━━アヴァの出産後の様子はいかがですか?
アンナ:今は彼女の性格を含めていろいろと知ろうとしているところで、名前を付けるのも、少し時間を掛けていたくらいなの。もちろん、いくつかの候補はあったけれど、もう少し彼女のことを知ってからと思っていたから! でも、“アヴァ”はどこから見ても彼女にピッタリな名前だと思わない?
ダレン:2人とも“超今風”ではなく“英国的で古風な”名前を付けたいと思っていたところ、2人が尊敬しているエイヴァ・デュヴァーネイ(Ava DuVernay)という名前が思い浮かんできて、実は彼女の名前はそこからも少し引用させてもらったんだ。
アンナ:それに、その名前が“昔のハリウッド”を思い起こさせてくれて、とてもノスタルジックな魅力を感じさせてくれたの。
━━では、ノエルという名前の由来についてお話ししていただけますか?
アンナ:2人とも、あれこれと考えていたのだけれど、結局は12月1日生まれにちなんで、“ノエル”という名前を選んだというわけ。毎年、クリスマスの時期が近づくにつれてアヴァのお誕生日をお祝いできるなんて、ちょっと素敵だと思わない?
ダレン:実は僕は冬に生まれてきた子だからウィンター(Winter)という名前にしようかと思っていたんだ。
アンナ:それを聞いたときは思わず「オータム(秋)とウィンター(冬)なんてやめて!」って叫んでしまったわ。
━━最初のお子さんが生まれたときと比べると、何か違いを感じたりしていますか?
ダレン:オータムの出産は何もかもが初めての経験で、戸惑うこともたくさんあったけれど、アヴァのときは手順が分かっていたので、全てがスムーズだったと思うよ。
アンナ:2人とも2回目の経験ということもあって、もっと冒険的になれたのではないかしら? 周囲の状況を落ち着いて把握できて、アヴァ誕生の瞬間もしっかりと覚えているもの。でもオータムのときは緊張していたせいか、“うつろな記憶”しか残っていないのよね。
━━初めてアヴァに会ったときの感想についてはいかがですか?
ダレン:とにかくただただ“感動”の一言!
アンナ:とにかく彼女に会うまでは“オータムに似ているのかしら?”とか“パパとママのどちらに似ているのかしら?”などなど、いろいろな思いが頭の中を巡って、初めての対面が待ち遠しかったわ。体重計に乗せられると泣き始めたけれど、部屋から出てきたときは泣き止んで、とても幸せそうな表情をしていたのを覚えているわ。彼女と目が合った途端“いにしえに宿る小さな魂”を感じて、今でもあの感動の瞬間を忘れることはできないのよ!
━━出産のときの様子について、伺っても宜しいですか?
アンナ:ラッキーなことに、とても順調な出産だったわ。でも、途中で以前の帝王切開の痛みを感じ始めたので、ドクターが今度も帝王切開にするかどうか聞いてきたの。実は、最初のときはお腹の中の胎児が逆子だったので、帝王切開で産んでいるのよ。でも今度は正常分娩なので、医者は自然分娩でも帝王切開でも、その選択は私次第と伝えてきたの。一瞬“自然分娩で産んでみたい”という思いがよぎったけれど、既に出産予定日を過ぎていたので、結局は自分の体の声に従って“帝王切開”という道を選んだというわけ!
実は、アヴァはビヨンセ(Beyoncé)の『ラン・ザ・ワールド (ガールズ)』(Run the World (Girls))の曲を聞きながら女性チームに囲まれてこの世に生を授かった子なのよ! 結局は一度も自然分娩を経験したことがないから“破水”や“陣痛”は知らないけれど、でもいちばん大切なことは“無事に元気な赤ちゃんを産むこと”だと思うわ。
━━確かにそうですよね。ところでダレン、分娩室に立ち会った感想は?
アンナ:彼は“注射針”が苦手だから! でも、父親としてきっと素晴らしい体験をしたのではないかと思うわ。
ダレン:命が誕生する過程から生まれる瞬間まで全てを見るなんて、そうそうできる経験ではないからね。僕にとっては人生の中で忘れられない経験だったし、きっと一生僕の心の中に残る“宝物”になるのではないかな! いつもは、血を見ただけで気絶してしまうような僕でも、今回だけは自然に受け入れることができたと思うよ。正直言って、自分でもびっくりしているんだ。
━━お腹の赤ちゃんが女の子だと知っていたのですか?
ダレン:うん、知っていたよ。僕はその必要はないと考えていたけれど、アンナは知るべきだと主張したので、そうすることにしたんだ。今は3Dや4Dのスキャンで全てが分かるような時代だし、生まれてくる子の性別が分からない方がおかしいことかもしれないしね。
WORDS © CHLOE ALEXANDROU
PHOTOS © CHELSEA WHITE
STYLIST: JEFF MEHMET
HAIR & MAKEUP: CASSIE STEWARD USING ARMANI BEAUTY
Vol.3へ続く・・・。