OK! JAPAN インタビュー☆マイ・ホン監督:映画『猫たちと7000マイルの旅』

猫の国際救出ミッションに迫るドキュメンタリー映画『猫たちと7000マイルの旅』の日本公開を記念して、マイ・ホン監督が来日!

世界で話題を呼んだドキュメンタリー映画『猫と、とうさん』(原題:Cat Daddies)のマイ・ホン(My Hoang)監督最新作『猫たちと7000マイルの旅』(原題:25Cats from Qatar)が、いよいよ9月4日(金)に日本で公開! このプロモーションで来日した監督の単独インタビューをお届けします。

本作は、これまで数千匹の猫を保護しているアメリカ人女性が、カタールから25匹の野良猫を救出し、里親を見つけるために自国に移送するミッションを追った、感動のドキュメンタリー。カタールの猫と人々との交流を描く、パワフルで猫への愛情に満ちあふれた本作への、熱い想いを語っていただきました。

――最初に、この作品の制作を決めたきっかけをお聞かせください。

前作『猫と、とうさん』の宣伝ツアー中に、ミルウォーキーで猫カフェ経営者のケイティから、彼女が取り組む国際的な動物保護活動を聞きました。戦争や自然災害に見舞われた国々からペットを救出し移送する保護活動は知っていましたが、なぜたった1人の女性が、裕福で比較的安全なカタールから7000マイルも離れた場所を移送するのか? という疑問から始まりました。

――ケイティさんの強さと行動力が、とても印象的でした。彼女の生き方や考え方を、どう思いますか。

ケイティは客室乗務員、猫カフェの経営者、母親という複数の役割と責任を抱えて、毎日を精力的に生きている女性で、独創性、情熱、行動力、周囲の人たちをけん引する統率力、命を救うことへの強い意志と思いやりも持ち合わせています。彼女と一緒に仕事をしていると、「素晴らしい!」と思う一方、「私には、とてもかなわないわ」とも思ってしまうほど、圧倒的なエネルギーを感じます。

――そんな彼女にご自身を重ねたり、共感するところがあるのでしょうか?

はい。私はインディペンデント映画監督として資金調達から制作、編集、マーケティング、宣伝活動まですべて自身で行っています。1本の作品を作り、上映に漕ぎつけるまで、それこそ“何でも屋”として奮闘する日々を送る身としては、常に多忙な彼女の生き方に強く共感できるのです。そして私たちは共に経済的には報われない活動に情熱を注いでいますが、それ以上に精神的に満ち足りた思いを手にする喜びがあります。世間から見れば不器用な生き方を苦労しながらも楽しんでいることが、私自身と重なるところだと思います。そんな私たちの姿を見ている周囲の人たちの中には、きっと「ちょっとクレイジーな変わり者」と思っている人もいるのではないでしょうか(笑)。

――カタールで保護猫活動に尽力するパキスタン出身のウマイルさんも、本作の重要なキャラクターです。彼と出会って受けた印象はいかがでしたか?

彼は普段は物静かで謙虚ですが、カメラを回し始めると率先して現場の撮影に協力してくれる“猫愛”に溢れた男性です。カタールでは90%近くが他国からの臨時労働者で占められ、孤独で過酷な生活環境に置かれている人がいます。その1人である彼はうつ病と診断され、医師の勧めで猫を飼い始めたことがきっかけで、この国が抱える野良猫問題に関心を寄せるようになったと聞きました。実際に自前の仮設シェルターで50匹近くの野良猫を保護している、とても頼りになる保護活動家です。

――4日間の猫たちの救出ミッションを追って、印象に残っていることを教えてください。

すべてのシーンにたくさんの思い出が詰まっていますが、ひとつ挙げるとしたら、ドーハの空港での別れのシーンです。里親が見つかりそうで良かったという一面と、別れの寂しさが入り混じった、感情を揺さぶる複雑な想いがあったことを今でも鮮明に覚えています。カタールでは多くの人々がより良い生活を求めて、厳しい環境の中で毎日を必死に生きています。人間だけでなく動物たちも実にタフで、ちょっとやそっとではくじけない忍耐強さを持っていることを肌で感じる経験でした。逆に言うと、そうでなければ生き延びていけないということだと思います。

――監督にとって猫の存在とは?

私自身、今は6匹の猫に囲まれた生活をしていて、そのうちの1匹はカタールから里親として引き取った猫です。それぞれの猫との出会いがある中で、「猫たちが私を見つけてくれる」と感じます。彼らは決して私を失望させませんし、私にとってエモーショナルで神秘的な存在なのです。猫に囲まれて生活していると、ゆったりとした時間の流れを感じることができますし、忙しい日々の中で自分自身を振り返る時間を与えてくれます。

――この作品を見て、人間のエゴで猫やペットを捨てるという世界中の人々に共通する普遍的な問題を実感しました。私たち人間が猫や動物と共存するために今できることは、何でしょうか? 日本のOK! 読者へのメッセージとしてお話しください。

まず動物は人間の玩具ではありませんから、一度飼い始めたらその命に最後まで責任を持つ必要があるということを伝えたいです。そのためには教育が大切だと思います。どのように動物を扱うかは、どう人間と接するかということに直結していて、様々な文化の違いはあれども、私たちは弱者をいたわる気持ちを持つことが必要だと思っています。すべての人々が動物保護に取り組むのは難しいことかもしれませんが、1人1人に、この地球上に存在する“生きとし生きるもの”として、命を大切にしてほしいと願っています。

そしてどんな小さなことでもよいから、まず身近にある、ちょっとした気付きから行動を起こしてみてください。今深刻な問題となっている地球温暖化の一番の被害者は、言葉を話さない動物たちや貧困な生活を余儀なくされている人々という、とても悲しい現実があります。だからこそ私たちは未来のためにも、もっと地球環境や自然保護という問題と向き合って、声をあげる必要があると思うのです。さらに言えば、各国が法律の改正や規制に力を注ぐべきでしょう。

映画『猫たちと7000マイルの旅』(原題:25 Cats from Qatar )

2026年9月4日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷他公開

配給:ファインフィルムズ

©2025 Gray Hat Productions LLC All Rights Reserved

TEXT 丸山けいこ

公式サイト cats-7000miles.com

AMERIKANA Journal

  1. Kana2026_10_4_1
    現地時間の10月1日、娘は11歳のお誕生日を迎えました!!本日、10月4日の日曜日、近隣のイ…
  2. Kana2026_9_27_1
    NY時間の9月25日(金)の夜から27日(日)まで強い沿岸低気圧(ノーイースター、Nor'easte…

レーサー鹿島Blog

  1. 今週末(10月3日~4日)、富士スピードウェイで開催されるビッグイベント「MAZD…
  2. 10月3日~4日は、クルマやライフスタイル系メディアなどがMAZDAロードスターで…
ok!family
PAGE TOP