OK! インタビュー
マイリー・サイラス
誰が何と言おうと気にしないわ!
行く先々で物議を醸し出す“かつてのティーン・スター”。しかし、成長したマイリー・サイラス(Miley Cyrus)は、そうした批判を物ともせずに「誰が何と言おうと気にしないわ!」と言う姿勢で自身の幸せを守り抜いている。
シミ1つ無いディズニーのクリーンなイメージから一転して、ヌード・ピクチャー、喫煙やどんちゃん騒ぎパーティー・シーン等、スキャンダラスな写真で世間を賑わした、マイリー・サイラスだが、自身の行き過ぎた行為の過ちを認め、女性としても既に大きく成長したと語る。
元USA・TVドラマ「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ(原題:Hannah Montana)」のスター、マイリー!
最近の急激な痩せ方に世間の注目と批判が集まる中、ハリウッドの若きスター、マイリー(19歳)は、その原因が“摂食障害”や“自虐性”などからきているのではないかと言う噂に対して、落ち着いた様子で静かに反論している。
その成長した美しい姿が年頃のせいなのか、或いは2年間の交際を続けているオーストラリア出身のボーイフレンド、リアム・ヘムスワース(Liam Hemsworth)の影響によるものかは知る由もないが、ただ1つ言える事は、両親との諍い、プレスから受ける様々な中傷、長期に渡るツアーや撮影の 間、家族や友人と別れて暮らす淋しさ等々、様々な試練の中で悩み苦しむマイリーを常に支え、見守って来たのがリアムであった事は事実である。
2人のプライベートな関係について余り多くを語ろうとしないマイリーだが、彼女が映画「ハンガー・ゲームズ(原題: The Hunger Games)」のスター、リアムに夢中な事は2人の親密ぶりから見ても明らかな事実である。
そこで彼女の新作映画「LOL」のプロモーションに際しOK!は、マイリーとのインタビューを通して“痩せすぎと言われる原因”、“父親、ビリー・レイ・サイラス(Billy Ray Cyrus)のかつてのヒット曲“Achy Breaky Heart”のリバイバル・ソング“、“理想の母親と崇めるデミ・ムーア(Demi Moore)との関係”、“リアムとの映画での共演はしない理由”等などについて語ってもらう事にする。
色々な人達が様々な中傷をするけれど、真実を知っているのは自分だけ!
---あなたは全てのティーン・エイジャーのアイドル的な存在ですが、それに対して何か大きな責任を感じたりしていますか?
私の言葉が他の人達に影響を与える事が出来ると言う環境にいるのは、とてもラッキーな事だと思っているわ。でも“ロール・モデル”と“両親”の存在は全く別のものだと思うの。それに、私には私の人生がある訳だし、彼らの人生に責任を持つような大きな役割を背負う事は出来るはずがないわよね。それに両親が知ろうと知るまいと、いずれにしても十代は色々な間違いを犯しやすい年代だし、何か問題を解決する時にも両親との絆が一番大切な鍵になるのではないかしら? とにかく人と人との繋がりは、生きて行く上でとても重要な事だと思うわ。私の場合は、ツイッター(Twitter)を通していつも何百万人ものファンと接しているし、彼らから送られて来るメッセージを読むと“ファンの皆は、本当に私を愛してくれているんだ!”と言う実感を手にする事が出来るの。そう言う意味でも私は本当にラッキーな人生を送っていると思うわ。
---再びツイッターを通しての交信を復活した事でファンの皆は喜んでいるでしょうね?
全ては“調和」”だと思うの。何事もやり過ぎる事無く、“中庸”の精神が必要なのではないかしら? 私の場合で言えば、仕事の場合はツイッターで連絡を取り合ったりするけれど、仕事を終えて自宅に帰ったら携帯電話は使わない事にしているわ。四六時中携帯電話のスウィッチを“ON”にしていたら、自分の時間が全く無いのと同然ですもの!
---あなたと同じようにスターダムに上がりたいと希望している世界中の少女たちにアドバイスする事があるとしたら?
私は常に妹のノア(Noah)(12歳)に“今は自分の年齢で楽しめる事を満喫しながら、デビューに備えて準備をして“その時”を待つ事が大切“と言っているの。もし、歌手になりたいと思っているなら、しっかりとした基礎レッスンをするだけではなく、レッスン自体を楽しみながら多くの事を学ばなければならないと思うの。この業界で仕事をしていると、最初は芸術の道を極めたいと思ってこの業界に入ってきても、その夢を見失って、とかく道を誤ってしまうような人達が多いと思うわ。だから、理想的な夢を描くのではなく、要するに全てがビジネス中心に動いている世界だと心得ておいた方が良いと思うわ。
---TVスターからミュージシャン、映画スターへの転身はあなたにとって、それ程大変な事ではなかったように思えるのですが・・・
多分私がそれ程大変な思いをせずに、この世界を生き抜いてこれたのは、小さい頃から父親の側にいて色々な事を学んできたからだと思うわ。いつもツアー巡業に出る父と一緒にいて、常に音楽が身の回りにある生活をして来たので、この業界の事は身体で覚えていて、何が起きてもそれ程驚くような事もなかったの。
---あなたは素晴らしい人達に囲まれているようですが、ご自身が考える“愛”について語って頂けますか?
私にとって1番大切なのは、必要な時にいつもそっと側にいてに私の言葉に耳を傾けてくれる人がいる事! 私の問いかけにこれと言って応えたり、問題を解決したりする必要は全くないの。だって最終的には自分の事は自分で決めなければならない訳でしょう!
---ボーイフレンドのリアム・ヘムスワースは「ハンガー・ゲームズ」の中で素晴らしい演技を披露しているようですが、きっと彼の事を誇りに思っているのでしょうね?
勿論よ! 彼は本当に素晴らしい俳優だと思うし、心から誇りに思っているわ。
---リアムとは「ラスト・ソング(原題:The Last Song)」の共演で知り合った訳ですが、今後も彼と映画で共演する可能性は?
とんでもない! 彼とは確かに仕事を通して出会ったけれど、でも知り合った当初から公私混同は出来るだけ避けるようにしていたし、これから先もそうした姿勢でお付き合いして行きたいと思っているわ。
---あなたは女性として本当に素晴らしい成長を遂げていると思いますが、ファンの皆もあなたと共に成長していると思いますか?
とても興味深い質問だと思うわ。最初に“ファン”の会を通して沢山のファンと交流したのが私が6歳の時で、そうしたファン達も私と一緒に歳を重ねて今は20歳になった訳ですものね。その間には勿論色々な事があったけれど、でも今は改めて初心に戻ってファンの皆と接するようにしたいと思っているの。
---最近の急激な減量に関して世間は色々痛烈な批評をしているようですが、それについてはどのようにお考えですか?
以前にも話した事があると思うけれど、私はグルテンとラクトース(乳糖)に対するアレルギー体質なの。でも、そうした事は抜きにして、私の体重の増減に対して誰が何を言おうと“別にあなたには何の関係もない事でしょう!”と言うのが私の基本的な対応なの。それに、そうした批判的なコメントは、往々にして話題集めの為に新しい映画公開やレコード・リリースの直前に出てきたりするものなの! だから心の中ではいつも“何でも好きな事を言っても構わないわ! だって本当の事を知っているのは自分だけだし、その私が自分で自分を幸せと感じているのなら、それだけで十分じゃない!”と思う事にしているの。
---あなたの通常のファッションは?
普段は、いつもボロボロのT-シャツを着ている事が多いわね。でも、ドレスアップする事は私の仕事の一部でもあるし、様々なデザイナーズ・ドレスを着るのはとても楽しい事だと思っているわ。
---新作映画「LOL」について少しお話して頂けますか?
元々はフランスで制作された映画で、今回はそのリバイバル版なの。映画の中では更年期を迎えて心揺れ動く母親のアン(Anne)役をデミ・ムーアが演じて、そうした環境の中で娘のローラ(Lola)が成長して行くと言うストーリー展開! そして、母娘は事ある毎に口論して、“もうあなたはティーン・エイジャーではないのよ”と言うのが母親の決まり文句なの。普通どこの家庭でも起きているような母娘喧嘩を繰り返しながら、お互いを理解してそれぞれの存在を認め合っていくと言う内容で、とても面白くて素晴らしい映画だと思うわ。それにデミと一緒に仕事は本当にためになって楽しかったわ。
---あなたは映画の中で演じる“ローラ”と似ている所があると思いますか?
ローラの性格は、私に似ている所と正反対な所と合い混じっていると思うの。この映画は特にローラがどのように大人の女性として成長していくかを中心に脚色されているのだけれど、私自身は映画の中でローラが体験している“トランジッション(転機)”を一年前、もっと正確に言うと3年前の16歳の時に迎えているの。だから映画の中で演じるローラの気持ちが手に取る様に分かったわ! 今は私も19歳になって、かつての少女時代とは全く違った自分を感じるし、これから数年先も又きっと新しい自分を発見するのでしょうね。誰もが様々な経験を得て、成長していくのだと思うし、私自身がそうした女性としての変化を表現しているこの映画の大ファンでもあるの。
---今回の映画出演に関しては、デミ・ムーアがかなり後押しをしてくれたと聞いていますが!
本当にそうなの。この映画を最初に企画する際に、“ローラ役に打って付けなのは、マイリーだと思うわ。もし私がこの映画に出演するのならマイリーと一緒にやってみたいわ”と言うデミの一言で私の出演が決まったの。だから、彼女無しでは私の出演はあり得なかったかも知れないし、デミには心から感謝しているわ。この映画に出演していなければ、今この場でインタビューを受けてもいないし、何よりも映画を通して多くの事を学ぶ機会を手に入れる事もなかったと思うの。一緒にやろうと誘ってくれたデミにはいつか恩返しをしなければね!
---あなたの人生のモットーは?
父はいつも口癖のように“トライする事を諦めず、更に実行する事が人生にとって何よりも大切な事!”と言っていたわ。だから、私も日々挑戦する事を忘れずに精進していくつもりよ!
---お父様のヒット・ソング“Achy Breaky Heart”をご自分のアルバムでカバーする予定は?
(笑いながら)そんな大それた企画はしていないわ。本当よ!