新学期も始まり、子供たちも元気に通学しています。夏の後のNYと言えば・・・NYFW(ニューヨークファッションウィーク)や、ホリデーシーズン到来など、イベントで盛り上がります。
NY時間の9月16日、玩具業界で最も影響力のある組織であり、親や贈り物をする人にとって信頼できる情報源となる、The Toy Insiderが記者、編集者、プロデューサー、インフルエンサー向けに主催する、ホリデーシーズンに向けて一番HOTな玩具の情報を得ることが出来るイベント、Holiday of Playが今年もチェルシー(Chelsea)エリアのPier 59で開催され行ってまいりました。(過去の関連ブログ記事:2024年9月17日-The Toy Insider’s Holiday of Play 2024)

会場内は、30社を超える大手玩具メーカーが、ホリデーシーズンに誰もが心から楽しめるマストアイテムの玩具を展示しています。来場者の方々は、いち早く独占公開したシーズン注目の玩具を手に取ったりと、インタラクティブ体験を楽しんでいます。
The Toy Insiderによる、専門家が選んだ2025年の最高の玩具、ゲーム、ギフトを紹介する、20回目となる年次ホリデーギフトガイドが発表され、会場内のブースを盛り上げます。この節目のホリデーギフトガイドは、182社の玩具メーカーから400点近くの玩具が掲載され、過去最大規模となります。

ホリデーギフトガイドでは、アメリカでは2025年11月21日に公開予定の『原題:WICKED: FOR GOOD』、日本では2026年3月公開予定の邦題『ウィキッド 永遠の約束』や、『リロ&スティッチ』(原題: Lilo & Stitch)や、『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』(原題:The Fantastic Four: First Steps)などの注目の映画に関連したトレンドの玩具の品揃えに加え、コレクターズアイテムや戦略ゲーム、アクティビティなど、年齢が上のお子様向けのハイグレード玩具なども紹介しています。

生活費の高騰、関税関連によるサプライチェーンの混乱、そして感謝祭とクリスマスの間の短いショッピング期間など、このホリデーシーズンは計画を立てて玩具を買うことが不可欠となっています。
こうした厳しい条件の中、玩具メーカーは家族が遊び時間を手軽に、そして手頃な価格で楽しめるようにすることに注力しています。ホリデーギフトガイドに掲載されているおもちゃの70%以上は50ドル未満、175点以上は25ドル未満となっています。


会場内には、ホリデーギフトガイドで掲載された、今年最も人気の玩具「Hot 20」、STEM学習を促進する人気の知育玩具「STEM(科学、工学、工学)10」、楽しさ満載でお財布に優しい玩具($20以下で買える12品)「12 Under $20」の3つのカテゴリに分かれ選ばれた玩具が展示されています。
お財布に優しいギフトは引き続き最重要視されており、予算が限られていても、楽しさを損なうことなく人気のおもちゃを手に入れられることを証明しています。

一口サイズにカットされたビーフやシュリンプ、ミニタコスなど、一口でいただけるフィンガーフードをはじめ、チーズやサラミなどの軽食と、ワインやカクテルなど、好きなだけ堪能することが出来ます。美味しい! 嬉しいですね。グラス片手にブースを見て回る来場者の方々など、会場内はリラックスした雰囲気です。
ホリデーギフトガイドで紹介されたユニークな玩具が並ぶ会場、ブースを見て回り、スタッフの方のお話を聞きながら新作玩具をチェック! 今回私が気になった玩具をご紹介いたします☆

子供たちが電気や物理学の科学を学び、何時間も遊べるように設計された、FLIGHT DECK®。
子供たちは紙飛行機を作り飛ばしたり、モーター回路を取り付けて空飛ぶ円盤を飛ばしたりと、シンプルなデザインと柔軟なパーツの組み合わせにより、6つのユニークなプロジェクトで何時間でも楽しめます。6つのプロジェクトで子供たちは、STEMと世界の仕組みを理解することができます。FLIGHT DECK®のアメリカ国内での希望小売価格は$24.99(送料・税別)。

子供たちが大好きないやし系雑貨のスクイーズと、スウィーツが融合した玩具のSquishyverse 。
5歳以上のお子様が手で形を作れるスクイーズは、さらっとして手にくっつかず、アクセサリーを組み合わせたりと800種類以上の組み合わせが可能で、カップケーキ、バブルガムなど、美味しいものをテーマにした作品を作ることができます。これから発売予定の独占公開玩具です。

1945年の創業のマテル(Mattel)、80周年を記念したバービー(Barbie)シグネチャーコレクタブルドール。
コーポレートカラーのルビーレッドの豪華ドレスをまとったブロンドとブルネットのバービーは、何十年にもわたってあらゆる年齢の子供たちにインスピレーションを与えてきたバービーの伝統にふさわしいトリビュートです。80周年記念バービーの一体のアメリカ国内での希望小売価格は$60.00(送料・税別)。

普段使いのマーカーがボタン一つで華やかなスプレーアートに変身する、クレヨラ(Crayola)のMarker Airbrush Kit。
安全で無毒、そしてご家庭にあるほとんどのクレヨラマーカーと互換性があります。どんな色でも子供たちが持っているマーカーが簡単に電池式のエアブラシツールにセットでき、すぐにエアーブラシとしてお絵描きが出来ます。Marker Airbrush Kitのアメリカ国内での希望小売価格は$20.00~(送料・税別)。

「買い物客は、あらゆるところで価格高騰に直面し、さらに価格が上がるのではないかという不安に常に悩まされています。正直言って、本当に大変です。だからこそ、私たちはこれまでで最大のホリデーギフトガイドを作成しました。
豊富な選択肢の中から、2つの役割を果たす玩具を取り揃え、これらすべての解決策となることを目指しました。厳選されたすべての玩具は、ホリデーシーズンの予算に配慮しながら、魔法のようなホリデーのひとときを演出します。」と、The Toy Insiderのチーフ・トイ・オフィサーの方が今年の玩具市場の動向についてコメントしています。
何年も前からHoliday of Playで取材をさせていただいておりますが、確かに今回は、お値段が良心的な玩具が多かった印象です。玩具だけでなく、食品や衣類や家賃など生活コストが高騰し、多くの人々の暮らしを圧迫しています。そんな中、ホリデーシーズンを多くの人が楽しめるように、玩具メーカーがその点を考慮して、試行錯誤で価格設定をニーズに合わせています。
日本の玩具市場では、子ども(Kids)と大人(Adult)を合わせた、大人も夢中になるキダルト(Kidult)の市場拡大とのことですが、今回のHoliday of Playではその傾向は特に感じませんでした。これからのトレンドになるかもしれません。
昨年の2024年は、約1640億ドル(約26兆円)の規模となったとされる大きなアメリカの玩具市場。今後も成長が予測されています。今年のホリデー商戦、どんな玩具が人気となるのか、動向が気になります。
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12月1日生まれの射手座
東京都浅草出身
ニューヨークと東京を行き来する生活を送る、OK! JAPAN編集長。
アメリカ人の夫と一緒に、NYで生まれた娘と息子、2人の子供の子育てに日々奮闘中。
2006年にサンフランシスコから帰国後、2009年にスタートした「OK! JAPAN」の編集長を務め、2013年の「OK! JAPAN 改訂版」 からは編集、ブログを担当。
そして、2017年の「OK! JAPAN リニューアル」から再び編集長を務めます。
NYでの暮らしで学んだ経験をはじめ、NYが発信するファッション、ジュエリー、ビューティー、エンターテインメントの最新情報から、子育てや学校事情、NYの近況報告まで多岐にわたり、リアルなNYのライフスタイルをお届けいたします。
チームユニフォームを着てジジ・ハディッドとベラ・ハディッドも熱烈観戦していたNYを本拠としているナショナルホッケーリーグ(NHL)所属のニューヨーク・レンジャース(New York Rangers)のファン。

































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