それは忘れもしない2021年のことで、英国の朝の情報番組『グッド・モーニング・ブリテン』(Good Morning Britain:GMB)の司会を務めた、クロエの父親リチャード・マデリー(Richard Madeley)が『アイム・ア・セレブリティー…ゲット・ミー・アウト・オブ・ヒア!』の出演を早めに辞退することを発表したその2日後、クロエは“この1ヶ月間ずっと妊娠したような兆候が続いているし、妊娠検査をしなければ”となぜか突然思い立ったのだという。
そしてその当時の様子について次のように語るクロエ!
「正直言って最初は期待していたわけではなかったけれど、検査の結果すぐに妊娠しているということが分かったの。ちょうどそのとき、仕事でドバイにいる夫のジェームスにどのように伝えようかとジムでワークアウトしている間ずっと考えたけれど、彼が仕事で2週間いない間ずっと秘密にしておくことなんてできないと思ってジェームスに電話を入れたとうわけなの。最初はジェームスが帰ってくるまで待って“サプライズ・ニュース”で喜んでもらおうと思っていたけれど、でも次の出張が予定されているバルバドスで、妊婦にとっては危険とされるジカウイルス感染症が流行していることを知って、懐妊の知らせを早めにしなければと思ったの。」
そして、突然の電話で懐妊の知らせを受けたその瞬間の思いについて、ジェームスは次のようにコメントしている。
「もちろん、電話ではなく実際に2人で会っているときにその知らせを聞きたかったと思ったことは確かだよ。でも、どちらにしても“嬉しいニュース”に変わりはないし、とにかく自分が父親になれるなんて、これ以上素晴らしいことはないと実感した瞬間だったね。」
でも、この話には次のような“おまけ話”がついている。生まれてくる子供の性別を秘密にしていたというクロエは“自宅にピンクのドレスを着た熊の赤ちゃんのぬいぐるみを入れた箱を送り届け”その箱を開けた途端“生まれてくる子供が“自分が望んでいる女の子だと理解した”ジェームスは、ダブルの喜びを味わったという。しかし、懐妊を知った瞬間のクロエの反応は、どうやらジェームスのような手放しの喜びとは多少異なったものらしく、その様子についてクロエは次のように語っている。
「それが自分でも不思議なくらい放心状態に陥ってしまって、映画のシーンに出てくるような“飛んだり跳ねたりして嬉し泣きするようなこと”は一切なかったの。きっと、今までのことを振り返って感慨深い思いに浸っていたのかもしれないわ。でも、生まれてくる赤ちゃんが女の子であることを知らされた家族とのディナーでは、まるで映画のワンシーンのようだったわ。ちょうど食事をしている最中に“生まれてくる子供が女の子”というメールが入ってきたの。そのニュースを知って“女の子が生まれてくるの”と飛び跳ねて喜ぶ私の姿を見て、母(司会者兼作家のジュディ・フィニガン(Judy Finnigan))も思わず喜びのあまり、お皿の上にフォークを落としてしまったというわけ! 両親は密かに女の子を望んでいたようで、2人にとっては、きっと私の次に生まれてくる女の子といった感じだったのだと思うわ。」
しかし、妊娠初期は1日18時間に渡って吐き気をもよおすというかなり酷い“つわり”に見舞われたというクロエは、その苦しい体験について次のようなコメントを残している。
「妊娠初期の頃は、“喜びにケチをつけたくはない”けれど、言葉では言い尽くせないほど本当に辛いものだったの。でも、子供が生まれてくるという幸せな思いが、その辛さを乗り越えさせてくれたのだと思うわ。妊娠9週目から14週目の頃は、吐き気で夜中の2時に起きて朝の8時ごろまでその状態が続くといった毎日で、さらにひどいことに“偏頭痛”にも悩まされるという最悪な状況だったの。もちろん、妊娠期間中にパラセタモール(鎮痛剤)を服用することはできないし、それは本当に辛い体験だった! でも、強いて言えば、クリスプサンドイッチが妊娠初期の私の心を癒す媚薬だったし、それに甲斐甲斐しく面倒をみてくれたジェームスの思いやりにも本当に助けられたと思うわ。」
WORDS © GEMMA McCARTNEY
PHOTOS © LORNA ROACH
STYLIST: KATE BARBOUR, STYLIST’S ASSISTANT: KITTY BOWES, HAIR & MAKEUP: LYNDSEY HARRISON
Vol.3へ続く・・・。