えられないことだったよ。

人生を分かち合うこともできない、そして自分にとって大切な仕事上のイベントにパートナーを連れて行くこともできないことに、徐々に不満を感じてくる自分を無視することができなくなってきたんだよ。

だって、本当の自分の人生を生きることができない、自分が愛する人と正々堂々と一緒に暮らすこともできないなんて自然な状態ではないよね。ボディーランゲージや洋服の選び方から、着こなしに至るまで、何から何まで不自然でぎこちない感じがしていたよ。

━━現在あなたが出演している『アンブレラ・アカデミー』(原題:The Umbrella Academy)のシーズン2は今年7月に放映される予定と伺っていますが、この作品は、今起きている大きな社会的変化のうねりを反映していると思いますが、それはもちろん、あなたにとってはとても重要なことなのでしょうね?

このシリーズ番組は、1960年代に起きた数多くの重要な社会的現象にどのように向き合ってきたのかということを知るという意味でもとても大切なものだと思ったよ。
当時の人たちが社会、文化、政治的にも何らかの変化をもたらそうとしていたという面でも、とても面白いと思ったよ。

またこのシリーズを見ていると、何とその当時から私たちが信じて作りたいと思っていた社会に向かって、必ずしも今の社会が進化しているわけではないということもよく分かってくるよ。

━━あなたが演じている役柄‟ヴァーニャ(Vanya)”の役柄は、彼女の“アウトサイダー・アイデンティティー(外から見られるアイデンティティー)”と共通するものがあると思いますか?

家族、新しいタイプの核家族、その何もかもが彼女にとってはアウトサイダー的な見知らぬもので、1960年代という時代背景の中で彼女はきっと孤独で“時代の中の迷子”だったと思うよ。
そして、彼女は自分の中の進化を、ただ単に意識の中だけではなく、歩き方や話し方で表現し、経験しようとする。

でも、ヴァーニャはシーズン2では全く違った個性を表してくるよ。彼女がいかに新しい自分を見出して、恋に落ちて、新しい人生に立ち向かっていくかというストーリー展開に、私自身胸がわくわくしているよ。だから、そういった意味でも私は情緒的にも魂のレベルでもヴァーニャとの間で大きな一体感を感じているよ。

Interview © WENN
Photos © WENN

Vol.3へ続く・・・。

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