NY時間の今週1週間、春休みということで学校はお休みです。その間、娘と息子を連れて、息子の春休みの宿題の参考にアメリカ自然史博物館(American Museum of Natural History)や、桜が見頃のセントラル・パーク(Central Park)にお出かけしています。(過去の関連ブログ記事:2022年2月19日-アメリカ自然史博物館) & (過去の関連ブログ記事:2024年10月14日-先住民の日)
そして、NY時間の本日4月16日は、NY時間の4月18日〜4月27日までの期間、Jacob K. Javits Convention Centerで開催されます、最新の自動車トレンドを先導する、New York International Auto Showのメディアや業界関係者のみが入場できるPress Preview(4月16日&17日)ということで行ってまいりました。(過去の関連ブログ記事:2024年3月27日-NY International Auto Show)
自動車産業・・・というば、やはり気になりますのが、日本も対象に4月3日発動された、アメリカへの輸入自動車に対する25%の追加関税です。自動車関税がどのように市場に影響しているのか・・・。
1900年11月、最初のNY Auto Showがマディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)で開幕して以来、約125年の開催の歴史を誇る、NY International Auto Show。会場内の正面玄関には、1909年製Cadillac(キャデラック)、1910年製フォード(Ford)をはじめ、1900年から現在に至るまで車の歴史を振り返ることの出来る車の展示が行われています。
Press Previewなので一般の方はいらっしゃいませんが、一般公開されますと、毎年、車ファン、車の購入を検討している方など、多くの来場者で賑わうNY International Auto Show。昨年と同様にイベントの1日の入場料は大人$22~、子供$8です。
Jacob K. Javits Convention Center内のメイン会場となるレベル3のブースのレイアウト、EV自動車やハイブリッド車などのエコカーの試乗が出来るレベル1のブースのレイアウトなど、昨年と大きく変わりがありません。アメリカ市場でも高いシェアを占める日本の自動車メーカーのブースの存在も今年も目立ちます。
シンプルにまとめているのが、今年のブース全体の印象です。最新車種の展示の横には、価格やスペックが表示されたタッチパネルやサインが設置されています。
やはり乗り心地を体験するには試乗が一番ですよね。レベル3の会場内の一部では、自動車メーカーのブース内に実際に試乗が出来る簡単なテストトラックを設置、レベル1の会場内の一部では、EV自動車やハイブリッド車などのエコカーの試乗が出来る簡単なテストトラックを設置しています。
Press Previewということで、メディアや業界関係者向けに、一部の自動車メーカーのブースでは、メーカーのTOPや、メーカーのエグゼクティブによる新車発表会が開催されています。集まった多くのメディアや業界関係者から歓声が沸き上がります。
30ヶ国から集まった96名の自動車ジャーナリストからなる審査員の厳しい試乗と評価を通じ、先進の安全機能、洗練された快適性の融合、長距離ドライブに適した人間工学に基づいた快適なインテリアなどが高く評価され、電気自動車のVolvo EX90(ボルボEX90)が、2025年ワールド・ラグジュアリー・カー・アワード(2025 World Luxury Car Award)を受賞しました。Volvo EX90のアメリカ国内の希望小売価格は$79,995~。
自動車メーカーのブースを見て回り、25%の追加関税が発動されている中、価格を抑えた車種だな・・・と思う車種もチラホラ見つけることが出来ます。
トヨタ自動車のブースでは、様々な用途やシーンに合わせた最新車種を多く展示していますが、自動車関税を踏まえ、価格帯を意識した最新車種の展示もあります。TOYOTA 2025 CAMRYのアメリカ国内の希望小売価格は、$33,329~。
アメリカ自動車メーカーのChevrolet(シボレー)では、何台か、価格帯を意識した最新車種の展示もあります。CHEVROLET 2025 Trax RSのアメリカ国内の希望小売価格は、$27,005~。
アメリカ自動車メーカーの Ford(フォード)の価格帯を意識した最新車種の展示、アメリカ国内の希望小売価格は、$59,860~。
来場者の長蛇の列が予想される人気のJEEPの試乗。今年も屋外で開催されます。息子も喜ぶこと間違いなし。
個人的には、今年のNY International Auto Showは、輸入自動車に対する25%の追加関税の影響が希望販売価格にどのくらい影響がでるのか、消費者への購買意欲にどのくらい影響がでるのか、価格についてが一番気になりました。
昨年のNY International Auto Showでは、多くの新車の価格帯は$30,000~$40,000の印象でしたが、今年は新車の価格を抑えているなという印象の価格帯が$30,000~$40,000でした。
会場内のブースを見て歩き、感じる空気間としては、やはり自動車関税の影響を感じます。どの自動車メーカーも、大きな決断を避け、様子見しながら手探りで、その都度の市場に合った判断をしている様子です。しかし、同時にどの自動車メーカーも、予測が難しいこの厳しい局面を切り抜けるべく、車ヘの愛情と情熱をもって働いている印象も受けました。
1900年頃、自動車はまだ富裕層の遊び道具に過ぎませんでしたが、市場の新しい乗り物への関心は高く、自動車は私たちの文化の形成に貢献し、今日の近代都市の発展に重要な役割を果たしてきました。自動車のおかげで、この広大な土地を探索し、個人の移動の自由をもたらしました。
会場内を見て回り、自動車産業の存在の大きさを改めて感じました。日本の自動車メーカーをはじめ、全ての自動車メーカーの努力を強く感じます。日本にとっても世界にとっても自動車産業の存在は大きく、この大きな産業の動向は、多くの人たち暮らしに響きます。全てにおいて、どの人にとってもウィンウィンな状況になって欲しいと願いつつ、今後の自動車業界の動向を注視していきたいと思います。
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12月1日生まれの射手座
東京都浅草出身
ニューヨークと東京を行き来する生活を送る、OK! JAPAN編集長。
アメリカ人の夫と一緒に、NYで生まれた娘と息子、2人の子供の子育てに日々奮闘中。
2006年にサンフランシスコから帰国後、2009年にスタートした「OK! JAPAN」の編集長を務め、2013年の「OK! JAPAN 改訂版」 からは編集、ブログを担当。
そして、2017年の「OK! JAPAN リニューアル」から再び編集長を務めます。
NYでの暮らしで学んだ経験をはじめ、NYが発信するファッション、ジュエリー、ビューティー、エンターテインメントの最新情報から、子育てや学校事情、NYの近況報告まで多岐にわたり、リアルなNYのライフスタイルをお届けいたします。
チームユニフォームを着てジジ・ハディッドとベラ・ハディッドも熱烈観戦していたNYを本拠としているナショナルホッケーリーグ(NHL)所属のニューヨーク・レンジャース(New York Rangers)のファン。