現在Jacob K. Javits Convention Centerで開催中(3月23日〜25日まで)の、NY州レストラン協会(New York State Restaurant Association:NYSRA)も関係する、最新の食品トレンドから、レストランに最適な最高のテクノロジーまであらゆるものが揃う、International Restaurant & Foodservice Show of New York(IRFSNY)からNew York Restaurant Showへと新たに名前が変更されました、アメリカ北東部の食品サービス業界にサービスを提供することに重点を置いた年に1度の“食”の見本市、New York Restaurant Showに初日の23日行ってまいりました。(過去の関連ブログ記事:2024年3月3日-International Restaurant & Foodservice Show of New York and Coffee Fest)
昨年と同様に、同フロアで同時期に開催中の1992年にスタートしましたコーヒーをメインとした飲料業界の最前線となる見本市のCoffee Festは、昨年は同じエントリーパスで行き来が出来ましたが、今年は別でのエントリーが必要となりました。(過去の関連ブログ記事:2025年3月23日-Coffee Fest)
昨年と同じく、New York Restaurant ShowとCoffee Fest、違うフロアでは、IBS New York & IECSC New Yorkも開催中とのことで、大きな規模のイベントの開催が重なり、会場を行ったり来たりと、取材で歩き回っていました。(過去の関連ブログ記事:2025年3月23日-IBS New York & IECSC New York)
アメリカ北東部全域のレストラン経営者、シェフ、業界の専門家など、何千人もの意思決定者に製品やサービスを披露するチャンスとなる、New York Restaurant Show。
食品サービス及びホスピタリティ業界とつながる、このB2Bイベントへの参加で、NYCホスピタリティアライアンスやニューヨーク州レストラン協会などの確立された協会パートナーと関係を築く、非常に優秀な業界中心のオーディエンスとつながる機会が得られます。
今年のイベントでは、何千人もの独立系レストラン経営者、食品サービス専門家、多店舗運営者が一堂に会し、幅広い出展企業からレストラン及び食品サービス業界の最新のイノベーションを体験できます。
2023年から2024 年にかけて業界のバイヤーの参加が29%増加。出展企業220社以上で、来場者の88%に購買権限があり、年間平均購買予算$286,398(約4,300万円)となっています。当日の入場料は$99。
会場内の出展企業は、飲食メーカーよりもレストランやホテルでサービスを提供するために必要な食器、調理器、フードトラック、デジタルツールなどの最新の機器、食のエコビジネスを紹介するブースなどが多い印象です。業務用のオーブンや食器洗い機など大きな家電が展示されています。
今年も会場内には、ニューヨーク州の公式の地元のグルメ、地元の飲み物やなどが購入でき、試飲食できるTaste NYブースがありました。ニューヨーク州で栽培、生産、加工された食品と飲料の品質、多様性、経済的影響に焦点を当て、イベント、小売店、パートナーシップを通じて生産者に新たな機会を創出することを目指しています。
野球場などの大きなイベント会場で提供することをメインとした冷凍食品企業ブースや、海外から参加したお菓子メーカーのブースや、最新オーブンを販売するメーカーのブースでは、ピッツァやお菓子が試食できます。
会場内の一部ではステージが設置され、世界クラスの教育と業界に影響を与えるデモンストレーションを披露しています。
教育プログラムでは、業界のリーダーが、実際の応用可能なビジネスレッスン、市場のトレンドとベスト プラクティスに関する最新情報、そして成功の秘訣に関する独自の意見など、今日の食品サービスプロフェッショナルにとって実用的で関連性のある、業界をリードする最高水準の教育コンテンツを提供しています。
会場内でカラフルで可愛い大きなクッキーを見つけました。たんぱく質と食物繊維を含み、満腹感と満足感をもたらすクッキーを販売する、My BIG FAT Cookie。クッキーベースには、漂白されていない小麦粉と非遺伝子組み換えの砂糖で作られています。1つ1つが個別包装されているので、ちょっとしたプレゼントにもいいですね。子供たちも喜ぶカラフルで可愛いクッキー、Party Remix1つののアメリカ国内での販売価格は、$6.25(送料・税別)。
会場内を見て回ると、日本から出展している日本企業もありました。どの企業も大きなアメリカ市場への活路を見出したいとの思いです。
「イベント業界の大手雑誌である、Trade Show Executive Magazineに、(アメリカ)国内で最も急成長しているショーの1つとして認められたことを嬉しく思います。実際、私たちは展示スペースの成長率、出展者数の成長率、来場者数の成長率という 3つの指標すべてで「三冠王」を獲得しています。」とショーのオーナーはコメントしています。
New York Restaurant Showを支え、ニューヨークの活気あるホスピタリティ業界に揺るぎない貢献を果たしている、NY州レストラン協会は90年を迎えました。先が読めない市場で長年運営を継続することの難しさ・・・サイズや業種、様々なイベントやショーが常に開催され競争が激しいNYでショーを成功させるということは大変なことです。
ニュースで報道されている通り、卵1パック(12個入り)が$10のNY・・・世界中で物価が上昇し、食品も例外ではありません。原材料、生産、流通など、私たちまで届くまでのプロセス全てのコストが上昇していると思います。消費者が購入するまで・・・大きな市場ですが、難しい市場です。今後の動向に注目したいと思います。
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12月1日生まれの射手座
東京都浅草出身
ニューヨークと東京を行き来する生活を送る、OK! JAPAN編集長。
アメリカ人の夫と一緒に、NYで生まれた娘と息子、2人の子供の子育てに日々奮闘中。
2006年にサンフランシスコから帰国後、2009年にスタートした「OK! JAPAN」の編集長を務め、2013年の「OK! JAPAN 改訂版」 からは編集、ブログを担当。
そして、2017年の「OK! JAPAN リニューアル」から再び編集長を務めます。
NYでの暮らしで学んだ経験をはじめ、NYが発信するファッション、ジュエリー、ビューティー、エンターテインメントの最新情報から、子育てや学校事情、NYの近況報告まで多岐にわたり、リアルなNYのライフスタイルをお届けいたします。
チームユニフォームを着てジジ・ハディッドとベラ・ハディッドも熱烈観戦していたNYを本拠としているナショナルホッケーリーグ(NHL)所属のニューヨーク・レンジャース(New York Rangers)のファン。