ジェマの妹のステイシー(・ソロモン(Stacey Solomon))(イギリスの歌手、テレビパーソナリティ)の人気のInstagramビデオ「Tap To Tidy」や、人々の家のリフォームを手伝うテレビ番組「Sort Your Life Out」を見ると、家族内での行動を整理する才能があるようです。
「子供の頃は、私のほうがきちんとした姉だったと思います。私の兄弟、ステイシーと弟のマシュー(Matthew)は違うと言うかもしれませんが、整理整頓をすることでいつも幸せでいられました。私の夏休みのハイライトは、新しい筆箱を買って文房具を揃えるためにWHSmith(イギリスの小売業者)に行ったことです。」とジェマは言います。
しかし、ジェマが不安を感じ始めた後、整理整頓と秩序に対する新たな価値観を見つけるようになったのは、長女ダーシー(Darcy)(10歳)の誕生でした。
出産時のトラウマが原因だったと思いますが、専門家の助けが必要だと気付いたのは、ずっと後になってからでした。私は死ぬだろうと思ってしまっていたので、リー(夫:Lee)に蘇生方法を教えたのを覚えています。
「私の頭は、自分自身の死を思い出させる数字や統計でいっぱいでした。病院外での心停止の生存率が一瞬たりとも頭から離れませんでした。」
24歳で初めて母親になったジェマは、友人たちがそれぞれ別の道を歩む中、おむつを変えるのに忙しかったです。
「私は友人グループの中で最初に赤ちゃんを産んだ人の1人だったので、頼れる人が誰もいませんでした。新しく母親になった人はみんな同じように感じていて、それについて決して話さなかったのだと思いました。」と彼女は言います。
「ステイシーはすでに母親でしたが、そのことについて彼女に尋ねようとは思いつきませんでした。なぜ私が自分の悩みを彼女に話さなかったのか分かりません。今は、私たちはお互いにすべてを話しています。」
ジェマは、ダーシーが生後4ヶ月のときにイビサ島への女子旅行が彼女の現実的な不安障害という問題を引き起こすまで、いつも通りに行こうとしていましたが、「これまでで最高の時間を過ごしていましたが、現実から自分が切り離されているように感じました。自分の状態を見て、事態がどれほど悪いことかを思い知らされました。家に帰ったとき、すぐに頭の上に暗雲が立ち込めたように感じました。」と彼女は振り返ります。
そこでジェマはかかりつけ医に予約を入れました。彼女の不安は、投薬が状況を悪化させるだけであるという確信を強めたため、治療のために紹介された10ヶ月間毎週のセッションに参加しました。
「セラピーのおかげで私は救われました。自分の考えを合理的に説明し、それがどこから来たのかを理解できれば、すべてがうまくいくと分かっていました。」と彼女は言います。
彼女はまだ不安を抱えていますが、セラピーはジェマの対処メカニズムを身に付けるのに役立ちました。整理整頓もその1つです。
「整理整頓は良い気晴らしになり、心を忙しくさせてくれます。食器棚を整理整頓すると、物を移動し、ラベルを付け、空にし、掃除し、補充する必要があることが分かりました。それをすべてやり終える頃には、私の脳は最初に私を心配させていたことを忘れてしまっています。だからこそ、とても役に立つと思うんです。それは私の心を落ち着かせ、解放するのに役立ち、気を散らしてくれるのです。」と彼女は語ります。
ジェマは今、自分自身の不安体験を共有することで、他の苦しんでいる人たちを安心させ、自分たちは1人ではないということを理解してもらえることを望んでいます。
「私の友達が赤ちゃんを出産すると、1人ずつ私のところに来て、『新米ママのときは、こんな感じだった？』と尋ねるようになりました。そして私は彼女らを助けました。私は WhatsAppグループを作成し、友達全員に、何か気になることがあれば、大きなことでも小さなことでも大丈夫だからチャットで送ってと伝えました。今でも、私たちにとってここは気持ちを分かち合える安全な場所です。」
ステイシーも最近不安を打ち明けており、18ヶ月違いで生まれた姉妹はお互いにとってかけがえのない存在となっています。「午前3時に電話を取ってステイシーに電話すれば、一緒に問題を抱えて泣いたり笑ったりしながら何時間も過ごすことができます。私たちは整理整頓が大好きで、いつもお互いにアイデアを出し合っています。とはいえ、誰が最高のクリスマスディスプレイを作れるかに関して、健全な兄弟間の競争が存在しないというわけではありません。」とジェマは言います。
ジェマの新しい本が彼女のビジネス上の野心のほんの一部にすぎないことは明らかです。「私は自分にとって最大のチャンピオンになるために一生懸命努力しているので、将来的にはもっと多くのチャンスがあると答えたいです。」と彼女は言います。
「ビジネス面では、資金繰りは厳しいですが、私はこの危機を成長させ続けたいと考えています。また、素晴らしい取り組みをしている他の中小企業をサポートするために私のプラットフォームを利用するつもりです。」
Words © Lucy Robinson / OK! Magazine
Photos © David Cummings / OK! Magazine
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