「ただ単にロックスターの成功物語としてではなく、僕の心の中にある“真実の声”を感じ取ってほしい」と自伝『レット・ラヴ・ルール』について語る、音楽界の大御所レニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)!

OK! インタビュー☆レニー・クラヴィッツ:自伝『レット・ラヴ・ルール』Vol.3

「ただ単にロックスターの成功物語としてではなく、僕の心の中にある“真実の声”を感じ取ってほしい」と語る、音楽界の大御所レニー!

━━でも結局お父様はあなたの音楽活動を支援してくれたのですよね?


父親とのお気に入りの思い出の中で今でも忘れられないのは、僕がまだ幼い頃、ある日突然父が学校まで迎えに来てくれて、何事が起きたのかとちょっと心配したけれど、そのままタクシーでマディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)までジャクソン5(Jackson 5)のコンサートに連れて行ってくれたことなんだ。

それが僕にとって生まれて初めて見るコンサートだったのだけれど、とにかくその素晴らしさにびっくり仰天してしまったというわけ!

あのときまだ5歳だった僕にとって、あのコンサートは僕の人生を変えるような経験で、あの日以来、僕はミュージシャンになりたいと思ったことを今でも鮮明に覚えているよ。

━━ジャクソン5に対する最も大きな印象についてお話ししていただけますか?

彼らが奏でる演奏の音やビジュアルを含めて何から何までジャクソン5に惹かれてしまったんだ。同じ肌の色や髪の質ということで親近感を覚えたし、きっとあのとき彼らの中に自分自身と共通の何かを見つけたのではないかと思うよ。

彼らはステージパーフォーマンスやダンスを含めて全ての動きが完璧で、僕にとっては伝説のスター、ビートルズ(Beatles)のライブコンサートを見ているようなもの!

もちろん、世代も音楽のジャンルも違うけれど、あの熱気は2つのグループに共通したものだと思うよ。

━━別れたかつての奥様、リサ・ボネットについて素晴らしいコメントを残していらっしゃいますが、この点について少しお話しいただけますか?

僕たちは会った瞬間に宿命のようなものを感じたのだと思うんだ。僕は彼女の中に自分を見つけて、彼女を通して自分という人間を改めて理解できるようになったような気がするんだ。
彼女は自信に満ち溢れていて、開放的で、アーティスティックでスマートな女性! 僕の心の中にスーッと自然に入ってくるような親近感があって、時代を先取りした思考を持ち合わせる、本当に素晴らしい女性なんだ。

あの当時の僕は、彼女と一緒にいると、今まで自分が探し求めていた全てのアーティスティックな感性の扉が、突然開いてくるような感覚を覚えていたんだ。
僕の声、音、そして全ての音楽性が自然と調和して、もう何かを必死に探す必要がない自分を感じていた。そして、不思議なことに僕の中には今でもその感覚が鮮明に残っているんだ。

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━━ミュージシャンの道を選んだとき、万が一失敗したときのための“プランB”を用意したのでしょうか?

正直言って“プランB”は全く考えていなかった!
母は、僕が失敗した場合のことを考えてバックアッププラン(代替案)を用意することを勧めたけれど、でも僕にはその選択は全く考えられなかったんだ。

でもこうして今の自分があることに心から感謝しているよ。
僕にとっては、ストリートミュージシャンや、クラブやレストランで演奏するミュージシャンであっても、とにかく音楽に関わって仕事をすることが一番大切で、音楽以外の選択は全く頭になかったんだ。

━━アルバムリリース後や、ある特殊な瞬間に既に自分が“成功して頂点に達した”と思うようなことがありますか?

いまだかつて、そういう考えは僕の頭の中には一切ないね。僕は常に成長し続けて新しいことに挑戦したいと思っているから、静かに昔を振り返って自分の成功について考えたこともないしね。僕には後ろを振り返る時間はないし、とにかく前進あるのみ!

━━今までのことを振り返ってみて、どうしてこんなに長い間、音楽活動に携わってくることができたと思いますか?

ここに至るまで、自分が表現したい音楽性を失わずに、ミュージシャンとして活動し続けることができたことに心から感謝しているよ。
僕にとっては、強いて時流に乗ったりせず、ただただ真の自分の思いを音楽を通して伝えてきただけのことなのだけれど、でも今でもこうして音楽活動を続けることができることに感謝しているし、今の自分の生活を当たり前と思ってはいけないと日々自分に言い聞かせているんだ。


━━クラヴィッツ・デザイン事務所の仕事にかなりの重点を置いて、個人邸宅や商業施設のインテリアデザインの仕事をなさっているようですが、他の人たちのために居心地の良い空間をデザインする際に何か特にはっきりとした方針やこだわりがあったりするのでしょうか?

人それぞれ、自分自身の好みや雰囲気があって、それがさまざな“美”に繋がっていると思うんだ。だから誰かの家に行って、自分の好みや思い入れを主張して、その人が気に入らないデザインを勧めたりするようなことはしないし、その人たちの好みやライフスタイルに合わせた仕事をすることが一番大切だと思っているよ。

━━デザインの仕事にかなりの比重を置くことで、歌手としてのツアー活動を諦めようと考えがことはありますか?

僕より20歳以上年上のミック・ジャガー(Mick Jagger)を見てよ! 彼は僕が尊敬して止まない先輩だけれど、年齢のことなんか一切気にせず、今でもまるで20歳の若者のように活動している。今でも素晴らしいショーを披露しているし、彼は将来の僕の目標! 彼にあやかって、同じように活動できたら最高だね。

━━あなたはいつも世間から“世界一クールな男性”というイメージで見られているようですが、実際の人生でもやはりクールな生き方をしているのでしょうか?

もし僕の真の姿を知りたいなら、娘のゾーイに聞いてみて!
彼女に聞いたら、きっとレニー・クラヴィッツは“世界一まぬけな人”と言うに違いないね。人を見かけで判断しないように注意してね!

Interview © WENN
Photo © Becher / WENN
Photo © Marta Szczesniak / WENN

END.

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