10代の頃から憧れていたシェリル(・コール(Cheryl Cole))が、直接励ましのメッセージを送ってくれたという事実を、彼女はまだ受け入れることができていません。「あれは人生で最高の瞬間の1つでした。もしかしたら、初めての子供が生まれたときに、それを上回ることができるかもしれません。」と彼女は言います。
ヴィッキーは、かつてニューカッスル(Newcastle)で土曜日に働いていた洋服店にシェリルが歩いて入ってきたことを覚えています。
「彼女は小さな黒いトップスに野球帽をかぶって入ってきました。今まで見た中で一番美しくて、とても礼儀正しい人でした。『これ、XS(エクストラスモール)サイズはありますか?』って言われて、私たちはそれを探しに走りました。彼女が去った途端、私たちはすっかり夢中になりました! ジャングルに行った後も彼女に会う機会がありました。彼女は本当に優しくて謙虚な人でした。」
会話を通して、ヴィッキーとカイの素晴らしい相乗効果は明らかでした。「彼は早い段階で、どうすれば私の能力を最大限に引き出せるかを理解してくれていました。」と彼女は言います。
「一生懸命働きますが、ちょっとした休憩やちょっとした楽しみも必要です。この素晴らしい経験以外では、私はただの人間で、ベストを尽くしているだけです。」
彼女は2人が一生の友でいてくれることを願っています。「正直言って、カイは素晴らしい経歴の持ち主よ。アンジェラ・リッポン(Angela Rippon)の81歳の誕生日パーティーにも来てくれました。もしかしたら私の81歳の誕生日パーティーにも来てくれるかも。今の体調を考えると、そう遠い未来のことじゃないような気がするわ。」と彼女は冗談を言いました。
番組で5年間プロとして活躍してきたカイは、2ヶ月一緒に踊ったことでヴィッキーの気持ちが分かったと説明します。「何を言うべきか、何を言うべきでないか、いつ彼女に距離を置くべきか、分かっています。それに彼女とは違って、僕は全然心配していません。彼女はいつも本音を言うから。」

彼女は『ストリクトリー』の旅を始めて以来、確かに長い道のりを歩んできました。長年、いつかこの番組に出演することを夢見てきた熱狂的なファンであるにもかかわらず、初出演を前にした不安がどれほど強烈だったかには、彼女自身も衝撃を受けたそうです。
「自分の居心地のよい場所から一歩踏み出すのは、本当に大きなことでした。とても怖い場所でした。」と彼女は認めます。「私はオープンな人間なのでどれだけ大変だったかを包み隠さず話したことを後悔はしていません。でも、最初は本当にショックでした。全身が震えていて、涙もたくさん流れました。」
彼女は「神経質な女の子」だと自認し、年齢を重ねるごとに不安感が増していると言います。「若い頃は、全く恐れ知らずでした。でも、今はもう違います。ほとんど何でも怖いんです。」
しかし、彼女はその物語を変える覚悟ができていると言います。「私がこうやって踊るのを見て、もしかしたらみんな、自分のコンフォートゾーン(comfort zone:快適ゾーン)から飛び出せば素晴らしいことができるって信じてくれるかもしれません。すごく怖いんだけど。
それに、カイはすごく素敵なことをしてくれるの。ダンスフロアに出る前に、私の方を向いて、『僕たちはただ踊っているだけ。僕と君だけ。僕と一緒に踊って!』って言います。」とても力強くて、そしてとても素敵。外の雑音は消え去っていくような気がします。
カイは、他のセレブリティーの成功を分かち合うことにかけては、ヴィッキーほど優れた人を見たことがないと言います。
「他のセレブリティーを見ていると、競争なんだと自覚しながらも、カップルが素晴らしいダンスを披露するのを見ると、うれしくなる一方で複雑な気持ちになることもあります。
ヴィッキーほど、他人の成功を心から喜ぶ人は見たことがありません。今年の他のセレブリティーなら誰でもそう言うことでしょう。でも、彼女は他人を元気づけるのがとても上手なので、自分のことを忘れてしまうこともあるんです。」と彼は言います。

ヴィッキーは、他の有名人たちがすでに家族のように感じていると認め、脱落していくのは「心痛」だと語ります。
みんな特別な絆で結ばれているけど、特に好きなのはジョージ(・クラーク)(George Clarke)、バルビンダー(・ソパル)(Balvinder Sopal)、そしてラ・ヴォワ(La Voix)。
クリス・ロブショー(Chris Robshaw)がいなくて本当に寂しい。彼はお兄さん的な存在でした。ルイス(・コープ)(Lewis Cope)は素敵な人で、彼の彼女も大好きです。そしてキャズ(Caz)(カレン・カーニー(Karen Carney))はいつも連絡をくれます。
ヴィッキーは親友のピート・ウィックス(Pete Wicks)にも支えられていると感謝しています。ピートは昨年、ジョウィタ・プリシュタル(Jowita Przystal)と共に『ストリクトリー』の準決勝に進出しました。「彼は私の最大の応援者です。」とヴィッキーは言います。「彼は2回も私たちのライブに来てくれて、公演の日は毎回電話して様子を尋ねてくれます。」
ヴィッキーとカイのシリーズはすでに歴史的なものとなりつつあります。テス・デイリー(Tess Daly)とクラウディア・ウィンクルマン(Claudia Winkleman)は、これがホストとしての最後の試合になるとの衝撃的な発表をしました。彼らはどう感じているのでしょうか?
「お2人はテレビ界の女性のために本当に多くのことを成し遂げてきました。」とヴィッキーは言います。
「『ストリクトリー』はこれからも何百万人もの視聴者に喜びをもたらす、きらびやかなテレビ番組であり続けるでしょう。でも、1つの時代が終わりを迎えたのです。お2人には土曜の夜を楽しむ機会があってもよいと思います。」
ヴィッキー自身の『ストリクトリー』出演期間はまだ終わっていませんが(インタビュー当時)、参加することで可能性は無限大だと感じています。
「ジャングルでカンガルーボールを食べるときも、『Celebrity SAS: Who Dares Wins』(フー・デアズ・ウィンズ)でヘリコプターから放り出されるときも、何かをするたびに怖いんです。」と彼女は言います。
「でも、乗り越えたときの達成感は格別です。『ストリクトリー』で踊れたら、できないことはないんです。」
Words © Shelley Spadoni / OK! Magazine
Photos © Matt Monfredi / OK! Magazine
END.




























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