エリザベス・バンクス(Elizabeth Banks)は、現在英国をはじめとしたプライム・ビデオ(Prime Video)で配信中の緊迫した殺人ミステリーシリーズ『ベター・シスター』(The Better Sister)で、困難な状況下で疎遠になっていた妹のクロエ(Chloe)(ジェシカ・ビール(Jessica Biel)演じる)と再会する回復中のアルコール依存症女性ニッキー(Nicky)役に飛び込むというアイデアを気に入りました。
「ニッキーというキャラクターに、本当に親近感を覚えました。」とバンクスは語ります。「実生活でも私は姉なので、姉妹間の複雑な関係性をよく理解しています。」
バンクスとビールはまた、姉妹のキャラクターが微妙な和解を試みる様子が描かれる全8話、各1時間のエピソードを通じて、絆が深まっていくことに気付きました。
ジェシカ(・ビール)とも本当に素晴らしい時間を過ごしました。このシリーズの制作を通して、私たちの間には姉妹のような雰囲気が生まれました。撮影現場に到着すると、お互いを尊敬し合う仲間ができました。お互いを失望させたくないという思いから、2人ともこのプロジェクトに全力を尽くしたと思います。こういう俳優たちと仕事ができるのは、本当に嬉しいです。
アラフェア・バーク(Alafair Burke)による2019年の同名小説を原作とした『ベター・シスター』は、かつてニッキーと結婚していたクロエの夫アダム(Adam)(コリー・ストール(Corey Stoll))が殺害された後、ニッキーが状況によってクロエと再びつながることになる様子を描いています。
アダムとクロエは長年、ニッキーの10代の息子イーサン(Ethan)(マックスウェル・エーシー・ドノヴァン(Maxwell Acee Donovan)が依存症に苦しむのを支え、親として共に過ごしてきました。
しかし、ニッキーはイーサンの実の母親であるため、殺人事件を捜査する警察は彼女に連絡を取らざるを得ず、彼女はクロエとイーサンの生活に戻ってくることになります。イーサンが父親殺害の容疑で逮捕された後、ニッキーとクロエは彼の無実を証明するために協力せざるを得なくなります。
51歳のバンクスは、キャリアを通じて、多才な俳優、監督、プロデューサーとして確固たる地位を築いてきました。
彼女は2つの大作映画シリーズ、『ハンガー・ゲーム』(原題:The Hunger Games)と『ピッチ・パーフェクト』(原題:Pitch Perfect)(彼女は3部作のうち2作目を監督)に出演したほか、『40歳の童貞男』(原題:The 40 Year Old Virgin)、『スリーデイズ』(原題:The Next Three Days)、『恋するブロンド・キャスター』(原題:Walk of Shame)にも出演しています。
『ベター・シスター』で妹のクロエを演じるジェシカ・ビール。
さらに、彼女は2019年のリブート版『チャーリーズ・エンジェル』(原題:Charlie’s Angels)で監督、プロデュース、出演を務めたほか、2023年のヒットホラーコメディー『コカイン・ベア』(原題:Cocaine Bear)では監督とプロデューサーを務めました。
バンクスはまさに全米WASP(White Anglo-Saxon Protestant)の女神という描写にぴったりですが、「控えめで『貧しい』と言うと両親が怒る環境で育ち、家族で初めて大学に進学しました。彼女は奨学金を得てアイビーリーグのペンシルベニア大学に入学し、演劇芸術の学位を取得して優秀な成績で卒業しました。
エリザベス・バンクスは、結婚22年のプロデューサーの夫マックス・ハンデルマン(Max Handelman)と、14歳のフェリックス(Felix)と13歳のマグナス(Magnus)という2人の子供とともにロサンゼルスに住んでいます。
━━『ベター・シスター』に対する観客の反応はどうだと思いますか?
この番組には、人々を惹きつける要素がすべて揃っています。素晴らしい設定、素晴らしい脚本、そして壮大なミステリーを核とした「Whodunit」(Who done it:誰が犯行を行ったか)という、非常に満足のいく作品です。私はこのジャンルが大好きです。
そして、このシリーズが視聴者をミステリーの世界に誘い込み、私たちが用意したあらゆる手掛かりから犯人の正体を解き明かしていく様子が気に入っています。
━━あなたが演じるニッキーはクロエの姉です。あなた自身も家族の中で長女です。それが撮影を通してジェシカ・ビールとの関係を深める上で役立ちましたか?
ジェシカも、私が何でも知っていて、しかも彼女に命令しようとするお姉さん的な態度をとっていることに同感すると思いますよ(笑)。ニッキーがさらに自己主張できるのは、ニッキーがアルコールと薬物と闘っていたときに、クロエが元夫と結婚し、息子の母親になったことで、彼女が高い道徳的立場に立っているからです。
━━ジェシカ・ビールと仕事をしてみてどうでしたか?
私たちは2人とも、撮影現場に入る前にしっかり準備をするタイプで、お互いにとてもオープンに接し、仕事に関しては遊び心を持って臨んでいました。ジェシカもこのシリーズのプロデューサーを務めており、シリーズの開発方法や進化の過程について非常に意見が一致していました。制作プロセス全体を通して、とても協力的な雰囲気でした。
ジェシカは番組にたくさんのエネルギーとアイデアをもたらし、登場人物たちの関係性を深めるのに本当に役立ってくれました。視聴者の皆さんは、2人の関係がどのように発展していくのか、そして彼らが経験する浮き沈みや軋轢を本当に楽しんでくれると思います。
Words © Jan Janssen / Wenn
Photo © Nicky Nelson / Wenn
Photo © Apega / WENN.com
後編へ続く・・・。
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