シャーリーズ・セロン(Charlize Theron)は、肉体的に過酷な役柄を好んで演じています。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(原題:Mad Max: Fury Road)から『アトミック・ブロンド』(原題:Atomic Blonde)、『オールド・ガード』(原題:The Old Guard)、そして数々の『ワイルド・スピード』(原題:The Fast & Furious)シリーズに至るまで、この堂々とした南アフリカ出身の女優は、危険なスタントをこなすことや、それに伴う怪我をいといません。
ドラマ女優(『モンスター』(原題:Monster)でアカデミー賞主演女優賞受賞)からアクションスターへの転身は、2人の子供を養子に迎え、シングルマザーとして人生を楽しむという彼女の決断を含め、彼女の独立心と見事に合致しています。
4月24日にNetflixで配信開始となった彼女の新作映画『エイペックス・プレデター』(原題:Apex)は、アクションジャンルへの新たな挑戦となります。セロンが演じるのは、裸足で山頂を登り、最も危険な急流を下ることに慣れた、恐れ知らずのロッククライマー、カヤッカー、そしてアドレナリン中毒者のサーシャ(Sasha)。
こうした活動だけでも十分に危険ですが、サーシャは亡くなった婚約者(エリック・バナ(Eric Bana))の遺灰を撒くために訪れたオーストラリアのブルーマウンテン(Blue Mountain)地域で、人間の捕食者(タロン・エガートン(Taron Egerton))に危険な地形を越えて追われることになります。
これは、セロンが自身の限界を超える役柄を求めて、さらにリスクを高めていることを示す、斬新なコンセプトの映画です。
「サーシャは婚約者を亡くした悲しみから立ち直れず、自然の中で少しばかり傷つくことを望みます。」とセロンは語ります。「そこで彼女は、自分の問題を解決してくれそうな男に出会いますが、その男は実は連続殺人犯で、奥地の荒野で彼女を追い詰めるのです。」
「これは私がこれまで経験した中で最も素晴らしい経験の1つであり、おそらく私がこれまで出演した映画の中で1番のお気に入りです。」とセロンは語ります。
「脚本を読んだ瞬間、肉体的にも精神的にも極限まで追い詰められるこの険しい地域を探検したいという気持ちが強く湧き上がってきました。
撮影場所のほとんどは徒歩でしか行けず、重い機材はヘリコプターで運ばれる一方で、多くの機材は自分たちで運ばなければなりませんでした。これほど過酷な経験は他にありませんが、おそらく映画製作において最高の経験の1つと言えるでしょう。」
50歳のセロンはスタントのほとんどを自らこなし、南アフリカの農場で育った彼女は、人里離れた場所で少人数のクルーと共に、映画のほぼすべての時間を屋外で過ごすことを大いに楽しみました。
『エイペックス・プレデター』の監督はアイスランド出身のバルタザール・コルマウクル(Baltasar Kormákur)。
彼はサバイバル映画の巨匠と言える存在で、過去には1909年のグリーンランド探検の実話に基づいた『氷がすべてを隔てても』(原題:Against the Ice)(2022年)や、世界最高峰エベレストの頂上を目指した1996年の悲劇的な探検を描いた『エベレスト 3D』(原題:Everest)(2015年)を手掛けています。
過酷な映画『エイペックス・プレデター』の撮影中、セロンは足の指を骨折し、数々の打撲や擦り傷を負っただけでなく、激流をカヤックで進む際の緊迫した場面にも何度も遭遇しました。
セロンはロサンゼルスに、養子として迎えた2人の子供、トランスジェンダーで女の子として育てられている14歳の息子ジャクソン(Jackson)と、10歳の娘オーガスト(August)と共に暮らしています。セロンは近年、当面は独身でいることに満足していると何度か公言しています。
「以前の私は、恋愛関係になると自分を見失ってしまうタイプでした。」と、彼女は昨年のポッドキャストで語りました。「ナルシストと一緒に暮らすことが多く、彼らの自尊心を守るために、常に気を遣って生活していました。正直に言うと、当時の私には健全な恋愛関係を築く能力がなかったのだと思います。」
━━バルタザール・コルマウクル監督と『エイペックス・プレデター』のような非常に肉体的に過酷な映画で仕事をした経験はいかがでしたか?
この映画を撮影できるのは彼しかいません。彼は私とタロンに挑戦させる前に、自ら多くのクライミングやカヤックのスタントをこなしてくれました。彼は本当に恐れ知らずです。
彼は私をどれだけ追い詰めることができるかをよく理解していて、彼が指揮を執っている間はいつもとても安心できました。
━━『エイペックス・プレデター』をどのように説明しますか?
これは心理スリラーです。肉体的なサバイバルだけでなく、精神的なサバイバルも含めた、まさにサバイバルの物語です。そして、自分がどんな人間なのかを知る物語でもあります。
登山家やカヤッカーとしてサーシャがこれまで経験してきたことはすべて、彼女を追ってくるこの狂気の男に対処するための準備となってきました。今、彼女は生き残るために、そのすべての経験を試しているのです。
Words © Jan Janssen / WENN
Photo © Nicky Nelson / WENN
後編へ続く・・・。




























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