2022年10月9日-New York Comic Con(前編)
日本で大ヒット上映中! の人気少年漫画『ONE PIECE』の劇場版『ONE PIECE FILM RED』がアメリカで来る11月4日公開されます。その勢いもあり、気合の入った『ONE PIECE』のブース。大きなバルーン製のモンキー・D・ルフィや、サウザンド・サニー号は遠くからでも目立ちます。
アニメ放送開始20周年記念となる、少年漫画『NARUTO -ナルト-』も盛り上がっています。20周年・・・。単行本1巻を購入してから約20年も経つのか・・・と月日の流れの早さに驚きます。
『スタジオジブリ』のブースでは、大トトロと一緒に名シーンを再現出来たり、作品の撮影用のフレームがあります。
勢いを見せる日本のアニメですが、もちろん、名作『ドラゴンボール』のブースも目立っています。11月4日公開を控えた『ONE PIECE FILM RED』ですが、今年の夏の8月19日に全米公開された『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』は全米オープニング興行収入ランキング初登場1位を獲得する等、アメリカをはじめ世界で大ヒットとなったことも記憶に新しいですね。
日本では今月の10月1日からの第二期が放送されている『SPY×FAMILY』もこちらでも大人気です。フィギュアも完売となっていました。私も最近のお気に入りの漫画で、リビングルームで撮影する為に列に加わりました。
ホラー漫画『うずまき』のアパレルも販売中でした。大胆にプリントされた恐怖顔・・・インパクトがあります。
混雑が少し緩和されるメイン会場の下の階の一部では、小さいお子さんを連れた家族向けに混雑なく『Star Wars』や『ゴーストバスターズ』のキャラクターと写真撮影が出来たり一緒に遊べる“FAMILY HQ”エリアがあります。混雑に疲れた親子さんをケアする、これは良い企画エリアですね。
気合の入ったコスプレイヤーの方たちには嬉しいブースを発見。衣装が破れたり・・・ウィッグが崩れてしまったり・・・縫い直したりと応急処置をしてくれます。その名も“COSPLAY ER”。
今年も大いに賑わったNYCC。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けた後、様々なジャンルの展示会は規模を縮小しているケースが多い中、ジェイコブ・ジャヴィッツ・コンベンション・センター(Jacob K. Javits Convention Center)の新しく増設されてエリアを含む全てのフロアを使っての開催となったNYCCの人気を再確認しました。
何といっても日本アニメのアメリカ市場での勢いに驚き、嬉しい思いでした。これまでNYCCと言えば、『アベンジャーズ』や『スパイダーマン』などアメリカンコミックがメインとなっていたブースやファンが多い印象でしたが、今年は・・・『ドラゴンボール』、『ONE PIECE』、『NARUTO -ナルト-』、『鬼滅の刃』、『SPY×FAMILY』等々・・・本当に多くの日本アニメの大きなブースやファンの存在を感じました。コスプレイヤーも日本アニメのキャラクターのコスプレイヤーの方がアメリカンコミックのキャラクターのコスプレイヤーよりも多かった印象を受けるほどでした。日本で人気となっている旬のアニメと同じタイミングでNYでも人気となっていたりと、オンデマンドなストリーミングサービスが普及していることや、莫大な予算をかけずに海外でも日本のアニメを放送できやすくなった市場の変化も要因の一つだと思います。
ここ最近、日常の暮らしの中で、日本のアニメ大好きというニューヨーカーに会う機会も多くなりました。NYCCで日本のアニメが主要になっていくのかな・・・とまではいかなくとも、コミック好きやアニメ好きなファンが集いやすいNYCCにここまで日本のアニメのインパクトを残すということは、本当に日本人として嬉しい限りです。アニメをフックにリアル日本への観光をはじめ、歴史や文化にもっと多くの人が興味を持ってくれると嬉しいですね。
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12月1日生まれの射手座
東京都浅草出身
ニューヨークと東京を行き来する生活を送る、OK! JAPAN編集長。
アメリカ人の夫と一緒に、NYで生まれた娘と息子、2人の子供の子育てに日々奮闘中。
2006年にサンフランシスコから帰国後、2009年にスタートした「OK! JAPAN」の編集長を務め、2013年の「OK! JAPAN 改訂版」 からは編集、ブログを担当。
そして、2017年の「OK! JAPAN リニューアル」から再び編集長を務めます。
NYでの暮らしで学んだ経験をはじめ、NYが発信するファッション、ジュエリー、ビューティー、エンターテインメントの最新情報から、子育てや学校事情、NYの近況報告まで多岐にわたり、リアルなNYのライフスタイルをお届けいたします。
チームユニフォームを着てジジ・ハディッドとベラ・ハディッドも熱烈観戦していたNYを本拠としているナショナルホッケーリーグ(NHL)所属のニューヨーク・レンジャース(New York Rangers)のファン。