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仕事では見事な成功を収めたものの、その道のりの中で様々な困難を潜り抜けてきたスパイス・ガールズの1人として知られるメル・C(Mel C)ことメラニー・チズム (Melanie Chisholm) (48歳)。

メラニー・チズム:「スポーティー・スパイスのレッテルを取り外そうと、ありとあらゆることをしてきたの」(後編)

現在UKツアー中のメル・Cの波乱のキャリアと今なお世界中で5本の指に入る成功を手にしたと言われるガールバンドの軌跡を振り返ってみよう。

グループの中でも1番“強く響きのある歌声”という評判のメル・Cは1999年、自身のデビューアルバム『ノーザン・スター』(Northern Star)をリリースし、ソロシンガーとしての活動を始めている。“世界がひれ伏す”成功を手にしたかのように見えるメル・Cだが、その成功とは裏腹に“うつ病と拒食症”に悩まされ続けたという彼女は、その当時の状況について次のようなコメントを残している。

「自分が望んだ成功を手にしたにも関わらず、名声のプレッシャーが病気を引き起こす引き金となって、まるで“底なし沼に落ち込んだような状態”に陥ってしまったの。あの当時は、自分が手にする多額の報酬に罪の意識を感じたり、自分はそんな報酬には値しないと考えたりして紋々とした思いで過ごす毎日だったわ。もしかすると、“完璧”さを求めすぎて自分が自分にプレッシャーを与えていたのかもしれないわね。」

そして自分が専門家の助けを必要と感じたのは、家族でロサンゼルスへ旅行に出かけた2000年のことだったという。

「ベッドから抜け出ることができなくなって、とても惨めな気持ちになってしまったの。何故か理由もなく涙が溢れてきて、何も考えることができなくなる中で、生きることの意味を見つけることが出来ない最悪な状態! そのとき初めて医者に相談に行くことを真剣に考えたというわけなの。」

時期を同じくして自らのイメージ“スポーティー・スパイス”から抜け出したいと真剣に考えるようになったというメル・Cはその当時の心境について次のようなコメントを残している。

「今思えば、グループから離れたあの頃の私は、髪を短く切ったり、ロックフェスティバルを見に出かけたりして何とか“スポーティー・スパイス”のイメージを払拭しようともがいていたのではないかと思うの。きっと“スポーティー・スパイス”以外の何かが、私にあることを世間に証明したかったのかもしれないわ。」

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しかし、そうした苦難を乗り越え、2003年の『リーズン』(Reason)に続き、2005年の『ビューティフル・インテンションズ』(Beautiful Intentions)、さらに2012年の『ステージス』(Stages)、2020年の『メラニーC』(Melanie C)と、立て続けにアルバムリリースを果たし、自らの努力で今もなお着々と成功への階段を上り続けるメラニーは、ブライアン・アダムス(Brian Adams)とのデュエットアルバム『ウエン・ユア・ゴーン』(When You’re Gone)を含める1,600万枚のシングルアルバムの他に700万枚の『スパイス・ガールズ』(Spice Girls)ソロアルバムの売り上げを達成している。

私生活では不動産ディベロッパーのトーマス・スター(Thomas Starr)との間に、2009年、娘のスカーレット(Scarlet)を設けたメラニーだが、その関係も破局を迎え、その後マネージャーのジョー・マーシャル(Joe Marshall)と結婚した彼女は、初めて自らの“安息の地”を見つけたと語っている。

そして紆余曲折を経て、今やっと真の自分を素直に受け入ることができるようになったと語るメラニーは、2019年元祖スパイス・ガールズと再びグループを結成し全国ツアーを展開している。

「あのツアーは、昔の私を思い起こさせてくれる素晴らしい機会だったと思っているわ。結局、巡り巡って真の自分の姿を再発見して、そこから今までの自分の生き方を肯定することができるようになったのだと思うわ。今まで遠ざけてきた“スポーティー・スパイス”は、まさに私そのものだということを実感しているというのが現在の偽らざる心境よ。」

6月から始まったメルのUKツアーだが、「自分のショーを楽しんでくれる観客の顔を見るのを、今から心待ちにしている。」と語っていたメル! 自身の回顧録『フー・アイ・アム:マイ・ストーリー』(Who I Am:My Story)リリースも間近に控え、その回顧録には当然のごとく、燦燦と輝かく「ガールズ・パワー」時代の逸話も数多く含まれているという。回顧録を読む日が今から待ち遠しい!

Words © Olivia Wheeler
Photos © WENN.com

END.

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