━━お子さんたちが“縁結び”の役目を務めようとすることはあるのでしょうか?
いいえ、それはないわね。でもモーガン(20歳の息子:Morgan)はいつも「ママ、何でオンラインのデーティングアプリを使わないの?」と言っているわ。子供たちはいつも私を励ましてくれる、最高の応援部隊なの。
だから、私が誰かふさわしい相手に会うことができたら、一番喜んでくれるのは子供たちではないかしら? エヴィー(17歳の娘:Evie)は図書館に出入りしていると素敵な人と会える可能性があるかもしれないなんて言っているのよ!
━━でも、もしかすると、一般の人の目がある中でデートをすることに抵抗を感じたりしているのではありませんか?
確かにそれはあるわね、もちろん、デーティングアプリもめぐり逢いの一つの方法かもしれないけれど、でも、私の場合“テレビに出演して世間に顔を知られている”という点で、そうしたことに関心があってお付き合いしたいというような人と繋がってしまうのではないかという不安があったりするの。だからデーティングアプリは、私にはあまりふさわしくないような気がして、今まで一度も試したことはないわ。
でも、もしかすると「サラ・エデン・イントロダクションズ・エージェンシー(Sara Eden Introductions agency)」はもう少しソフトな感じで、何となくなじみを感じたりしているので、試してみる価値はあるかもしれないわね。
とにかく、今はデートに対する恐怖やこだわりをなくす必要があると思っているところなの。
━━再婚について考えたことはありますか?
別に否定するつもりはないけれど、でも特に再婚したいとは思っていないことは確かよ!
結婚は子供を設けて家族を築くためには必要だとは思うけれど、もしまた新しくパートナーが見つかっても、お互いの絆を深めるという意味でなら、ことさら結婚という形を取る必要はないと思うの。お互いに心が通じ合っていれば、それだけで十分ではないかしら?
もし何か形のあることをするとするなら、2人だけの簡単な儀式を考えるかもしれないけれど、それ以上のフォーマルなことは一切するつもりはないわ。
━━離婚後も別れたご主人(子供たちの父親でもあるウェイン・ロバート:Wayne Robert)とは円満な関係のもとで、お互いに協力して子育てをしていらっしゃるのでしょうか?
子供たちは今私と一緒に生活しているの。ウェインがデヴォン(Devon)に引っ越した関係で、子供たちは時々父親を訪ねたりしているわ。もちろん今は新型コロナウイルスの影響で旅行もままならない状況だけれど・・・。
でも彼は子供たちとは毎日のように電話で話をしているようよ! エヴィーが新型コロナウイルスの問題が落ち着くまでは電車に乗りたくないと言っていたので、昨年の夏はウェインがこちらまで訪ねてきてくれたの。
━━そうした関係についてはお互い納得済みのことなのでしょうか?
私たちは離婚後も良い関係を築いているつもりよ。2人とも何よりもまずは子供たちを中心に考えて行動するし、何よりも彼らが幸福であることが一番大切だと思っているわ。それにたとえ何があっても父親と母親であることに変わりはないわけだし!
ウェインはデヴォンだし、私は今のこの場所と距離的にも離れたところで生活しているけれど、そうした状況の中でも、彼とは子供たちの話を含めていつも連絡を取り合っているのよ。だから私はいつも周囲の人たちに“一緒にいる形態は違ってしまったけれど、彼はまだ家族の一員で、私とはまるでいとこのような関係なの”と言ったりしているのよ。
━━シングルマザーとして大変だと感じているような面があれば少しお話ししていただけますか?
今はそれほどでもないけれど、でも大変な時期があったことは確かよ。子供たちの1人が難しい局面に陥っていたとき、“家族の中に心身ともに支えてくれる人がいたら”と思ったことも何度もあったわ。でも、一緒にいながら不幸せな関係を保ち続けるよりは、1人で大変なことを背負うことの方が、まだましだと思っていることは事実よ!
━━ご自身で心理療法を受けるようになったことがきっかけで、結婚生活に終止符を打つようになったとおっしゃっていますが、それはその過程でご自身が徐々に解放されていったということなのでしょうか?
それがそんなに単純な話ではなくて、当時はいろいろ複雑な感情が入り交じっていたのだと思うの。結婚生活に終止符を打つ必要があるのは分かっていたけれど、でも自分から行動を移すのは、それほど容易いことではなかったわ。
結局、最終的には大きな悲しみや喪失感を伴った鬱状態に陥って、最悪の経験をしなければならなかったの。だって、私が本当にしたかったのは離婚なのか、これが本当に望んでいた生活なのか、いろいろ自問自答するうちに自分でも訳が分からなくなってしまったの。
でも、そうした苦悩を乗り越えた後に、ある意味で“真の心の自由”を感じることができるようになってきたし、今はこれ以上幸せな生活はないと思っているわ。
心理療法を受けたことで、自分自身をより深く理解することができるようになったことは確かよ。だから、今はいろいろなことに過敏に反応しなくなったし、自分の心の中に静かな幸せを見出せるようになって、結果的にはより良い母親になれたのではないかと思っているの!
━━現在あなたが取り組んでいる“心理療法士資格取得”の進展状況はいかがですか?
今はマスターズ・ディグリー(修士号)の取得を目指して勉強に励んでいるところで、来年には修了する予定でいるの。その後はテレビやメディア関係の仕事に少し携わりながら、心理療法士としてフルタイムで仕事をしたいと思っているわ。
例えばセラピー(心理療法)やプロパティー(不動産)に関連するテレビ番組の中で、なぜ“変化や変革”が起きるのかを心理学的な側面から番組紹介をするというのも良いアイディアだと思わない?
WORDS © KIRSTY HATCHER
PHOTOS © LORNA ROACH
Vol.3へ続く・・・。