━━ウエディングプランついては?
シド:プロポーズをした後、ディナーに出かけて、“イーストウェル マナー”の周辺をぶらぶら歩いていたら“ちょうどウエディングにピッタリな魔法のような小さな庭”に偶然出会って、2人ともその場で“ここだ”というひらめきがあったんだ。それまでもたくさんのカントリーホテルやスパを訪れたりしているけれど、なぜか“この場所以外にはあり得ない”という魅力があったんだよね。
ヴィクトリア:大きな規模のウエディングは考えていないと言ったけれど、それはただ単にたくさんの人たちを招待するのではなくて、本当に親しい友人や家族が集まる、心温める式を挙げたいということなの。
━━既に招待客は決まっているのですか?そして『イーストエンダーズ』で共演した友達も出席するのでしょうか?
シド:もちろんさ! スコット・マスレン(Scott Maslen)、チャーリー・ブルックス(Charlie Brooks)、パッツィ・パーマー(Patsy Palmer)、ディーン・ガフニー(Dean Gaffney)、それから僕の娘たちもね。もちろん、ドラマの中の娘だけれど!
━━確か、スクリーン上ではパッツィ・パーマーが演じたビアンカ・ジャクソン(Bianca Jackson)と何回か結婚していますよね?
シド:そうなんだ。ミラー誌(The Mirror)のトップページを飾って2200万のビューアーがいたと聞いているよ。でも僕たちのウエディングはもっとプライベートなことだから!
━━ウエディングでのそれぞれの役割については、既にいろいろと決まっているのでしょうか?
ヴィクトリア:私の娘がメイド・オブ・オナー(花嫁の付添人)を務めてくれることになっているの。
━━ヴィクトリアのお子さんたちとの仲は?
シド:2人とも本当に素直で礼儀正しい、可愛い子たちで、家族皆で楽しく生活しているよ。お互いに気に入って、認め合うという関係を築くことができて本当に良かったと思っているんだ。
━━ご家族や友達には既に“おめでたのニュース”を伝えているのですか?
シド:あまり騒がず、静かに過ごしたいというのが正直な気持ち! でも、もちろん家族には知らせているよ。ヴィクトリアのパパとは、結婚の許可をもらうためにプロポーズする前に1ヶ月前に会っているし、ご両親とも本当に素晴らしい人たちなんだ。
最初はヴィクトリアのパパとママ、そして僕たちの友達だけが集まるウエディングにするつもりでいたんだ。でも小さな規模ということだけがパーソナルだとは思わなくなって、結局は『イーストエンダーズ』の共演者たちも招待しようと考えるようになったというわけ!
━━今は“やっと新しい家族ができた”という感慨に浸っているのでは?
シド:本当に感慨深いものがあるよ。一度は人生に迷ったけれど、今はこうしてヴィクトリアと一緒にいる。これからは彼女と一緒に有意義な人生を送りたいと思っているよ。
━━確か1985年に上映された映画『レボリューション・めぐり逢い』(原題:Revolution)でアル・パチーノと共演していますが、彼もウエディングに招待するのでしょうか?
シド:もちろん、アル・パチーノも招待リストの中に入っているよ。面白いことにちょうど2週間ほど前にFacebookを通して、デクスター・フレッチャー(Dexter Fletcher)から「結婚おめでとう! 今ちょうどアルと一緒にいて、彼もおめでとうと言っているよ。」というメッセ―が届いたばかり!
━━アデル(Adele)は?
シド:アデルは、今回、ウエディングでベストマンを務めてくれる僕の親友のサイモン(サイモン・コネッキ(Simon Konecki))と別れてしまったからね。でも彼女への今までの敬意を込めて、もちろん招待するつもりでいるよ。2人は別れた今でも良い関係を築いているというし、彼女が出席してくれれば最高だね。それにサイモンのウエディングでは僕が彼のベストマンを務めたんだ。それからあと1人、僕のベストマンを務めてくれる親友がいて、僕は2人のベストマンがついてくれるラッキーマンなんだ!
━━既にウエディングドレスは決めているのでしょうか?
ヴィクトリア:それがまだ決めていないの。でも、シンプルでエレガントなドレスを考えているわ。
シド:僕のお薦めはキャリー・ジョンソン(Carrie Johnson)なんだ。きっと素敵なドレスを借りることができると思うよ。
━━ウエディング会場でのエンターテインメントは何を予定しているのでしょうか?
シド:友達のブルース・スプリングスティーン(Bruce Springsteen)に歌ってもらおうと思っているし、エド・シーラン(Ed Sheeran)にも頼もうと思っているんだ。それから、ライブミュージックと、素敵なDJも欠かすことはできないよね。パッツィ(Patsy)は僕の40歳のバースデーパーティーでもDJを買って出てくれたし、今回のウエディングもパッツィで決まりだね。
━━シド、これから先のお仕事の計画は?
シド:今ちょうど2冊目の自伝執筆に取り掛かっているところなんだ。2冊目の本は僕の後半の人生について書いていて、でも出版社は僕の人生の前半の方に興味があると言っているんだよね。この本を書くことは僕にとって“精神の浄化”になるし、何とか出版されることを願っているよ。
━━チャンスがあればまた『イーストエンダーズ』に出演したいと思っているのでしょうか?
シド:僕は“絶対”という言葉は使わないようにしているんだ。それに番組に戻っているチャーリー・ブルックスとまた一緒に仕事をするのも悪くないしね。とにかく、僕の役はまだ殺されていないようだし、それを「いつでも戻っておいで」というメッセージと受け止めて、チャンスがあればまた返り咲きも考えているよ。その他にもいくつかの新しい仕事の話も届いているし、今は全てのことが楽しくてたまらないといった心境なんだ。
Words © Halina Watts
Photos © James Rudland
Styling: Harriet Nicholson H&M Jade Ewen
END.