サッカーのピッチから“frow”(ファン)まで、デビッド・ベッカム(David Beckham)は30年間スポットライトを浴び続けてきました。
そして5月2日(金)に50歳を迎えた今も、世界中が彼に夢中です。スポーツ界のレジェンド、献身的な父親、スタイルアイコン、そして万能の国民的至宝でもある“Becks”(ベックス)は、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の“ブーツボーイ”から、地球上で最もよく知られる顔の1人へと成長しました。
そして、トロフィー、タトゥー、タブロイド紙など、あらゆる出来事を通して、彼は夫、父、そして慈善家という最も重要な役割に、揺るぎない誇りを持ち続けています。
長男のブルックリン(Brooklyn)と豪快に料理を振る舞うときも、妻のヴィクトリア(Victoria)とレッドカーペットを歩くときも、ユニセフ(UNICEF)のためにカンボジアへ飛ぶときも、デビッドは静かな献身とさりげないユーモアで全てに取り組みます。友人、家族、そして著名人も皆、彼のような人は他にいないと口を揃えます。
デビッドは、ブルックリン(26歳)、ロメオ(Romeo)(22歳)、クルーズ(Cruz)(20歳)、娘のハーパー(Harper)(13歳)という4人の子供たちの誇り高い父親です。実際、彼はこう語っています。「父親であることは、サッカー(フットボール)よりも、何よりも大切なことです。愛しい子供たちの父親であることは、私の人生で最もやりがいのある経験です。」
デビッドもまた、子供たちが彼を象徴的な存在にしたスポーツから背を向けることになったときでさえ、彼を支えています。ブルックリンはサッカーを諦めたことを振り返り、「父は悲しんでいませんでした。『ただ君が幸せになってほしいだけ』と言ってくれたからです。でも、もちろん私は悲しかったです。文字通り2歳の頃からずっと、ずっとそれが私の人生でした。」と語りました。
精神的な支えだけでなく、デビッドは子供たちと情熱を共有してきました。長男のブルックリンは後にシェフとして活躍し、懐かしそうにこう語ります。「父がミラノに住んでいた頃、父と私はイタリアのパスタ作りのクラスに通いました。父はパスタ作りを学べる最高の場所で学んだんです。」
デビッドの父親としての献身は、自身の子供たちのためだけにとどまりません。彼はその献身的な姿勢から、子供のための慈善団体への精力的な活動にも取り組んでいます。
ユニセフと協力し、世界中の恵まれない子供たちを支援するキャンペーンを立ち上げ、「4人の子供の父親として、親になるということは、強さ、愛、思いやり、そして忍耐を同時に示さなければならないということを私は知っています。」と述べています。
結婚25年を経て、デビッドとヴィクトリアの関係は、時の流れに耐えてきました。たとえそうならないと思われていたとしても。ヴィクトリアは、チャリティーサッカーの試合で初めて出会ったときのことを「一目惚れ」だったと語っています。
当時、デビッドは21歳、ヴィクトリアは22歳でした。わずか1年後に婚約した2人のラブストーリーは、駆け引きのようなロマンスから、互いの尊敬と揺るぎない支え合いに彩られたパートナーシップへと発展しました。
「夫と過ごすのが大好きです。」と、デザイナーのヴィクトリアはオーストラリア版『ヴォーグ』(Vogue)誌に語りました。「言っておきますが、デビッド・ベッカムは本当に面白い人です。私は今でも夫のことを心から愛しています。もしかしたら、初めて会ったときよりもずっと愛しているかもしれません」。彼女はさらに、「毎日が信じられない瞬間です。」と付け加えました。
これまでの道のりを振り返り、彼女はこう語りました。「私は彼を応援していますし、これからも彼が最高の自分になってほしいと思っています。彼も私のためにそうしてくれています。子供たちがそれを見るのは本当に大切なことです。」
それでも、デビッドは2人の強い結婚生活の秘訣はよく分からないと認めています。Netflixのドキュメンタリーシリーズ『Beckham』について、彼はこう語りました。「やっとそれを見終えて、お互いに顔を見合わせて、『この27年間どうやって生きてきたのか分からないけど、なんとかやってきて、素晴らしい家族に恵まれ、素晴らしいビジネスを営み、幸せに暮らしている。』と思ったんです。」
ヴィクトリアもまた、結婚の現実について率直に語ってきました。英国版『ヴォーグ』誌に掲載された18歳の自分への手紙の中で、彼女はこうアドバイスしています。「結婚生活では、忍耐強くありなさい。口を閉ざし、支え合いなさい。そして、少しばかりの神秘性も保ちなさい。」
Words © Bex April May / OK! Magazine
Photo © Graham Finney / WENN
後編へ続く・・・。
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