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非常に強烈で挑発的な映画『原題:シビル・ウォー』でフォトジャーナリストを演じた、アカデミー賞助演女優賞ノミネート女優のキルスティン・ダンスト(42歳)。

OK! インタビュー☆キルスティン・ダンスト:『原題:シビル・ウォー』(前編)

ディストピアスリラー映画で恐れ知らずのフォトジャーナリスト役を演じる、キャリア復活の真っ只中のキルスティン。

キルスティン・ダンスト(Kirsten Dunst)は、 2015年のFXアンソロジーシリーズ(シーズンごとに設定や時代や配役の異なるスタイル)『FARGO/ファーゴ』(原題:Fargo)でエミー賞にノミネートされた作品から始まり、『ビカミング・ア・ゴッド』(原題:On Becoming a God in Central Florida)(2019年)で勢いを増し、そして、2021年の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(原題:The Power of the Dog)で演じたローズ・ゴードン(Rose Gordon)役でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされ、キャリア復活の真っ只中にいます。

現地時間4月12日に英国の映画館で公開された彼女の新作『原題:シビル・ウォー』(Civil War)は、おそらく彼女のこれまでで最も完成度の高い演技となることでしょう。ダンストが演じるリー(Lee)は、世界中の戦争で引き裂かれた地域で仕事をすることに慣れていました。今では米国で勃発した内戦を取材することに慣れている恐れ知らずのフォトジャーナリストです。アレックス・ガーランド(Alex Garland)(『DEVS/デヴス』(原題:Devs)、『エクス・マキナ』(原題:Ex Machina))が監督・脚本を務めたこの作品『原題:シビル・ウォー』は、ますます分断が進むアメリカの政治情勢がどのようにして武力戦争にまで堕落する可能性があるかを想像する、ディストピア的で警告的な物語です。

「とはいえ、この映画はいかなる意味でも党派的なものではありません。そうではありません。右か左かという問題ではありません。」とダンストは、現地時間3月にテキサス州オースティンで開催されたSXSWフェスティバルでの『原題:シビル・ウォー』ワールドプレミア上映会に出席した際に説明しました。

「それはこの映画の真逆のメッセージです。これは本当に人類についてであり、内戦が国に与える影響とその恐ろしさについてのものです。ですから、これは他の何よりも警告です。そして、この映画はあなたを揺さぶるような気がします。強烈で、とてもリアルに感じられるし、だからこそみんなに大きな影響を与えているのだと思います。」

『原題:シビル・ウォー』では、『原題:ナルコス』(Narcos)のスター、ヴァグネル・モウラ(Wagner Moura)がジョエル(Joel)役で共演しています。ロイター通信記者のジョエルは、過去にリーと頻繁に仕事をしており、本土での戦争を取材しようとする間、再びリーの側にいることに気付きますが、これは予期せぬ出来事でした。

ニック・オファーマン(Nick Offerman)(『DEVS/デヴス』、『パークス・アンド・レクリエーション』(原題:Parks and Recreation))は、連邦政府の打倒を目指してありそうもない同盟を結んだテキサス州とカリフォルニア州が率いる反乱軍「西部軍」連合と戦争を繰り広げるネオ・ファシスト米国大統領として共演しています。

ガーランド監督は、自身の映画は政治的なパンフレットではなく「会話として意図されている。」と主張し、「物事を主張しているわけではない…講義ではない。何よりもこの映画はジャーナリズムへのラブレターであり、ジャーナリズムがどれほど重要かを描いている。」と主張しました。

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キルスティン・ダンスト(写真左)と、俳優で夫のジェシー・ロン・プレモンス(写真右)。

42歳のキルスティン・ダンストは、俳優で夫のジェシー・ロン・プレモンス(Jesse Lon Plemons)(36歳)とともに、2人の子供たち、5歳のエニス(Ennis)と3歳のジェームス(James)とともに、カリフォルニアのサンフェルナンド・バレーにある広大な牧場の家に住んでいます。ダンストとプレモンスは『FARGO/ファーゴ』で一緒に仕事をしていたときに初めて出会い、恋に落ちました。それ以来ずっと切り離せない関係になっています。

「ジェシーと出会い、子供ができたことで、私に安定が得られました。自分の人を見つけると、それが自分の人生の基盤になります…今は、私の人生の中で、物事に本当に感謝し、良い気分になれる時期です。」

━━『原題:シビル・ウォー』に取り組むようになったきっかけは何ですか?

私にとってフォトジャーナリストを演じるというアイディアは、他の何よりもずっとエキサイティングでした。これは非常に強烈で挑発的な映画で、人々がお互いにコミュニケーションをとらなくなり、お互いを人間として扱わなくなったときに何が起こるかを探ります。

アレックス・ガーランド監督は非常に特別な映画製作者であり、私が常に尊敬しており、本当に一緒に仕事をしたいと思っていた人です。彼が私を選んでくれたのはとても幸運で、私は彼のファンです。彼はとても素晴らしく、 私たちはとても誠実な関係を築いていました、そして私は彼の率直さが本当に大好きでした…。

私は彼と一緒にどんな映画を撮ってもよかったと思いますが、これは私が想像していたものを上回っています。私はこのような脚本を読んだことも、このような映画を見たことも、このような映画に出演したこともありませんでした。この役を演じるのがとても楽しみでした。

━━戦場カメラマンのキャラクターであるリーの考え方はどのようにして得られたのですか?

役をもらうとすぐにカメラを手に取りました。なぜなら、このキャラクターが長年フォトジャーナリストとして過ごしてきたこと、そして彼女にとってカメラが手足のようなものであるという事実に、とても怖気づいたからです。

まるで自然のようにカメラを扱い、持ち運べるようになりたかったのです。私は撮影を始める前に写真を撮るのに多くの時間を費やし、カメラを非常に快適に使いこなせるように努めました。映画の中でリーが使用しているのと同じソニーのレンズも使用していました。そして、撮影中は基本的にカメラを外すことはありませんでした。

Words © Jan Janssen / WENN
Photos © Nicky Nelson / WENN

後編へ続く・・・。

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