ライアン・ゴズリング(Ryan Gosling)は、カリフォルニア州ビバリーヒルズのフォーシーズンズホテル(The Four Seasons Hotel)からZoomで報道陣と会話する際、いかにも一流スターといった風貌でした。
髪はほどよく乱れ、カジュアルながらもシックな装いで、クリーム色のシャツに茶色のズボンとブーツを合わせ、袖をまくって分厚い腕時計を見せていました。
45歳の彼は昨年末、幼い家族とともにロサンゼルスから緑豊かなロンドン郊外のハムステッド(Hampstead)に移り住み、以来、地元の学校送迎で母親たちを驚かせ続けています。
今回、彼は最新作『プロジェクト・ヘイル・メアリー』(原題:Project Hail Mary)について語るためにビバリーヒルズに戻ってきました。この作品はすでに「SFの傑作」として絶賛されています。
この映画は、地球から何光年も離れた小さな宇宙船の中で目覚めた科学教師ライランド・グレース(Ryland Grace)が、自分が誰なのか全く記憶がないという物語です。彼は自分が何者なのか、あるいはどうやってそこにたどり着いたのか、その一切の記憶を失っています。
記憶が徐々に戻るにつれ、ライランドは太陽を死滅させている異星物質の謎を解き明かさなければならないことに気付きます。その任務には、彼が培ってきた科学的知識と独創性のすべてが求められますが、彼は必ずしも、たった1人でそれに立ち向かう必要はないのかもしれません。
ライアンにとって、この映画の最大の魅力の1つは、新型コロナウイルスのパンデミックが最も深刻だった時期、つまり映画館や映画制作が停止し、すべてが暗く感じられた時期に、その「感動的で楽観的な脚本」を初めて読んだことでした。

「未来を恐れるものではなく、解き明かしていくものとして捉える機会のように感じました。それは革新的なアプローチだと感じました。」と彼は語ります。「また、この映画は、見たときの状況や、見た当時の時代背景を象徴する作品として、いつまでも記憶に残る作品の1つだと感じました。」
ライアンはライランド役を演じており、自身が成長する過程で、人生に非常に特別な影響を与えた教師が1人いたことを覚えていると語っています。
「私にはそういう先生がいたんです。」と彼は振り返ります。「その先生は読書目標を設定していて、いちばん多く本を読んだ生徒は先生のジープに乗せてもらえるというものでした。2番目に多く読んだ生徒にはニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック(New Kids On The Block)のCDが贈られました。私はジープには乗せてもらえませんでしたが、CDはもらえました。それが本当に欲しかったんです。」
彼はこう付け加えました。「彼女は年末に去ってしまったのですが、私は『いまを生きる』(原題:Dead Poets Society)を見ていました。彼女が去るとき、私は机の上に立って『ああ、キャプテン、私のキャプテン』と言いました。他の生徒は誰も理解できなかったし、彼女も理解していたかどうかは分かりませんが、彼女は私の人生に本当に大きな影響を与えました。」
「私は良い教師の持つ力をよく知っています。そういう意味で、教師が主人公の映画を作れたことは光栄でした。なぜなら、多くの場合、教師こそが真のヒーローだからです。」
自身の学歴について、ライアンは笑いながらこう答えました。「実は高校を卒業していないんです。学校では苦労しましたが、自分が憧れるような先生を演じられることにワクワクしていました。」
妻のエヴァ・メンデス(Eva Mendes)との間に11歳のエスメラルダ・アマダ(Esmeralda Amada)と9歳のアマダ・リー(Amada Lee)という2人の娘を持つこのスターは、役作りのために眼鏡をかけるという決断をする際に、娘の1人が手助けをしてくれたと語っています。
「娘に感謝の気持ちを伝えたい。私が遊んでいるときに、娘は私が眼鏡をかけているのを見て、『眼鏡をかけている方が賢そうに見えるよ。』と言ってくれたんです。私は『どうもありがとう。その言葉を参考にするよ。』と思いました。」
Words © Adam Tanswell / OK! Magazine
Photos © Phil Lewis / WENN
後編へ続く・・・。




























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