↑ 現在(3月24日現在)、全米で発売しているOK! USAは、日本で起こった東北地方太平洋沖地震について掲載しています。
OK! USAが全米に伝えた東北地方太平洋沖地震NEWS
厳しい現状を伝える中“希望”という言葉を使ったOK! USAのNEWSを
OK! JAPANはお伝えします。
荒廃と希望
自然の大きな力に全てを奪われ、改めてこの悲惨な大災害から立ち直ならなければならない日本。
3月11日、日本の北東地区一体を襲った地震とその後の津波は一万人以上もの人命を奪う大災害となり、その場の光景を垣間見た国際赤十字連盟のパトリック・フラー(Patrick Fuller)は、「まるで地獄絵を見るような悪夢」と語っている。
惨事は留まる事を知らず、津波の猛威は街中にある家屋や車など全てを洗い流し、安全の為に空港の屋上に避難していた人達の命までを呑み込んで行った。そしてある町では、子供達を含める約140人の人達が避難した小学校の屋上を津波が襲い、安全の為に避難していた140名全ての命を奪っていったと言う。
仙台市内の海岸沿いには、津波に襲われた300体以上に渡る遺体が散乱し、その他数多くの人達は波に呑まれて溺れ死にしたのではないかと思われる。ザ・アソシエイティッド・プレス(The associated Press)のインタビューに応じた災害地の近くにある相馬市役所の役員は「既に遺体の火葬が始まっているが、ここでは一日18体の火葬しか出来ず、周辺地区の市町村に助けを求めている」と現場の悲惨な状況を語っている。
更に地震によって破壊された福島第一原発所に深刻な問題が発生し、技術者達はメルトダウンによって既に漏れかかっている放射能流出の危険を食い止める為に日夜を明かして必死の復旧作業に身を費やしている。
その間にも家屋全てを失い、生き延びた約350,000の人達は、一刻も早く家族や友人達の安否を知りたいと、新しいニュースを待ちわびながら避難所での不便な生活を余儀なくされている。
しかし、そうした悲惨な状況の中にも少しずつ明かりが見え始め、現地に入った救助隊員達により瓦礫や家屋の下敷きになってまだ生き延びているかも知れない生存者達を探しだそうと、必死の救助活動が行われている。
そうした中で、海に流され漂流していた男性(60歳)が被災2日後に海上自衛隊の手で救出されたと言う知らせは、震災後毎日釘付けになってニュースに耳を傾けている日本国中の人達の心にホッと明るい光を与えてくれた。この男性は、津波で自宅の家屋が破壊された時、屋根にしがみついて何とか生き延び、赤い布切れを振って助けを求めている所を陸地から約160キロ離れた海上で発見されたと言う。「多分今日が命の限界だと思っていた。」と語る彼は、直ぐに病院に運ばれ、現在は良好な健康状態を保っていると報告されている。
アメリカからの救助隊
アメリカから最初に到着した救助隊は、バージニア州、フェアーファックス(Fairfax)とロサンゼルスから集まった約150名の消防隊員で、日本政府は壊れた家屋や瓦礫の下敷きになっている人達の捜索の為、まずは壊滅状態と言われる大船渡漁港での人命救出活動に専念するよう依頼した。救助隊員達は約2週間に渡る救助活動に必要な機材や隊員全員の食料を積み込んで現地に駆けつけたと言う。