現地時間9月28日、イギリスのロンドンのロイヤル・アルバート・ホール(Royal Albert Hall)で開催された、新作“ジェームズ・ボンド(James Bond)”映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(原題:No Time to Die)(日本公開2021年10月1日)のプレミア試写会に出席したロイヤルファミリーだが、中でもケンブリッジ公爵夫人キャサリン(Catherine, Duchess of Cambridge)(39歳)は、この日の主役『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のキャストさえ霞んでしまうほど、眩いばかりの美しさで会場の皆をとりこにしていた。
全身スパンコールで装飾が施されたジェニー・パッカム(Jenny Packham)のゴールドのケープガウンと、ドレスに合わせた目ヂカラのあるメーク姿で、夫のケンブリッジ公ウィリアム王子(Prince William, Duke of Cambridge)、義父のウェールズ公チャールズ(Charles, Prince of Wales)、チャールズ皇太子の妻のコーンウォール公爵夫人カミラ(Camilla, Duchess of Cornwall)と共にカメラの前でポーズを取るキャサリン妃は、プレミア会場内でまさに圧倒的な存在感を披露!
ちなみにこの日のキャサリン妃はスモーキーなグラデーションのアイシャドウ、くっきりとした輪郭のアイブロウとつけまつげ、さらにモダンなアップヘアーにステートメントジュエリー(大ぶりのジュエリー)を合わせ、その豪華で存在感のある装いはまさに圧巻そのもの!
ロイヤルエキスパートのダンカン・ラーコム(Duncan Larcombe)は、「プレミアナイトの大胆なメークは明らかにキャサリン妃が自身の力で勝ち取った自信の表れ」と評し、さらに「最近の世論調査によると、つい最近まで高い人気を誇っていたサセックス公爵ヘンリー王子(Prince Henry, Duke of Sussex)の人気に陰りが見え、その結果キャサリン妃とウィリアム王子は現在の王室メンバーの中でもエリザベス女王(エリザベス2世:Elizabeth the Second)に次ぐ人気を誇っています。そして、きっとそうした事実がキャサリン妃の自信をますます深めているのだと思います。
現在のキャサリン妃は、確固とした自信のオーラに満ち溢れていて、そうした自信がごく自然な形でより大胆に自分らしさを表現しているように思えます。特に、今回のボンド・プレミアナイトで披露したキャサリン妃の華やかさは今の王室がまさしく必要としているもの!
そして来年1月に節目の歳、40歳を迎えるキャサリン妃の王室での存在は、年の移り行きと共にますます大きくなっていくはずです。ボンド・プレミアで全ての人たちの目を釘付けにしたキャサリン妃の成熟した美しさは、王室での今までの経験を見事に花開かせたケイトの真骨頂ではないかと思います。」とコメントしている。
さらに、その場に居合わせた観衆は皆口を揃えて「キャサリン妃が選んだ豪華なガウンが1985年に開催された『007/美しき獲物たち』(原題: A View to a Kill)のボンド・プレミアで、今は亡き義母、ダイアナ妃(ウェールズ公妃ダイアナ:Diana, Princess of Wales)が身に纏ったシルバーのロングスリーブドレスを彷彿させるものがある。」と指摘している。
そして、そのダイアナ妃との類似点についてダンカンのコメントは次のように続いている。「今回のキャサリン妃のドレスも決して偶然の選択ではないと思います。目立った形ではありませんが、今までにもキャサリン妃が見せる装いには所々でダイアナ妃との繋がりが強く感じさせるものがあります。今回のボンド・プレミアではかつて目にすることがなかった“キャサリン妃の大胆で新しい顔”を見ることができ、まさに完璧な夕べだったと言えると思います。」
また、ロイヤル・アルバート・ホール会場の入り口で義理の父、チャールズ皇太子の頬にキスをし、その後ウィリアム王子(39歳)、チャールズ皇太子(72歳)、カミラ夫人(74歳)と共に4人揃ってカメラの前でポーズを取るケイトは、いつにも増して家族仲睦まじげな振る舞いを見せていた。
さらに、ヘンリー王子とメ―ガン妃(サセックス公爵夫人メーガン:Meghan, Duchess of Sussex)の王室離脱劇の後、ボンド・プレミア会場で“新しいファブ・フォー(Fab Four:素晴らしい4人)”を披露した王室の真意について、ダンカンは「2人のキングとそれぞれのキングに寄り添う2人の妻という何気ない姿を通して、王室継続の正当性を世界に見せつけるにはボンド・プレミアは文字通り“うってつけの場”だったはずです。」と述べている。
2020年4月上映予定だった25作目のボンドシリーズは、コロナパンデミックのため3回の延期という苦難を乗り越え、晴れてプレミア試写会の日を迎えた。レッドカーペットには、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の中で身に付けたピンクのベルベットのディナージャケット姿のダニエル・クレイグ(Daniel Craig)(53歳)が、これまたおしゃれで洗練されたブルネロ・クチネリ(Brunello Cucinelli)のスーツに身を包んだ娘のエラ・ルードン(Ella Loudon)(29歳)を伴い、粋なボンドスタイルで登場! そして、上映前のひと時には、映画さながら“007流レディーのおもてなし”で公爵夫人と楽しそうに語らうボンドの姿があった。
さらにレッドカーペットには、ラシャーナ・リンチ(Lashana Lynch)(33歳)、レア・セドゥ(Lea Seydoux)(36歳)、ナオミ・ハリス(Naomie Harris)(45歳)、そして最強の悪役を演じたラミ・マレック(Rami Malek)(40歳)といった豪華な共演者たちも揃って登場し、会場に花を添えていた。
ちなみに『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』で黒人として初の007役を演じ、シリーズに新風をもたらしたラシャーナは、ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)のガウン姿でさっそうと会場に姿を現し、レッドカーペットをさらに豪華に飾っていた。
その他にもレッドカーペットに登場した顔ぶれを紹介すると、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)の美しいシルバーガウンを身に纏った、2021年全米オープンテニスで優勝したエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu)(18歳)、『ストリクトリー・カム・ダンシング(Strictly Come Dancing)』のホストを務める、テス・ダリ―(Tess Daly)(52歳)とクラウディア・ウィンクルマン(Claudia Winkleman)(49歳)、そしてテスの夫、バ―ノン・ケイ(Vernon Kay)(47歳)たちの名が挙げられる。
さらに、マティスフスキー(Maticevski)のホワイトガウンに身を包んだ、スパイス・ガールズ(Spice Girls)のジェリ・ホーナー(Geri Horner)(49歳)も夫のクリスチャン(Christian)と共に登場し、会場でボンドと語らう姿を披露している。
また、ボンドシリーズ8作品に“M”役として出演しているデイム・ジュディ・デンチ(Dame Judi Dench)(86歳)と『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の共同脚本家、フィービー・ウォーラー=ブリッジ(Phoebe Waller-Bridge)(36歳)はブラックで統一したシックな装い、そして映画の主題曲を歌っている、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)(19歳)はきらめくスパークリングな美しいグッチ(Gucci)のスーツ姿でレッドカーペットの宵を楽しんでいた。
さらに、このプレミア・イベントのホストを務めたDJクララ・アンフォ(Clara Amfo)(37歳)はアッと驚くような、肩丸出しのボッテガ・ヴェネタ(Bottega Veneta)のドレスで登場し、会場を沸かせていた。
Words © Samuel McManus-Maxwell
Photos © WENN.com
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