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現在のステレオフォニックス(Stereophonics)のメンバー。写真左から:ベースのリチャード・ジョーンズ(Richard Jones)、ボーカル・ギターのケリー・ジョーンズ(Kelly Jones)、ギター・コーラスのアダム・ジンダーニ(Adam Zindani)、ドラムスのジェイミー・モリソン(Jamie Morrison)。

ステレオフォニックス:「僕たちは兄弟同士のようなものなんだ!」(後編)

20周年記念ツアーを開始したステレオフォニックスの紆余曲折を経て成功した道のりを振り返ってみよう!

さらに1999年には、第2弾のアルバムとなる『パフォーマンス・アンド・カクテルズ』(Performance And Cocktails)を発表! そしてこのアルバムは初登場にして1位の座を獲得すると共にシングルカットされた5曲もヒットという快挙を成し遂げ、「ステレオフォニックス」の名はついに全国的な名声を手に入れることになる。

そして、その翌年には、ウェールズ出身の音楽仲間、トム・ジョーンズ(Tom Jones)と組んで、チャート・トップを飾った『ママ・トールド・ミー・ノット・トゥ・カム』(Mama Told Me Not To Come)をリリースしている。

その後、休む間もなくツアーを続けた3人は、まるでロックンロールのようなめくるめく日々を送るが、そのライフスタイルにも少しずつ“ひずみ”が見え始めるようになり、後にドラマーのスチュアート・ケーブル(Stuart Cable)は、自伝『デーモンズ・アンド・カクテルズ』(Demons And Cocktails)の中で、バンドに大きな犠牲を強いた自らの“アルコール・麻薬中毒”について、当時の心境を「最初は心を許し合い、深い絆で結ばれた親友だったのに、時を経るにつれて“酒と麻薬に取り付かれた異常な道化師”と“勇敢な二銃士”という関係になってしまった僕たち3人は、徐々に離れ離れになり、その流れに逆らおうとすればするほど距離は遠くなり、気がついたときには僕は1人孤立してしまっていたんだ。」と書き綴っている。

さらにカーディフ(Cardiff)のミレニアム・スタジアム(Millennium Stadium)で開催された帰郷コンサートの1ヶ月前にグループから解雇されたスチュアートは、仲間として演奏できなかった苦悩について「あのときの深い絶望は今でも消えず、ずっと僕の心の中に残っているんだ。」と後悔に溢れるコメントを残している。

OKJ.Stereophonics.2.2

そして才能あふれるドラマー、スチュアートは2010年6月、40歳という若さでこの世を去ることになり、その悲劇について後にケリーは自身の心境を次のように語っている。

「僕たちは互いに和解して、スチュアートの死の直前には元の心を許し合う友達同士の関係を取り戻していたんだ。僕たちは兄弟のような深い絆で結ばれていたし、2人の関係は2人だけのもので、他の誰にも触れて欲しくなかった。彼とは生まれたときからいつも近所の仲間で、僕が12歳のときにバンドを組んだ幼馴染! だから、僕にとってのスチュアートは、誰も僕たちのことを知らないころから長い間努力を積み重ねた同志以外の何者でもないんだ。」

“ウイスキー・ボーカルがもたらしたクラシックUKロック”と称される「ステレオフォニックス」はスチュアートの死後、2人のドラマーを迎え、23回のプラチナ・セールス賞(Platinum Sales Awards)を獲得し、さらに5回に渡るブリット・アワード(Brit Awards)受賞候補に輝いた後、ついに見事BRIT賞の栄冠を手にしている。

バンド仲間を変えることを余儀なくされ、数多くの悲劇を経験した「ステレオフォニックス」だが、ロックミュージックを愛してやまない“この友達グループ”は、今なお“正真正銘生粋”のロックを演奏し続け、生粋のロックファンの心をとりこにしている。

かつて「 僕たちは突然スターダムに乗るような経験を望んでいるわけではないんだ。だって“一夜にして手にする成功”には、いつか必ず大きな代償があることを知っているから!」と語っていたケリーだが、悲しいことにその予言は実際に当たってしまった。

今もなお変わることなく歌を書きながらツアー活動を続けているバンドだが、2021年12月17日、12月18日開催予定でしたプリンシパリティ・スタジアム(Principality Stadium)で開催を予定されていた“ウェールズが誇る偉大なミュージシャン、トム・ジョーンズ(Sir Thomas Jones)とステレオフォニックスのレガシーともなるべき共同公演”は、残念ながら新型コロナウイルス感染拡大の影響でその延期を余儀なくされている。※2022年6月17日と18日に延期予定。

Words © Angela Hagan
Photos © Mirrorpix

END.

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