「今は流れに逆らわず、その時の状況に合わせて最善を尽くしながら生きていくようにしなければならないと思っているわ」と語るガル・ガドット(Gal Gadot)!

OK! インタビュー☆ガル・ガドット:『ワンダーウーマン 1984』&『ナイル殺人事件』 Vol.3

「今は流れに逆らわず、その時の状況に合わせて最善を尽くしながら生きていくようにしなければならないと思っているわ」と語るガル!

━━ワンダーウーマンのようなフェミニストアイコン(自立した女性の偶像)を映画化することは女性にとって大切なことだとお考えですか?

そうね。女性、特に若い女性たちには“力強くて、前向き思考”の女性ロールモデルが絶対に必要だと思うわ。そして、映画の中だけではなく、実生活でも人々に感動と勇気を与えることは、とても大切だと思っているの。

そして、今私たちは女性が自分たちの権利を勝ち取るために闘うことを許される、いわゆる“フェミニズム時代”に入っていると思うの。一昔前までは“フェミニスト”というと、とてもネガティブな印象があって、女性たちは“フェミニスト”と呼ばれることを懸念していたけれど、時代の移り変わりと共に今では“フェミニスト”と呼ばれることを誇りに思う女性たちが増えてきているのではないかしら?

“フェミニズム”という語源の本当の意味には“選択の自由”、“平等”、“自由”が含まれていて、ワンダーウーマンはそうした“特質”を全て兼ね備えていると思うわ。

━━映画女優として費やす時間と2人のお子さんたちの子育てに掛ける時間をどのように調整しているのでしょうか?

“働く女性”と“母親業”とのバランスをいかに取るかということに尽きるのではないかしら?
でも、言葉で言うのは簡単だけれど、実際には“子供たちのスケジュール”、“自分のスケジュール”、さらに“夫のスケジュール”という一人三役の時間配分に右往左往しなければならないという問題があって、こうしたジレンマは“女性が持つ永遠のテーマ”ではないかしら?

━━時には撮影のために長期に渡って家を留守にしなければならない、ハリウッドが誇る人気女優を妻に持つことについてご主人はどのように考えているのでしょうか?

主人は自分自身の仕事に力を注ぐ成功した実業家で、その点私はとてもラッキーだと思っているわ。家庭では責任を分担して互いに支え合っているし、2人ともできる限り子供のことを優先しながら生活する努力をしているの。

正直言って、自分でも現在のような成功を手にすることができるなんて思ってもみなかったけれど、主人はまるで自分のことのように私の成功を喜んで、誇りに思ってくれているわ。
今のような環境の中で仕事ができる自分を本当に幸運だと思っているし、撮影を終えたら1日も早く主人と子供たちが待つ家に戻りたいと思っているのよ。

━━お子さんたちのお名前には何か特別な意味が込められているのでしょうか?

上の娘の“アルマ(Alma)”はヘブライ語で“宇宙”、スペイン語で“魂”という語源からきていて、両方とも“偉大”という意味を表しているの。

そして下の娘の“マヤ(Maya)”は女性詩人のマヤ・アンジェロウ(Maya Angelou)から由来しているの。
母と祖母の次に私がロールモデルとして崇拝しているのがマヤで、私は彼女が書いている詩が大好きで、公民権運動の活動家としてのマヤをとても尊敬しているの。

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━━ビューティー・コンテストでミス・イスラエルの座を手にして以来、母国のイスラエルで既に有名になっていらっしゃいますが、このことが女優の世界へ進む自信を与えてくれたのでしょうか?

私はティーンエイジャーの頃からダンスに熱中していて、ダンスの振付師になりたいと思っていたの。
でも、ミス・イスラエルに選ばれてからモデルの仕事をするようになって、モデルエージェンシーから2008年に制作された007シリーズ『007 慰めの報酬』(原題:007 Quantum of Solace)のボンド・ガールのオーディションを受けるように勧められたの。
(ちなみに、その役はオルガ・キュリレンコ(Olga Kurylenko)が手に入れている。)

でも、私はそれまで役者としての経験もなければ、役者になりたいと思ったこともなくて、自分自身でも最初からその話には全く乗り気ではなかったの。それにその当時、私の英語の会話能力は最悪だったし!
でもエージェントは強硬に私にオーディションを受けるように説得するし、結局最後は私が折れて、面白半分に経験だけでもしてみようという気持ちでオーディションに挑戦したというわけ!

━━それで、何が起きたのでしょうか?

(笑)ボンド映画のキャスティングディレクターがロンドンからテルアビブ(Tel Aviv)までオーディションのために飛んできたのだけれど、私はオーディションの最初の場で自分が役者としての勉強をしたわけではないし、ブロークンイングリッシュしか話せないと言って謝ったという、とんでもない経緯があるのよ。

でも、ディレクターは「そんなことは全く関係ない」と言って、結局2回のオーディションとカメラテストを受けたの。
逆に、もしかすると役を手にするチャンスがあるかもしれないということに自分自身ショックと期待を感じて、それから芝居のコーチからトレーニングを受けるようになったの。今思えば、あの時から真剣に役者になる道を考え始めていたのだと思うわ。

本当は法律を勉強するために学校に通う計画でいたのだけれど、クリエイティブな仕事に携わりながら、生活費を稼ぐことができる芝居の世界に徐々に興味が湧いてきて、芝居の楽しみが少しずつ分かってきたというのが正直な話なの。

それが役者になる最初のきっかけで、その後はイスラエルのテレビドラマ『ブボット』(Bubot)のオーディションに受かってテレビ出演を果たしたのが芝居の世界に入ることになった経緯で、それからオーディションを受けるために度々ロサンゼルスに足を運ぶようになったの。

━━その経験について少しお話ししていただけますか?

一言で言うと、それはとてもタフな経験で、数多くのオーディションを受けている間に、自分が何をしているのか分からなくなってきてしまったわ。

何回も何回もオーディションに落ちて、フラストレーションと失望の中で暮らさなければならないし、結局は芝居の道を諦めなければならないと思い始めていた矢先に、『ワイルド・スピード MAX』(原題:The Fast and the Furious)のオーディションに受かって、それからは幸運に恵まれて、まるで夢のような人生を送っているわ。

Interview © WENN
Photos © FayesVision / WENN.com

END.

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