━━演技の道へ進んだきっかけは何ですか?
演技は私に、想像力をかき立て、思考を刺激する何かに没頭する機会を与えてくれました。学校の演劇クラスで自分の道を見つけると、他のことはすべて遠い記憶のように思えました。
今でも演技は絶え間ない探求のように感じます。それが大好きです。それに、現時点では他に何に参加できるか分かりません。(笑)…だから、これからも努力を続けないと!
━━映画『アベンジャーズ』(原題:Marvel’s The Avengers)や『マイティ・ソー』(原題:Thor)シリーズで成し遂げたことを振り返ってみて、ハリウッドでの旅はどれほど満足のいくものでしたか?
それは、自分が成長していく過程で想像していたことをはるかに超えるものなので、ほとんど理解できないことです…。私が育った場所では、ハリウッドに行ってその世界で成功するというのは、かなり非現実的で遠い夢でした。
しかし、この業界では他にも多くのオーストラリア人が素晴らしいことを成し遂げており、彼らが私のために道を切り開いてくれたように、私自身の成功がオーストラリアの若い俳優たちに刺激を与え、夢の実現に挑戦するきっかけになればと願っています。
演技は想像力とインスピレーション、そして創造的な本能のはけ口を見つけることです。ですから、たとえ不利な状況にあっても、チャンスをつかむ覚悟が必要です。
━━ハリウッドでは、スーパーヒーロー映画やそれに類する大ヒット映画が頻繁に入れ替わることに観客が飽き始めているのではないかと懸念されています。あなたはどう思われますか?
問題はジャンルではなく、観客が利用されていると感じないように人々を魅了する新しいストーリーを作り出すことです。素晴らしい現実逃避をもたらし、非凡な世界や状況を満喫させてくれる映画には、常に大勢の観客がいます。
魅了し、映画館に行く体験を非常に特別なものにする新しい物語とキャラクターを見つけ続けるのは私たち次第です。
━━3人(娘インディア(India)(12歳)、10歳の双子の息子トリスタン(Tristan)とサーシャ(Sasha))の子供の父親としての責任を負いながら、多忙なキャリアを維持するという課題をどう感じていますか?
子供たちが大きくなり、学校に通うようになった今、海外で仕事をしていると家族と一緒にいるのはとても難しくなります。だから、子供たちを根こそぎにして家族を家から引き離したくないという気持ちが強くなりました。新しい映画の制作となると、自分が家を離れる時間について考えることに多くの時間を費やします。
しかし同時に、俳優としての仕事は私にとってとても重要で、創造力を発揮し、さまざまなストーリーに取り組み、さまざまなキャラクターを演じる機会を得たいと思っています。
そして、子供たちと遊んだり、学校に連れて行ったり、家の手伝いをしたり、ネットサーフィンをしたり、脚本を読んだりして1日を過ごすのが大好きですが、新しいプロジェクトごとにやってくる興奮と挑戦をどれほど楽しみにしておく必要があるかに気付きました。
━━今年初め、あなたは『マッドマックス:フュリオサ』(原題:Furiosa: A Mad Max Saga)で戦闘シーンに出演しましたね。それがあなたの車への興味を少しでも刺激しましたか?
(笑)車をクラッシュさせたり、クレイジーな乗り物が砂漠を走り抜ける映画に参加できたのは、とても楽しかったです。子供の頃、庭で遊んでいて、おもちゃの車をクラッシュさせてちょっとした混乱を起こしていた頃を思い出しました。私の演じるディメンタス(Dementus)も同じように、大きくなってもまだ癇癪を起こす子供です。
━━オーストラリアの農場にモトクロストラックがありますね。お子さんはレースが好きですか?
私の子供たちはバイクに夢中で、私も時々バイクに乗りに行きます。実は私は車よりもバイクの方が好きです。オーストラリアではハーレー(Harleys)、アプリリア(Aprilias)、ドゥカティ(Ducatis)を所有しています。また、信じられないほどパワフルなスターク(Stark)の電動バイクも所有しています。
車に関しては、大型ピックアップトラックのフォードF-150(Ford F-150)を所有しており、最近電動バージョンを運転し始めました。トヨタランドクルーザー(Toyota Land Cruiser)も所有しています。私たちはビーチの近くに住んでいるので、時々ビーチ旅行やキャンプに出かけます。バイクをトレーラーにつないで、田舎へドライブに出かけます。
クリス・ヘムズワースによる上記のコメントは、現地時間7月25日にサンディエゴのコミコンに出演し、新作映画『トランスフォーマー/ONE』(原題:Transformers One)のプロモーションを行った際になされたものです。彼のコメントは、長さと明瞭さを考慮して要約および編集されています。
Words © Jan Janssen / Wenn
Photos © WENN
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