━━自分が大きな責任を背負って生きていると考えているのでしょうか?
「いいえ、特にそんなに大それたことを考えているわけではないの。ただパイオニアとして新しい道を切り開いて新しいことに挑戦するのが好きなだけで、私は自分が属しているコミュニティーを代表してスピーチをしたり、活動したりすることはとても苦手なの。きっと私よりもその役割にふさわしい人がいるはずだし、そういう人を代表として選ぶべきだと思っているわ。とにかく、今まで色々な活動をしてきたからといって、自分が“身体障害者”を代表するような存在ではないと思っているし、もし誰かに私の肩書について聞かれたら、私は誇りをもって「1人の車いす利用者」そして「両下肢の運動麻痺症状を抱えている1人の女性」と答えることにしているの。」
それと同時に『ルース・ウイメン』(Loose Women:英国トークショー番組)や他の仕事に関わるチャンスがあれば、それが自分の価値観と合致するものであればいつでも挑戦してみたいと語るソフィーは、さらに「まだテーブルの上に載っているたくさんのチャンスを、自分以外の人たちとも分かち合いたいと思っているの。」とコメントしている。
またその他にも『ストリクトリー・カム・ダンシング』(Strictly Come Dancing:英国のテレビダンスコンテスト)や『アイム・ア・セレブリティー…ゲット・ミー・アウト・オブ・ヒア! 』(I’m A Celebrity…Get Me Out Of Here!:リアリティーTV番組)から出演依頼を受けたら、迷うことなく引き受けると語るソフィーだが、残念ながら今のところ、そのような申し出は受けていないという。
また、数年前に知り合ったケイティ・パイパー(Katie Piper)と今でも親しい関係を続ける他、クリスティーン・ランパード(Christine Lampard)を尊敬しているというソフィーは自身の交友関係について次のようにコメントしている。
「クリスティーンと一緒に過ごす時間はとても楽しいし、ジャネット・ストリート・ポーター(Janet Street-Porter)のことも大好きよ。だって彼女は自分が言いたいことを的確に表現する筋金入りの女性なんですもの。それにルース・ラングスフォード(Ruth Langsford)とも相性は抜群! 私は小さいころから“強い女性”に囲まれて育ってきているから、強い女性が周りにいても決して怖いとは思ったりすることはないの。」
さて、現在独身のソフィーに私生活の話を聞いてみると、彼女からは次のような答えが戻ってきている。
「ロックダウンの直前にパートナーと別れるという辛い経験をしたけれど、今はデートの相手もいるし、楽しい生活を送っているわ。回想録を仕上げるまでに2年間の歳月を費やして、その間は本を書くこと以外には何もできないような生活だったの。でも、今は執筆活動からも解放されて、やっとオンラインデートを楽しむ時間ができて、私なりに人生を謳歌しているわ。」
最後に来年の抱負について聞いてみると「回想録に記した信念と自分のモットーを貫くこと!」と答え、これから先も揺らぎなく自分の目標に向かって突き進む姿勢を示している。
「今年は最高の年になると期待しているの。健康な体と付き合った18年と身体障害者になってからの18年! そこから学んだ貴重な教訓を基に生きる“第2の人生”に今から心ウキウキしているところなの。これから先、私の人生にどんなことが待ち受けているのかと考えると、今から楽しみでならないわ!」
現在、ソフィー・モーガン著作の『DRIVING FORWARDS: A JOURNEY OF RESILIENCE AND EMPOWERMENT AFTER LIFE-CHANGING INJURY』(英語版: £16.99) (人生を変えた事故後の忍耐と復活への道のり)が販売中。
WORDS © ANNA MATHESON
PHOTOS © LORNA ROACH
STYLIST: KATE BARBOUR, STYLING ASSISTANT: KITTY BOWES, HAIR & MAKE-UP: KATE LOCKWOOD USING CHARLOTTE TILBURY AND LIVING PROOF, VIDEOGRAPHER: LANA BYRNES
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