今年10月、80歳を迎えた(そう、読んでの通り、彼は正真正銘の80歳!)ポップ界のピーター・パン、クリフ・リチャード卿(Sir Cliff Richard)に心からの敬意とお祝いの言葉を贈りたい!
御年80歳にして、今なお64枚目のアルバムをリリースするなんて、やはりクリフは、今なお“永遠の若者”のタイトルを背負う存在らしい!
そのクリフは自身の今までの人生を振り返り、次のようなコメントを残している。
「若かりし頃の自分を振り返ってみても、まさか自分が50歳まで生きるとは思ってもいなかったね。そして、何よりも嬉しいのは、この歳で自分の新しいアルバムがリリースされることだよ。」
その他にも、クリフは自身の自叙伝『ザ・ドリーマー』(The Dreamer)を10月29日にリリースしている。
当時のイギリス領インド帝国にあったラクナウ(Lucknow)で生まれた、本名ハリー・ロジャー・ウェッブ(Harry Rodger Webb)こと、クリフ・リチャード卿は1950年代後半からクリフ・リチャード&ザ・シャドウズ(The Shadows)として、歌手としてのキャリアを積み始める。
そして、最初に歌手として脚光を浴びて以来、彼のボーイッシュなイケメン振りは英国陸軍婦人部隊に属する数多くの女性ファンを惹き付け、何と驚くべきことに今まで42冊のカレンダーをリリースしているという。
オリビア・ニュートン=ジョン(Olivia Newton-John)をはじめ、1980年代は元プロテニスプレイヤーのスー・バーカー(Sue Barker)とデートを重ねるなど、数多くの女性たちと浮名を流してきたにも関わらず、いまだに独身を貫くクリフは、自身の人生の選択について次のように語っている。
「もちろん、僕もそれなりに恋はしたけれど、でも結婚は恋とは違って“一生を通して誓う大きな約束事”だからね。でも、アーティストとして活動を続けるためには、人生を掛けた大きな約束を守り抜く時間がないというのが僕の現実なんだ。」
また、クリフは現在に至るまで約2億5000万枚(250 million)以上のアルバム売り上げを誇るハンサムな歌手としてだけではなく、映画『ザ・ヤング・ワンズ』(原題:The Young Ones)と『サマーホリデー』(原題:Summer Holiday)にも出演し、その他にも2回に渡り、ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)にも挑戦している。
最初は1968年「コングラチュレーションズ」(Congratulations)を歌い、惜しくもスペイン出身の歌手に勝ちを譲り、2度目の挑戦は1973年のことで、このときは「パワー・トゥー・オール・アワ・フレンズ」(Power To All Our Friends)を披露し、見事3位の座に輝いている。
さらに、『嵐が丘』(原題:Wuthering Heights)のミュージカル劇ではヒースクリフ(Heathcliff)役を演じ、さらに1995年にはチャリティー活動の功績を称えられ、ナイト爵(Knighthood)を受賞している。
Words © Rhona Mercer / OK! Magazine
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後編へ続く・・・。