NY時間の6月3日の土曜日、週末はいつも家族揃ってお出掛けすることが多いのですが、この日は主人には予定があるということで・・・娘と息子と一緒に3人で久しぶりに、マンハッタンのセントラルパークの東側、5番街に面して位置する、メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art(The Met))に行ってまいりました。
事前に展示について調べると・・・私が一番大好きな画家・・・フィンセント・ファン・ゴッホの企画展『Van Gogh’s Cypresses』が5月22日~8月27日まで開催中とのことで、“よしっ、これを見に行こう!”との勢いです。朝はのんびりしていたので、2時ごろにThe Metに到着。さすが人気の観光名所、混雑しています。入館料は大人$30、12歳以下の子供は無料です。ちなみにNY在住者は自分で料金を決めることが出来ます。NY在住者用の窓口には土曜日ということもあり長い行列が出来ています。
現在開催中の『Van Gogh’s Cypresses』と同じく、今年のコスチューム インスティテュートの春の展示会として、2019年2月19日に85歳で亡くなったドイツ出身のファッションデザイナーのカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の『Karl Lagerfeld: A Line of Beauty』が5月5日~7月16日まで開催中ということで、この2つの展示を一目見ようと大変混雑しています。今年のメットガラのドレスコードが『カールに敬意を表して(in honor of Karl)』だったのが記憶に新しいです。
その為、『Van Gogh’s Cypresses』と『Karl Lagerfeld: A Line of Beauty』を見る為には、適用入館したら、至る所に見つけることが出来る、waiting list に登録する為のQRコードを介して仮想展示の列に参加する必要があります・・・。
アクセスは先着順・・・私の時は待ち時間約140分!! “うあっ”との思いです。その他に円滑に鑑賞するために大きな荷物やバックパックや液体やストローラーの持ち込みは出来ません。リストに登録すると待ち時間を常に確認することができ、列に並ぶ必要もないので、見どころいっぱいの館内を歩き回ります。
入り口で頂いたMAPを片手にどこに行こうか・・・(この紙のMAPが本当に役に立ちます!) 娘がArms and Armor(武器と鎧)の展示を見たいということで移動します。武器や防具のコレクションは、約14,000点あり、そのうち5,000点以上がヨーロッパのもの、2,000点が近東、そして4,000点が極東のものです。
Arms and Armorのセクションで日本の鎧を発見。このエリアに来たことがなかったので嬉しい発見です。さすがThe Met、広い。手仕事で仕上げた美しい模様の陣羽織や、想いが込められた甲冑のデザインなど、日本の鎧や防具の展示を見ると、熱いものが込み上げてきます。
その後にカフェテリアで軽食を頂いたりと・・・待ち時間が過ぎます。そして、『Van Gogh’s Cypresses』の場所へ。2人の子供を連れてのお出掛け時には常に大きなバックパックを使っている私・・・。大きな荷物やバックパックも持ち込みがNGとは調べていなかったのですが、常にバックパックの中に袋が入っているので、その袋の中に全ての荷物を入れて小さくして鑑賞へ。
この『Van Gogh’s Cypresses』展、ファン・ゴッホの糸杉は、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890年) の代表的なイメージで不朽の名を残した、美術史上最も有名な木に焦点を当てた初めての展覧会です。『The Starry Night(星月夜)』などの象徴的な絵がプレゼンテーションの中心となり約40点の作品が展示されています。
ランドマーク的な絵画と、貴重な素描や絵入りの手紙を並べての展示は、一緒に貸し出したり展示したりすることがほとんどない為、貴重な展示となっています。
一番の人だかりの先には『The Starry Night(星月夜)』。約134年前の作品とは思えないくらいの生き生きとした色彩です。
個人的には『A Walk at Twilight(歩くカップルと三日月のある風景)』がロマンチックで好きです。
3歳の息子にとっての待ち時間140分は体力的にきつく、『Van Gogh’s Cypresses』に入った途端、寝てしまったので抱っこしながら鑑賞していましたが、途中で私も疲れてしまい・・・『Van Gogh’s Cypresses』の展示会場に座れる場所があったので、そこで寝ている息子を抱っこしながら座って暫くの間、1枚の絵を長い時間娘と鑑賞し、娘も学校でゴッホを学んでいたので、一緒にゴッホの絵について語ったり楽しみました。名画と一緒に過ごす贅沢な時間です。
『Van Gogh’s Cypresses』の鑑賞を終え、起きた息子を連れて、今日の最後に私が大好きな空間、Frank Lloyd Wright Roomを娘が見たいとのことで鑑賞。アメリカの建築家フランク・ロイド・ライト(Frank Lloyd Wright)が設計したオーク材のトリムと幾何学模様の窓を備えた広いリビングルームは、何度訪れても素晴らしい。娘も気に入ったようで、持参したスケッチブックでスケッチしています。
館内にあるギフトショップには、展示物とリンクしたデザインのジュエリーやアパレルや文具など、品ぞろえ豊富でオシャレな物も多く、必ず立ち寄るスポットです。帰国時のお土産に何か探すのにも便利です。
何度も訪れても新しい発見ばかりのThe Met。本当にスゴイです。地球をぎゅっとしたくらいのスケールの大きさに感動します。子供たちに感受性豊かになってほしいと、出来るだけ子供たちを連れて美術館や博物館に行くようにしていますが、自分の感受性も豊かになり、いろいろと多くを学んでいます。『Van Gogh’s Cypresses』が鑑賞出来てよかったな・・・。ゴッホの綺麗な色彩、世界観に感動です。
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12月1日生まれの射手座
東京都浅草出身
ニューヨークと東京を行き来する生活を送る、OK! JAPAN編集長。
アメリカ人の夫と一緒に、NYで生まれた娘と息子、2人の子供の子育てに日々奮闘中。
2006年にサンフランシスコから帰国後、2009年にスタートした「OK! JAPAN」の編集長を務め、2013年の「OK! JAPAN 改訂版」 からは編集、ブログを担当。
そして、2017年の「OK! JAPAN リニューアル」から再び編集長を務めます。
NYでの暮らしで学んだ経験をはじめ、NYが発信するファッション、ジュエリー、ビューティー、エンターテインメントの最新情報から、子育てや学校事情、NYの近況報告まで多岐にわたり、リアルなNYのライフスタイルをお届けいたします。
チームユニフォームを着てジジ・ハディッドとベラ・ハディッドも熱烈観戦していたNYを本拠としているナショナルホッケーリーグ(NHL)所属のニューヨーク・レンジャース(New York Rangers)のファン。