“今が女性として1番充実している時期だと思うわ!”
コメディー映画の女王、リース・ウィザースプーンが語る
新作映画“Black & White/ブラック & ホワイト(原題:This Means War)”と
自身の“幸せな家庭生活”などなど・・・。
素晴らしい容姿と類まれな才能を持ち合わせていながら、やっと最近になって女性としての幸せを実感し始めたと語る、リース・ウィザースプーン(Reese Witherspoon)(35歳)!
理性をわきまえ、どちらかと言うと懐疑的な性格のリースは、今まで自分の事を殊更美しい女性と思った事はないと言う。しかし、ライアン・フィリップ(Ryan Phillippe)との離婚、その後タレント・エージェントのジム・トス(Jim Toth)との再婚の経験を通して、どうやら彼女は今までの自分のイメージから脱皮を図り、女優のみならず女性としても新しい新境地を見出し始めている様子!
未だに映画の中に登場する自分の姿をまともに見る事は出来ないものの、少しずつ自分に寛容になる事を学び始めていると語るリースは「自分の出演映画を鑑賞する事は、未だに私にとって大変な事なの。何故かと言うと自分の演技の欠点ばかりが気になって、改めて撮影をやり直してみたいと言う思いに駆られたりするから! でも、子供たちが成長する姿を眺めながら歳を重ねて行くに連れてやっと自分に自信がついて来て、今は自分の人生がより一層充実しているのを実感しているわ! ありのままの自分を受け入れる事が出来るようになった事、そして何よりも自分の事をそれ程“醜い女性”と思わなくなった事も、私にとってはとても大きな成長だと思うわ。今の私は、間違いなく女性として充実した最高の人生を送っていると思うわ。」
20年間の女優生活を通して今まで30作品以上の映画に出演し、映画界に見事な足跡を残して来たリースがだが、現在は「Black & White/ブラック & ホワイト」で初めてのアクション映画に挑戦し、クリス・パイン(Chris Pine)やトム・ハーディ(Tom Hardy)が演じる2人のCIAエージェントから風変わりな追跡を受け、2人の男性の狭間で三角関係の恋に巻き込まれる女性を熱演している。
「ターミネーター4 (原題:Terminator Salvation)」や「チャーリーズ・エンジェル(原題:Charlie's Angels)」の監督、マックG(McG)が監督を務めるこの映画は、激しいガン・プレイとアクションが繰り広げられるコメディータッチの作品で、彼女は何時にもなく絶妙なユーモア・センスを持つセクシーな魅力を持つ女性の役どころを見事に演じ、初めてのアクション映画との関わりを大いに楽しんだと言う。更に、今回は自身が経営する制作会社、タイプAフィルム(Type A Film)も映画作りに関与している。
そしてハリウッド映画界で不動の地位を獲得したリースは、今や1本の映画出演でUS$15~20Million(約12億円〜16億円)を稼ぐ大女優として知られている。ちなみにごく最近の作品では、USA内をはじめ大ヒットを飛ばした「幸せの始まりは(原題:How Do You Know)」が挙げられるが、残念ながら「恋人たちのパレード(原題:Water for Elephants)」のUSA内での人気は今一だったと言う。
著名な外科医の父と有能な看護婦の母を持つテネシー州の裕福な家庭で成長したリースは、その後俳優のライアン・フィリップと結婚して現在12歳になる娘のアヴァ(Ava)と8歳になる息子のディーコン(Deacon)を設けた。しかしライアンの浮気が原因で2人の結婚は2007年に破局を迎え、その後昨年3月、タレント・エージェントのジム・トスと再婚したリースだが、今日は自身の“女性、母親、女優”としての遍歴について余す所なく語ってもらう事にしよう!
---「Black & White/ブラック & ホワイト」のようなコミック・アクション映画への出演はあなたにとってどのような経験だったのでしょうか?
ファイヤー・ガンを使ったアクション・シーンが山ほどあって、とても楽しかったわ。それにクリスやトムのような2人のハンサムな男性と共演するのもとても光栄な事!(笑)
「恋人たちのパレード」でロバート・パティンソン(Robert Pattinson)と共演した時も焼き餅を焼く女友達に向かって「“誰かがやらなければ映画は作れないでしょう?”と言ってやったわ! 実際、映画の仕事に関わる醍醐味は様々な人たちと関わって、多種多様な人格を体験出来ると言う事にあると思うの。クリスとトムは、とても素晴らしい俳優で、一緒に仕事をして本当に楽しかったわ。」
---今回初めてアクション映画に挑戦する訳ですが、演技の手法に何か変化はあるのですか?
いいえ、それは全くないわ! ただいつものように役柄になりきって、楽しみながら仕事をするだけ! 今回の撮影では、笑ってはいけないシリアスなシーンで思わず吹き出してしまう等して、撮影現場はとても楽しい雰囲気に溢れていたわ!
---この映画の中でトークショーのホストを務めるコメディアンのチェルシー・ハンドラー(Chelsea Handler)と共演していますが、彼女と一緒に仕事をする事に対する感想は?
チェルシーとは、いつも楽しく仕事をさせてもらっているわ! つい最近も一緒に飛行機に乗った時に2人で機内で飲み過ぎて、つい“羽目を外して”しまったの! でもその時はとても楽しくて、あの何とも言えない解放感が未だに脳裏に残っているわ。実は、私は何をするにも目的意識が強過ぎて、いつも“真面目過ぎる”側面を持ち合わせていたの。でもここ数年は、もっとリラックスして開放的な気持ちで人生に対処する事が出来るようになったし、そのおかげで充実した人生を送る事が出来るようになったと思うわ!
---そのような“目的意識を持つ”性格はどこからきていると思いますか?
母はいつも私の事を「幼い頃から真面目で、几帳面な子供だった。」と言っているし、きっと生まれついての私の性分なのだと思うわ。でも、いつも勤勉で清廉潔白な両親の仕事ぶりや生き方を見ながら育って来た事もその理由の1つかもしれないわね。特に母の実直な仕事への取り組み方には子供心に尊敬の念を抱いていたし、きっとそれが現在の私の仕事への姿勢に繋がっているのではないかしら? だから現在自分が手にしている幸運に甘んじることなく、感謝の気持ちを持って仕事に専念する事が出来るのだと思うわ。
---「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道(原題:Walk the Line)」でオスカー(アカデミー賞(Academy Awards)主演女優賞)を受賞した際に今後はもっとシリアスなストーリー展開の映画やテレビドラマに出演して行きたいと言う抱負を語っていましたが、今でもそのように考えているのでしょうか?
勿論、私はコメディー映画が大好きだし、映画関係者達はいつも私に“コメディー”女優に専念する事を望んでいると思うの。今まではそうした皆の期待に沿ってコメディー女優として多少の成功を収めて来たけれど、でもこれから先はもっと劇的な役柄にも挑戦していきたいと思っているわ! そして私自身、今がかつての自分のイメージから脱却するベストな時期だと感じているのよ! 勿論それがそんなに容易い事だとは思っていないけれど、でもその為には自分がシリアスな演技をする事が出来る女優だと言う事を映画関係者に向かってしっかりとアプローチする事が大切なのだと思っているわ。
---「キューティ・ブロンド(原題:Legally Blonde)」でスターの座を獲得する以前は南部出身の女優と言う事で何らかの障害はありましたか?
勿論、“大あり”も良い所よ! キャスティング・エージェントやプロデューサー達をはじめ、ハリウッド映画界の人達は、いつも私の事を南部なまりの小柄な女の子と言う決めつけたイメージで見ていたし、一人前の女優として真剣にとらえてくれなかったわ! でも社会的に成功した両親の下に生まれた私にはそれなりのプライドがあったし、ただ単に南部訛りがあるからと言って偏見の目で見られる事にはどうしても我慢できなかったの。そしてその経験を通して、この業界では自分が一番苦手な“自己主張”が必要なのだと言う事を学んだわ。“引っ込み思案”で“恥ずかしがり屋”な性格を引きずっていたら、多少なりともこの業界で成功を収める事は出来ないと言う事に気付いたと言う訳!
---離婚を経験した後、人間としての強さが増したと思いますか?
勿論よ! 私は元来“楽天的”な性格だけれど、あの当時は本当に落ち込んでしまったのをよく覚えているわ! でも一度“絶望”から脱出して新しい世界を見出すと自分が強くなって一皮むけた事を実感出来るようになるのではないかしら? そして自分にとって本当の幸せが何なのかを真剣に考え始めるようになったの。人は困難に陥ると、つい自分が進むべき道を見失いがちになってしまうけれど、そこから多くの教訓を得て、又前進して行く事が大切なのだと思うの。私の場合は仕事に集中する事で立ち直る事が出来たのだと思うわ。
---お子供さん達の成長を見守る心境は?
多分母親、そして両親として一番素晴らしい経験なのではないかしら? 長女のアヴァは既に女の子から若い女性に成長しつつあって、面白い事に何処か私に似ている所が見え隠れするのよね! 彼女の今後の成長が何よりも楽しみだし、弟のディーコンは、とても悪戯好きで活発な男の子! 2人とも本当に素晴らしい子供達よ!
---あなたはご自身の事を“楽天的な性格”とおっしゃっていますが、何か自分の人生に於ける哲学的な教訓はありますか?
私達が生きて行く過程では“欲望”、“欲”そして“嫉妬”と言った感情に惑わされる事が多々あると思うけれど、私はいつもそう言った邪悪な感情をポジティブなエネルギーに変えてチャンスを掴み取る事が大切なのだと自分に言い聞かせているの。“自分の尺度で他者を判断しない事、そして判断されるのを恐れずに行動する事!”が私の人生のモットーなの!